201
コロナ前、大学周辺でUberに乗ったら何度か運転手からスタートアップの採用勧誘を受けた。聞けば彼らはその企業の創業者で、運転手として大学の周囲に張り付き乗客に声をかけまくるのがスタンフォード生を最も低コストで青田買いする方法とのこと。
この地の起業家の発想や行動力には頭が下がる。
202
本校では男女問わず育休があり出産後は授業を休め、その後も赤ちゃん連れで授業に出ても何も言われないどころか教授含め皆に祝福される。赤ちゃんを抱っこしながら議論に参加する光景も。そのためMBA在学中に出産するカップルも多く学内人口がどんどん増加。
少子化対策は制度と周囲の意識の両輪。
203
日本の公教育は批判されがちだが、本校に来て感じたのは、日本で公教育を受けた者は、ド文系だろうが留学前の前職が全然無関係だろうが、ファイナンスや経済学等の計算が絡む教科で他の学生相手に無双しがちであり、日本の公教育は理数系については捨てたモノじゃないどころか余裕で世界に誇れる。
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@songtian88 興味深いですよね。とはいえ業種によっては労働時間を週55時間以内に抑えるのはどうしても難しいですが。。
なお、研究内容はこちらなどに平易に記述されていました。
cnbc.com/2019/03/20/sta….
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授業で聞いた中で最も衝撃的だったのはスタンフォードの教授の以下の研究で、これはもっと世に広めるべき。
「週50時間の労働時間を境に人のパフォーマンスは劇的に悪化し、55時間以上を境に以降の労働生産性はゼロ。
実は、週70時間働く場合の仕事のアウトプット量は、週55時間働く場合と同じ。」
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宝石、高級車や豪邸。モノは買っても買っても満たされないとよく言われるけど、実際に最新の研究では、「形あるモノ」を買うより「何か経験すること」にお金を使うほうが、その経験中も経験後もどんな時点でもモノを買うより幸福度が高いらしく、より満たされたいなら必要なのはモノではなく経験。
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オペレーションの授業中に出た小話だけど、幾多の巨大航空会社が巨額を投じ長年研究しても旅客機の最も効率的な搭乗順は不明で、ついには宇宙物理学者が出てきて最適な搭乗順を考案したが超複雑で使えず、一方サウスウェスト航空が「早い者勝ちで適当に乗って」とやったら搭乗時間が最速だった話好き
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実体験踏まえて言うけど、TOEFL110を余裕で超えようが、無論TOEICは楽々満点だろうが、仕事で英語漬け状態だろうが、純ジャパは必ず留学直後には自分の英語のできなさに絶望して、深夜に寮の自室で独り「英語 聞こえない」とかググったりし始めるので、とにかく我々の英語の勉強には終わりがない。
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周囲の米国人達がいう「米国人の特徴」が以下なんだけど、もはや日本人との違いが全然わからない。
・議論を避け当たり障りのない話題を選ぶ
・はっきりした意見表明は好まない
・とにかく他人と同調する
・会話に建前が多い
・時間にシビア
・仕事中毒
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スタンフォードの研究によると、「人は努力すれば能力を伸ばせる」と説得的にしっかり教え込まれた子供は、その後しばらくすると他の子供より成績が大幅に上昇していくらしく、子育てで最優先すべきは英語や習い事などの小手先のスキル習得ではなくまずは「やればできる」との「価値観」の教育。
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@yukio_maeda 私が上記で言及したのはこの記事にあるスウェーデンの研究ですが、記事中には、
「ダメな上司がいる人は免疫力が低い」
「ダメなボスによるストレスからの回復には22か月かかる」
「有害な職場環境は心疾患要因増加に繋がる」
等の他の研究も紹介されていて面白いです。
forbes.com/sites/caroline…
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嫌な上司と仕事をしたときに胸がキリキリする感覚を覚えた経験がある人は多いと思うが、実際に研究では被験者の喫煙や肥満等の多様な他のリスク因子を除外しても「上司の良し悪しと部下の心疾患による入院死亡」に明確な相関があるらしく、我々は嫌な上司には文字通り命を奪われかねない。
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ロー/MBA留学の実体験踏まえ、日本人の英語について再考。
日本人はリーディング得意
→ダウト。読む速度が致命的な遅さ
日本人はスピーキング苦手
→話す勇気と自信がないだけ。よく聞くと他国留学生の話の内容も酷い
日本人は「聞こえなくて愛想笑い」ばかり
→実は他国生も「聞こえたふり」頻発
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周囲にいつも不運な人がいて、いったいなぜなのかと思っていたのだが、研究では、
「『私は不運だ』と思い込むと、人の脳は周囲に存在するチャンスを知覚しづらくなる。目前の好機すら気づかない。
脳は無意識的に『不運』になるよう視野・思考を狭める」
らしく、「思い込み」が不運を招いていた。
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@junco @munaken 例えばこれらなどです。最近、類似の研究が複数出てきているようです。
frontiersin.org/articles/10.33…
tandfonline.com/doi/full/10.10…
216
ストレスに悩まされる人にぜひ実践してほしいのだけど、ミシガン大学等の最近の研究によると、1日20分、公園等の自然を感じられる場所に「ただ居るだけ」で、人のストレスは大幅低下する。
そこで運動する必要すらない。何しててもよい。ただ突っ立ってたり座ってたりするだけでも良い。超簡単。
217
前に授業で、「部下を無用に不安にさせる、上司が絶対にしてはいけない最悪のコミュニケーション」が紹介されていて、実体験からすごく納得したのだけど、それは部下に対して
「ちょっと後で話がある」
とだけ言うことだった。
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授業で出たこの研究は実践が簡単かつ効果が凄い。
「数日間、過去の自分の辛い経験を1日15分だけ感情的に紙に書き出す。内容は誰にも見せなくて良い。
これだけでストレスや不安が低下し、医者にかかる頻度も減少。
しかも後の類似研究では、試験の成績も上昇。
仕事パフォーマンス向上にも有用。」
219
スタンフォードのMBAはClubhouseの創業者CEOを含む多数の有名起業家を輩出し、若くして億万長者になる卒業生も多いので、在校生は安易に起業しがちだが、実は起業した多数の卒業生がその後「ほぼ何もしていない無職状態」になっているのこと。
輝かしい成功の陰には、おびただしい数の屍がある。
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授業で出たこの研究は考えさせられた。
「革新的なアイデアを一番初めに市場投入した企業のうち、後の競争の勝者はたった『9%』。しかも65%は完全に敗北。
イノベーターは大概、同じアイデアの後発企業に敗れ去る。
苦心して新アイデアを生み出すより、それに追随する方が圧倒的に成功率が高い。」
221
最近知ったこの研究、夫婦関係維持に役立つ。
「夫婦間で各々が考える自身の家事貢献度を合算すると、4組に3組は100%を大超過。
人は大概、他人より自分の貢献を高く見積もる」
「私はこんなにやってるのにあの人は...」と思う時、たぶん貴方は自分が思う程やってないし、あの人はもっとやってる。
222
@CareerMiz 教師には、その子が実はランダムに選ばれただけであることは伏せて、「この子は潜在能力が高い」と告げたそうです。
その結果、教師がその子の可能性に期待を抱き、期待を実現するように(おそらく無意識的に)振舞ったこともあって、その子が徐々に本当の意味で「能力が高い子」になったようですね。
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授業で出たこの研究は衝撃だったし子育てにも役立つ。
「潜在能力の高い子供を『選別』してそのことを子供自身と教師に告知し、後の経過を見ると、日に日に他の子供よりIQが大幅上昇していった。
ただ本当はその選別、『ランダムに選んだ』だけ。」
自身や周囲の「期待」には、もの凄い力がある。
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@mayunayamada 文献だと、たしかHBSのChristensen教授の著書内にこの研究への言及があったと思います。
記憶の限りでは、この本です。
amazon.co.jp/Disrupting-Cla…
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最近聞いた研究で一番興味深かったのはこれ。
「生後約3年間の、物心つく前の子供に対する『世間話的な余計なお喋り』の量や頻度と、その子供が成長した後の語彙や読解力の試験の成績の良し悪しとには、強い相関がある。
しかもこのことは、親の所得の大小や親の学歴の良し悪しに左右されない。」