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日本の友人知人を見ると、最近の周囲の30歳前後はいざ結婚となると結局最後は自身と同様の職や似た収入の人を相手に選ぶ傾向が強まっており、結婚後も全力で共働きを続けるので、組み合わせによっては30歳前後で世帯年収が4~5千万円等になる例すら結構あり、世帯収入格差の拡大の流れを肌で感じる。
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Kindle本は今月セールをやり過ぎで、かつ多くのセールでは対象本が微妙だったのでスルーしてきたのですが、今回始まったビジネス書最大60%オフセールではそれなりに良い本があったのでnoteに雑な解説付きで良書をまとめました。
コロナ禍の外出自粛中の読み物探しにどうぞ。
note.com/hiroshi9985767…
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ここでの就活で面白かったのは、求人があっても求人票の記載通りに正面から応募すると全然選考に通らないのに、人脈を駆使してその会社の担当者と直接繋がると裏口から簡単に採用される例が周りに溢れていて、ここは重度のコネ社会で成り立っており、この点では日本の就活のほうが随分フェアだった。
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米国では非白人は差別されるなどと言われるが、私の周囲に限れば直近むしろ過剰とも思える逆差別が顕著になっており、私など差別どころか多様性の名の下に変に優遇され、どう見ても明らかに一回り以上優秀な白人男性を尻目に諸選考を通過できたりしており、これはこれでなかなか歪んでいる。
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心理的安全性についてはこの本もお勧めで、直接的には多様性の意義に関する本ですが、「ビジネス等での多様性は複雑な問題の解決に最適だが、そのメリットは心理的安全性がある環境でしか発揮されない(=単なる多様性のみの追求では意味がない)」ことが良く分かります。
amzn.to/3KmXi36
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なお、「そもそも心理的安全性って何?」「どうやったら作れるの?」という方は、この本などを読めばMBAに行かずとも家で手軽に学べます。良書です。
amzn.to/3rnQxFz
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心理的安全性に関する授業に出たのだが、高度な事を学ぶと思いきや「5人前後の議論では実はだいたい2人だけが無自覚に7割近く話していてそのせいで他は意見を言えない。その2人はとにかく黙れ。特に偉い奴ほど黙れ」とか単純で、でも色んな場で試すと割とどこでも滅茶苦茶に効果があったのでお勧め。
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色んな大学生の方から、将来スタンフォード等に留学したいので今何をすべきですか?英語ですか?課外活動ですか?ボランティア?起業?等と尋ねられるので、回答しておきます。
「留学は過去の成績が超重要だし取り返しがつかないので何よりもまず目の前の学業に集中して成績表にAを並べてください」
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スタンフォードの大学院の学生は主婦も主夫も多数おり、夫婦共に離職し無収入だったり、当初カルチャーセンター感覚で安易に入学する者もいて、そういう人達も給付奨学金や支援が与えられるが、大学当局も含め誰もそんな人達には全く困っていないし、むしろ大学が求める学生の多様性に貢献している。 twitter.com/aquachan1997/s…
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過去にこのnoteにまとめたような各ビジネス書を丁寧に読んでおけばだいたいMBAの知識は身についてしまうと思います(※セールは終了済)。
有名ビジネススクールの教授がノウハウをそのまま包み隠さず書籍にしたりしているので。
note.com/hiroshi9985767…
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MBA留学をして、総合的には人生を変える経験が沢山できて大満足なのですが、授業そのものについては、世界有数の教授陣と学生が揃い非常に高品質の授業を行うスタンフォードでさえも、一部の神がかった授業を除き、私の感想は「わざわざMBAに3000万円払わずとも市販の本にだいたい書いてある」です。
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一部例外を除き、米国の同級生達は皆何不自由のない家庭の出で、そうした人達ばかりがゴールドマンサックス等に就職し上位MBAに来て卒業後はPEなり起業なりでエリート人脈をフル活用し大成功して富を増幅する流れに乗っており、階層固定化が甚だしく、もはやアメリカンドリームはどこかに消え去った。
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かつて「英語ネイティブは『How are you?』やら『I'm fine thank you』やら『Long time no see』なんて使わない」といった言説を真に受けて渡米したが、使う人は普通にごまんといたので、巷の「ネイティブはxxなんて使わない」的な話は基本的に主語が大きすぎて聞くに値しないと思っておくとよい。
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ここで学んで良かったことは、米国でも人々は「馬鹿だと思われたくないから発言は控えよう」と考えがちだし、「みんなやってるから私もやろう」とすぐ思うし、残業やストレスで自殺する若者も社会問題化するほど大勢いること等が分かり、変に米国を神格化したり特別扱いすることがなくなったこと。
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ここのビジネススクールには毎年、お金には全然関心がなくNPO等に就職する学生が一定数いるのだが、卒業生データを見ると、そうしたNPO等での新卒初任給は他業種より随分低いとはいえ平均年1200万円くらいらしく、年収1000万円で世間的に高所得とされる国から来た身としては複雑な気分になる。
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@CapCap65685 特に、米国の洗練されたビジネス界隈では、否定的意見を言う前に最低三つ肯定せよといったビジネスマナーがありますよね。しかもその後に続く否定的意見も行間を読まなければ分からない言い方が多いので、渡米当初は注意しないと全然ニュアンスが分からず困りました。
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なお、この種の話はINSEADの教授の下記の本に沢山書いてあったはずなので、私のようにわざわざ高い学費を払ってMBAで学ばなくてもこの本を読めばほとんど学べてしまいます。。
今日ではMBAの授業の知識は多くがそこで教える教授達によって書籍化されつつあります。
amzn.to/3zg3jJN
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昔授業で教わった、
「米国人は否定的フィードバックをやたら遠回しにしか言わないので、それを知らない外国人は、人事面談等で米国人と話すと『俺、滅茶苦茶評価良いな』とすぐ調子に乗るが、実はそれは単なる貴方の誤解で、真の評価はボロボロかもしれない」
というのは多方面で役立つ知識だった。
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渡米当初は日本車ばかり走る米国を見て「日本のモノづくりは流石だ」等と思ったが、徐々に、家電を買いに行ってもどこに行っても、車以外はほぼ日本製品がないことに気づいたし、周囲では家電などサムスン等が安く高耐久で高性能な地位を確立しており、もはや日本に残された牙城は車くらいなのか。
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昨日ハーバードが大学受験の際にSAT等の共通テストをコロナ禍を超えて今後4年間も要求しないことを決定したそうで、スタンフォードも同様の議論が内部で強く、大学受験すら筆記試験要素の完全廃止の流れが強まりつつあり、日本と正反対に、筆記試験は選抜手段としてとにかく全然信用されていない。
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この学校の最近の日本人入学者を見ると、ハーバード卒ゴールドマンサックス本社勤務のような世界的な経歴の人が顕著に増加しており、でもそういう人の存在は日本国内では全然知られておらず、我々が「最近の日本の若者は...」等と憂いているのは、単に若者の全体像が見えていないだけかもしれない。
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MBAの人達が「PMFが...TAMが...」と小難しい横文字を並べて延々議論している一方で、周囲ではそんなのを全部すっ飛ばして「まずタピオカ屋を作る!次はマスク屋!最後はPCR検査場!」と儲かる事業を野生の勘でかぎ分け矢継ぎ早に展開して巨財をなす人達がいて、結局こういう人達には全然かなわない。
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米MBAの座学系の授業内容の多くは、正直今は日本語訳済みの良質な本で自宅で学べるので、MBA留学の価値は座学以外の授業やこうした同級生等からの実体験を通じた学びだと思います。
なお、座学系は、以下にまとめたビジネス書などが今50%オフセール中で大変お勧めです。
twitter.com/Hiroshi9985767…
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ここで米同級生達から学んで分かったことは、「官僚主義、会議ばかり、意思決定遅い、業務効率悪い、デジタル化してない」等の日本の大企業の問題点は、多くの米大企業でも共通であり、我々はGAFA等の世界的にも非常に希な例外ばかりに着目して「日本企業は周回遅れだ」等と批判しがちだということ。