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@ywny 私もまさにスタンフォードの交渉の授業で「謝罪しておけば訴えられずにすんだはずの事例が沢山ある」と教わりました。
私の好きな本(『失敗の科学』)にも、「しっかり非を認めれば争いは起きづらいし、しかも今後同様のミスを防ぐ効果もある」的な記載があったと思います。
amzn.to/34L9iLB
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周りの米国人は大概が社交的で明るいので、昔「米国人はフレンドリーで外向的だね」という話を米国人同級生にしたら、「本心から外向的な人は意外と少なくて、単に外向きにそういう振る舞いができない人はここに来るまでに淘汰されて残ってないからね」と返されて、典型的な生存バイアス事例だった。
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米国では人種の多様性尊重が近年特に推進され、それ自体は素晴らしい事なのだが、最近「それには裏事情もある。統計的に米国は後20年程で白人が人口的に少数派に陥ることがほぼ確定したので、少数派登用を今進めておくことは実はダイレクトに白人の利益になる」という話を聞き、複雑な気分になった。
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一昔前は起業は学校や職場を辞めて専念しないと成功しないと言われたが、最近の研究ではむしろ勝算が見えるまで退路を断たないほうが成功しやすいらしく、周囲も「とりあえず起業しよっと、ダメなら本業に戻ればいいし」と適当なアイデアでも気軽に起業に挑戦していて、日本もぜひこの流れがほしい。
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今、米国のツイッターではウクライナに加えて「台湾」がトレンドワードになっていて、皆がTaiwan Nextとつぶやいている。恐ろしい。
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ロシアの侵攻が始まってからテレビでCNNを見ているが、攻撃開始直後にウクライナの多数の都市の特派員と同時中継が繋がり、背後で攻撃が行われる中でも防弾装備をしながら24時間通しで自社映像の生中継で最新情報を流し続けるのを見ると、ちょっと日本のメディアには絶対に真似できない凄さを感じる。
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周囲の米国人は思ったよりウクライナ情勢に興味がなさそうで、少し会話したら「米国から遠い」「米国人が他の国のために血を流すのはもう懲り懲り」といった感想が聞けて、近時の米国の世論も大多数が直接介入に反対しており、今後こうした有事の際の米国の軍事介入はあまり期待できなさそうだ。
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プーチンは「ネオナチの大統領に支配されたウクライナをdenazify(非ナチ化)する」ことを理由に戦争を始めたが、ゼレンスキー大統領は本家ナチスのホロコーストで祖父を含む家族を何人も殺されたユダヤ人でありどう考えてもネオナチのはずがなく、侵略戦争の大義名分なんてだいたい適当なものだ。
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今朝からCNNは、戦線が膠着するウクライナ内でロシア軍のサーモバリック兵器が目撃されたと騒いでいる。直接巻き込まれなくても周囲の酸素を吸い取り内臓に深刻な被害。核兵器以外で最も残虐な兵器の一つらしい。
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イーロンマスクがウクライナ副首相の要請ツイートに応えて早速スペースXの衛星インターネットシステムをウクライナに開放。トップダウンの企業はスピード感が凄い。 twitter.com/elonmusk/statu…
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自分が10代の頃などは、「外野が戦争反対と叫んだって何の役にも立たない」と穿った目で世を見ていたが、元々門外漢だった行動科学等を留学してじっくり学んだ結果、こういう時に人々が戦争反対と声を上げることがいかに効果的かが今では明確に整理できるようになり、新しい学問を学ぶのは楽しい。
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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)宛の寄付窓口です。寄付金使途は「ウクライナ及びヨーロッパ地域での救援活動」と明記。人道支援であり、軍事支援には回りません。税控除の対象です。1000円から可能。ふるさと納税の代わりにぜひこちらに。
japanforunhcr.org/campaign/ukrai…
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ウクライナに直接寄付したい方はぜひ以下に。こちらは軍事支援に回りうるので、私個人は一つ前のUNHCR等の人道支援のほうに寄付しますが、人それぞれ異なる正義がある。
本体のツイートはどうでもいいから、むしろこのツイートと一つ前のツイートをリツイート等してほしい。
twitter.com/UKRinJPN/statu…
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米国では最近、企業が政治的な主張を明確に示すのが徐々に当然になりつつあるが、以前そうした企業のCEOにそれでは客を失わないかと尋ねたら、「うちの価値観と合わない奴はそもそも客じゃない。ビジネスは八方美人になったら終わりだ。価値観が合う層に深く愛される企業こそ生き残る」と返ってきた。
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授業に来たPEの幹部が「ワークライフバランス?20代半ばなんて多くは結婚もまだだし子供もいない。バランスを取る対象がない。仕事以外に特段価値があることがない。まず死ぬ気で働け。職務経験という名の貯金を作れ。それが将来生きる」とMBAの学生達に助言していた。金融はいつの時代もマッチョだ。
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最近の米国のエリート界隈は「多様性」を連日嫌というほど強調しまくり、多様性の研修や授業だらけだが、いざ差別事件が起こると被害者や周囲が莫大な労力をかけ余程粘り強く声を上げない限り「被害者が主張しないのが悪い」と大体は事なかれ主義で黙殺され、結局ここでは皆、ただ建前を語っている。
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米国人同級生は授業の傍ら起業もし、仕事に慈善活動に毎日夜中までパーティー全出席と「どこにそんな時間が...スーパーマンか...」と思っていたのだが、先日DeepLを宿題に初投入したら文字通り一瞬で宿題が終わり、期せずして今まで知らなかった非ネイティブが背負うハンデの巨大さが鮮明に分かった。
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起業の授業では、「創業チームにマッキンゼー、外銀IBD...と典型的エリートを集める例は多いが、彼らは上流階級のみに囲まれてきたので起業に不可欠の泥臭い対応ができず、かつ当初雇える人材も彼ら基準では全員微妙なので社員と軋轢が生じ易く、エリートを揃えたチームは大変脆い」と釘を刺された。
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スタンフォードのアジア系米国人学生、幼少期から死ぬほど勉強・習い事・慈善活動・留学・スポーツや芸術に全方位で打ち込んでいて、皆人生を逆算したような全く隙が無い経歴を必死で作り上げており、超学歴社会である米国の競争の激しさが伝わってくると共に、幸せの意義について考えさせられる。
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こういう死ぬ気で努力して勝ち残ってきた学生達は、だいたい20代後半になると真の幸せとは何かを考え始めるので、今の米国大学院では「幸福学」という何が幸せかを追求する学問が人気です。概ね下記の本に書いてあるようなことを学んでいます。興味がある方はどうぞ。
amzn.to/3w7JHI7
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授業で投げかけられた言葉。
「ウォール街アナリスト対象のハーバードの研究では、エースが他社に移籍した場合、移籍先での成績は多くがその後平凡だった。成功なんて特定の環境に紐づき周囲に強く支えられたものだ。今たまたま成功していても驕るな。うまくいっていなくても自分を蔑む必要はない。」
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「成功者は『自分が努力して実力で勝ち取ってきた』と思いがちだが実は運や環境要因が大変大きい」ことを論じた本としては、サンデル教授の下記が有名でお勧めですが、この本と関係なく、私の学校では最近割と一貫して「驕るな、環境に感謝しろ」と教えられている印象です。
amzn.to/3CTDUaE
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3/29までのKindle本最大80%オフセール、結構良いビジネス書が対象になっていたのでnoteに雑な解説付きでまとめました。
個人的に今回の掘り出し物は『イノベーターのジレンマの経済学的解明』です。重いテーマなのにエッセイ感覚で夜お酒を片手に気軽に楽しく読めます。
note.com/hiroshi9985767…
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スタンフォードで有名なスピーチの授業を受けた際、何か特別な技術を学ぶと思いきや「スピーチやプレゼンは観衆の分析が全てだ。観衆が何を求めているかを徹底的に考え抜け。他の要素は全部二の次だ」とひたすら教わったが、ゼレンスキーの各国用にテーラーメイドされた演説でまさにその真髄を見た。
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MBAで起こりがちなのが、学生時代に数学を頑張り数的素養を付け、理系就職後にMBAに来た者は全てを備えた最強ビジネス人材として引っ張りだこな反面、数学を無視してきた者は「機械学習!Python!」と上辺をなぞった挙句数学の高い壁に阻まれ入門レベルを超えられず、雰囲気DX人材として卒業に至る。