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マーケティングの授業で衝撃的だったのは、
「いわゆる80:20の法則。
経営に当てはめて、『利益の8割は上位2割の顧客が生み出す』などと言われる。
でも、実際は違う。
本当は、
『上位2割の顧客が、利益の200%を生み出す。
下位2割の顧客が、そうして生み出された利益を半分に削る』」
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MBAで学んで深く実感したのは、一般人は全然合理的ではないし、賢い人も大して合理的でないし、合理的な人を集めても大概その集団は合理的ではないし、「合理的な人ならこうする」という推論は世で妥当しない例外が多すぎて、制度やビジネスは人が不合理なことを見越して構築しなければいけないこと。
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日本で長らく慣れ親しんだ℃表示を離れて米国で「93℉てなんや...」って悪戦苦闘してる留学生の皆さん、華氏から摂氏への変換は魔法のように驚くほど簡単で覚えやすい!!
℉温度からまず32を引いて、それから5を掛けて最後に9で割るだけ!!
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MBA留学の感想だが、億万長者やら五輪覇者やら本物の戦争の英雄やらが一挙に同級生になり、ほんの一瞬何だか自分も凄いような錯覚に陥りそうになるが、冷静に考えると周りが凄いだけで自分には特に何もなく、むしろ「へえ、人は30年生きただけでこんなに差が付くのか」と変に達観して卒業を迎える。
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残念ながら普段は日本にほぼ関心がないスタンフォード大学。
そこのAIの授業で、キュウリの形を機械学習し高品質のみを自動選別する日本の小さな農家が取り上げられ絶賛されていて、日本も捨てたもんじゃないと感慨深かったし、こういう技術をうまく発信できればまだ世界でも十分に戦えると感じた。
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最近授業で学んだのは「福利厚生水準、一度上げると撤回困難」
90年代、某外銀が社員に朝食の無料提供を開始
00年代、不景気でそれは廃止
社員達(※年収数十万ドル)は、廃止をまだ鮮明に覚え、恨み続けている。
そこらの体力ないStartupが表層的にGAFAを真似て「何でも無料」にすると、後が大変。
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本校で一番有名な経営の授業での教授の言葉。
「上位3%の営業は平均的営業の250%も売り上げ、
トッププログラマーは平均より12倍もコードを書き、
ローパフォーマーは機会損失等も考慮すると給料の15倍もの損失を生む。
企業では採用は何よりも大切で、採用こそがどんな投資よりもリターンが高い」
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プレゼンの授業で役立ったのは「スライドの3秒ルール」。
「人の脳は、一度に『読む』『聞く』の片方しか処理できない。
貴方のスライドは、各頁で貴方が話し出すまでの『約3秒』の間に聴衆が理解できる内容・文字量か?
できないなら、聴衆は、話などそっちのけでスライドだけ読むことになる。」
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昔興味本位で転職エージェントと結構話していたのだが、ある国内企業系エージェントに、MBA取得は転職で特段価値はなく評価もされないと断言されてしまい、その直前に話した外資系エージェントの発言と180度違っていて唖然とすると共に、なぜ卒業生達が一人も日本企業を選ばないのか理由が分かった。
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以前「ジョブズでも替えがきくのだから代替不能な人材などいない」との呟きを見たが「替えがきく人になるには知見の日頃の共有等の高度な管理が必要で、一般人には能力的にも意欲的にも難しく、なので割と多くの人は替えがきかない」と昔授業で教わった。
ジョブズは凄い人材だから逆に替えがきいた。
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授業で触れた実験で、全く同じゲームに「ウォール街ゲーム」「共同社会ゲーム」と名付けて別の人々にプレーさせたら、前者は7割が自己中に振る舞い、後者は7割が協力プレーをしたそうで、プロジェクト名等はそれ単独で人の行動に大きな影響を与えうるらしく、やはり「まん防」はきっと良くなかった。
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最近マスク売り場やらスーパーやらあちこちで大行列ができてるだろうけど、並んでると「どのくらい待つのかな?」と思うよね。
そういう時は、
(現在並んでいる人数)➗(直近1分間に新たに並んだ人数)
=おおよその待ち時間(分)
って授業で学んだから、みなさん待ち時間の目安にどうぞ。
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弁護士として働いていた頃、「必ず一日最低30分オンライン英会話をする」を自分に課していた。
繁忙期は帰宅が毎日深夜になる。帰宅したら即寝てしまう。
そういう時は、夜中、大手町から自宅の水天宮まで徒歩で帰りながら英会話。雨でも雪でも。
これがなければ今の自分はいない。
継続の大切さ。
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起業の授業では、「創業チームにマッキンゼー、外銀IBD...と典型的エリートを集める例は多いが、彼らは上流階級のみに囲まれてきたので起業に不可欠の泥臭い対応ができず、かつ当初雇える人材も彼ら基準では全員微妙なので社員と軋轢が生じ易く、エリートを揃えたチームは大変脆い」と釘を刺された。
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カリフォルニアは同州だけでコロナに60万人感染し1万人死んでるから、来学期の対面授業実施は期待していなかったが、本校から昨日、急遽メールがきた。
「当局の規制により、来学期、『教室内での対面授業』は禁止になる。
だから、来学期は基本、外で授業やるわ」
まさかの青空教室、開講宣言。
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スタンフォードの大学院の学生は主婦も主夫も多数おり、夫婦共に離職し無収入だったり、当初カルチャーセンター感覚で安易に入学する者もいて、そういう人達も給付奨学金や支援が与えられるが、大学当局も含め誰もそんな人達には全く困っていないし、むしろ大学が求める学生の多様性に貢献している。 twitter.com/aquachan1997/s…
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コロナで自宅待機/仕事減/休校等になり生じた時間を有効活用したい方。
ハーバード等アイビーリーグの450個もの授業が無料で提供されています。
コンピュータサイエンスから法律やビジネスまで何でも。
インプットの為のまとまった時間は貴重。
こんな時だからこそぜひ。
freecodecamp.org/news/here-are-…
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以前後輩が「留学の授業はOtterという自動文字起こしアプリで書き起こし、それをDeepLで邦訳しています。日本語で授業が受けられて最高に効率が良いですよ」と教えてくれたが、渡米当初からこんな物凄いチートツールの組み合わせがあったら私は留学しても一ミリも英語が上達しなかったに違いない。
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米国って恐ろしい程の学歴社会であることを日に日に実感してて、大企業もイケてるスタートアップも厳格な学歴フィルターを敷きがち。
学歴悪い人は「それなら自分で起業しよう」となっても結局資金調達の際にVCからの学歴フィルターが入って爆死
学歴って観点では、日本の方が随分生きやすい。
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MBAで優秀な人材といえば米軍出身者達で、世界を転々とし異文化理解力もコミュ力も高く、死線をくぐり抜けた何にも動じない落ち着きがあり、瞬時の判断力に長け、仲間思いで、何よりも体が強く、ビジネス経験がなくとも地頭が優れすぐに物事を覚え、努力ができ、人々の尊敬も厚く、なんというか無敵。
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人生で一番お金の使い方を間違えた瞬間は、就職当初、
「弁護士は24時間座りっぱなしだから椅子には全力でこだわれ」
との先輩の助言を真に受けて、なけなしの貯金を注ぎ込み20万円以上する高級椅子を買い、意気揚々と事務所に持ち込んだら、事務所のデフォルトの椅子がそれだったときですかね
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これは凄い。
コロナを受け、スタンフォード生なら多くが受講する、プログラミング(Python)初心者用の同校名物授業CS106Aが無料公開。
昔の録画じゃなく最新の授業。事前知識不要。
少人数グループワークあり。英会話等の実践にもなる。
申込締切は日本の今日(9日)21時。
compedu.stanford.edu/codeinplace/an…
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来期にコンピュータサイエンス学部の機械学習の授業を取ろうとして、「どんなんかな?」とググったら、その授業が一般向けに無料配信されてて開いた口が塞がらない。
他にも人気授業が配信されてる。字幕/スクリプトも。
スタンフォードのCSのガチ授業がタダなんてマジか。
see.stanford.edu
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スタンフォードMBAでは「お金よりも情熱」と繰り返し教わるので、在学中は皆感化され情熱を持って起業を試みるが、途中でPEファンドから初任給平均4200万円・内定受諾の一時金平均480万円の就職条件を提示され、なんだかんだ目先のお金が情熱に勝るのか、結局卒業時の最多の進路はPEファンドである。
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授業に来たPEの幹部が「ワークライフバランス?20代半ばなんて多くは結婚もまだだし子供もいない。バランスを取る対象がない。仕事以外に特段価値があることがない。まず死ぬ気で働け。職務経験という名の貯金を作れ。それが将来生きる」とMBAの学生達に助言していた。金融はいつの時代もマッチョだ。