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謎に伸びてるので、今回のKindle本セールでの私のお勧め書籍リストでもまた貼っておきますね。
セールは今日5月26日までなので本の買い物予定がある方はお早めに。 twitter.com/Hiroshi9985767…
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日本企業は国内に閉じがちという話を米国の起業家の友人にしたら、「日本は1億人もいるだろ?人種や文化も共通だろ?地理的にも小さいだろ?1億人の均質的な市場だ。米国にはない。世界でも稀だ。言語による参入障壁も高い。美味しすぎる。日本に集中するのは当然だろ。俺でもそうする」と言われた。
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GAFAに匹敵する企業が日本では生まれない等と国を憂う人が時々いるが、そんな話を各国の学生にしたら、「英国も」「EUも」「うちも」と皆に同調されて、しまいには米国人にも「米国にもほぼない」と言われ、単にGAFA等は世界的に超絶稀有な例外であり、そんな企業が容易に生まれないのは当然だった。
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以前ある成功者の方と話した際、「最近、世の偉い人達が『沢山休め』『頑張らなくても良い』『ワークライフバランス』等と言い始めているが、これは世間受けが良いからで、本人自身は大概バランスのかけらもない仕事一辺倒の生活をしており、皆全然本音を語っていない。鵜呑みにするな」と言われた。
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周囲の米国人達は皆運動をしていて引き締まった体で、「運動はダイエットもできて健康にもよく、見た目もよくなりストレスも軽減でき趣味にもなる。脳の活性化に有効と分かりつつあり仕事や勉強にも生きる。一石二鳥どころではない。良い事しかない。やらない理由がない」と言っていた。運動は凄い。
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MBA留学に来て、日本人が簡単にこなす金融や経済の科目を米国人達が悪戦苦闘しているのを時々見たが、どこで苦戦しているかよく見ると金融や経済学以前の数学的基礎部分だったことが多々あり、日本の優れた数学教育に感謝すると共に、改めて数学力が金融や経済学の根幹だということを深く実感した。
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5/26終了のKindle本実質50%割引セールで割と良書が出ていたのでまた解説付きでまとめた。
『不確実性超入門』などお勧め。人がいかに本来的に不確実な事柄の不確実性を信じようとせず、誤った法則性や納得しやすい原因を勝手に見出して変な意思決定を行うかが学べて面白い。
note.com/hiroshi9985767…
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日本人の英語下手は教育のせいにされがちだが、周りの英語達者な外国人達には公教育で英語が上達した様子はなく、単に英語圏の生活が長いか、英米ドラマ等が大好きで本気で独習したか、恋人が英米人などであり、実は日本の英語教育をどういじろうが、それでは英語力は大して変わらないかもしれない。
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幸せに働ける職場は最高の環境のように感じるが、授業では、研究によると幸福感は創造性を高めるので創造的な仕事にはぴったりな反面、細かさを損ねるので分析的な仕事ではむしろ逆に職場に多少悲壮感やピリつきがあるのが良いと言っていて、それに金融やコンサル出身の同級生達が深く頷いていた。
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ある偉い方から頂いた助言が興味深かった。
「50代等になると何となく体調が悪い日が多くなる。昔楽しめた様々な事が物理的に出来ない。美味い食事も沢山はとれない。加齢と共に蓄財でお金が増えても、反対に使うお金が生む価値はどんどん下がる。無暗に貯め込まず、価値がなくなる前に躊躇なく使え」
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スタンフォードMBAの授業では今や「燃え尽きないための良質な休息」「人生100年を逆算した体調調整」「仕事を離れて幸せを考える」等のテーマが教えられており、学生もワークライフバランスの関心が高いのを見るにつけ、今後はトップ層や経営層もバランスの取れた働き方を追求する時代になりそうだ。
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スタンフォードの非テック生向けAIの授業に出て、ワクワクしつつ初回授業を迎えたら、開口一番「君達はAIに凄く期待して授業を取っただろ?AIはあれもこれも解決する凄いヤツと思っているだろ?AIにできるのは君達の脳内の妄想の1万分の1くらいだ。ビジネス人材はAIを謎に妄信しすぎだ」と言われた。
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「英語には敬語がないしダイレクトだ」的な言説を時折見るが、米国人の同級生達は皆、偉い人との会話やしかるべき場面で幾多の婉曲表現とやたら冗長な多種多様の言い回しを駆使しており、その様は全くダイレクトではなく繊細かつ丁寧で、むしろ敬語という決まりきったルールがある日本語は割と楽だ。
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18歳の学力の最大瞬間風速で割と人生が決まる日本の教育も問題だが、米国ではそれなりのキャリアは修士が必要で、受験戦争も日本より酷く、学部に3000万円修士に2000万円超かかり大借金を背負い、ずっと好成績が必要で長期間全然気が抜けず心労等で幾多が脱落し、米国の教育は控えめに言っても地獄。
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米国のやよい軒、日本で690円で食べられる何の変哲もない唐揚げ定食が今では2400円ほどになっており、すき焼き定食なんて選んだ日には3500円も財布から消失し、家族でちょっと食事するだけで当たり前のように1万円飛ぶので、米国と日本の物価の差や円安を身近に感じられて絶望感しかない。
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起業の授業で紹介された調査が中年の皆様に朗報。MIT等の調査では、世間的な印象と異なり、高速で大成長したベンチャーの創業者の創業時の平均年齢は45歳。人は年齢と共にスキルを深めるし、「昔ああして失敗したから今回はこうしよう」等と職務経験を活かせる。経験を重ねたことが大きな強みになる。
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ゴールデンウィークに合わせてKindle本最大70%オフセールが始まったので、セール対象の良ビジネス書をまとめました。一番お勧めは『イノベーションオブライフ』です。
今回は『ティール組織』他、企業の組織作り・組織改革に役立つ本が多数出ています。連休中の読書にぜひ。
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グーグル創業者等を輩出しシリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学は「テクノロジー最高!何でもITで解決しようぜ」的な場所かと思っていたが、そこのビジネススクールでは「授業中はPCや電子機器は禁止だよ、使ったら怒るよ」と言われ、紙とペンでのメモ取りを強制されるのが面白かった。
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MBAで学んで深く実感したのは、一般人は全然合理的ではないし、賢い人も大して合理的でないし、合理的な人を集めても大概その集団は合理的ではないし、「合理的な人ならこうする」という推論は世で妥当しない例外が多すぎて、制度やビジネスは人が不合理なことを見越して構築しなければいけないこと。
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ちなみに『起業の失敗大全』の英語オーディブル版は英語が平易・クリア・ゆっくりで、かつ理論よりも失敗者自身の具体的なストーリーが多めで聞いていて飽きないため、英語中級者以上は英語力維持のためにも英語オーディブルがお勧め。私はこちらで聴いた。
amzn.to/3EGCBfS
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なお、この種のスタートアップの失敗要因を分析した本では、つい最近邦訳が出た下記がめちゃくちゃお勧め。ハーバードビジネススクールの、起業の失敗事例ばかりをひたすら集めて分析した授業の書籍化。やはりMBAの授業の多くはこうした良書で学べる時代になった。
amzn.to/3MmWD1y
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MBAの授業でかなり刺さったのは「起業失敗の一大要因は承認欲求」という話で、人は「認められたい、褒められたい」という無意識の欲求から、何か一見合理的な理由をひねり出し、無暗に早くプレスを打って大手に真似され、会合に登壇して時間を浪費し、企業体力に合わない急拡大をして会社を傾かせる。
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ビジネススクール内で超人気の人材はエンジニアで、MBA生は自分で何も作れないので、エンジニアがMBAに入ると外国人でも英語が全然でも「俺と起業しよう」等と引っ張りだこの選びたい放題で、その中で一番優秀な者を選んで起業すれば成功率も高く、エンジニアの皆さんには隠れたお勧めの進路である。
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以前学校に来た卒業生の言葉。
「MBAでは『お金よりやりがい』『家族をないがしろにするな』『量産型キャリアは危険』と様々な人から助言されるが、結局これらは守られず、多くの卒業生はコンサル等の量産型キャリアで家庭を顧みず心身共に消耗し小金だけ周りに残り、20年後になって人生を後悔する」
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スタンフォードでMBAを取るのに要する費用は4000万円位まで上がっており学生は巨額の借金漬けの者も多いが、反面、卒業後の新卒年収も平均2800万円程に上昇しており、周囲は「学生時に借金しまくって卒業後にガッツリ稼いですぐ返す」というスタンスで、ここでは大学教育は発想が完全に投資である。