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残念なお知らせですが、「留学で英語力が劇的に伸びる」は大人の場合には大きな誤りがあり、周りの多くも私自身も1年程度の大学院留学ではたいして英語力は変わらなかったどころか、「必死で勉強した留学直前が一番英語ができた」という者すらいることを留学準備中の皆様にお伝えしておきます。
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これ聞いて、この有名な本にも「人生はもう100年の時代だから、『20歳で学んだ知識で60まで働き余生を楽しむ』とかいう75歳位で死ぬことを前提にした生き方は無理で、80とかまで働くのを前提に人生設計を考えよう」と書いてあったのを思い出した。未読の人は一読お勧め。
amzn.to/34jte7K
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本校のゲーム理論の教授の研究対象はマッチングアプリで、彼によるとそこではプロフ盛りが蔓延し、相手は「どうせ盛ってるでしょ」と考えるので、内容が割り引かれるのを前提に皆プロフを盛らざるを得ず、やがて真実を載せる者はいなくなるとか言ってて、最高の頭脳で一体何を研究してんだと思った。
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手書きノートテイクとPCノートテイク、後者の方が圧倒的に大量の情報メモれるし、後者が断然良いよね。手書きとか時代錯誤。
....とか思ってたら、2014年のUCLA等の研究は、
「手書きとPCのノートテイキングでは、手書きの方がPCの2倍以上、人は話し手の会話内容を記憶できる」
ことを明らかにした
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コロナの授業で強調された話。
「『その道の専門家』以外が発信するコロナ関連の意見は全て疑え。
たとえ発信者が他業界で偉業を成し遂げていても、誰もが認める天才でも、隣接分野の専門家でも、『この分野』については素人。
公衆衛生はハードコアサイエンスだ。素人が分析できる領域ではない」
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ここの学部生の話だと、最近の本校などは入試合格率が4%のようで、時給5万円の受験カウンセラーに無限課金し、その指南の下アフリカで慈善活動したり論文書いたり留学したりして履歴書を盛り、成績も全Aを維持してやっと戦いの土俵に立てる程度らしく、恐らくAO入試が極まるとこんな世界が実現する。
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この地に来て初めて分かったシリコンバレーの闇に階層社会というのがあって、授業でもことあるごとに触れられるのだけど、基本的に「白人かつ男性のエリート大学出身者」でないとVCや起業家の本流に入り込むのは大変ハードルが高いとされ、ここは決して誰でも平等に挑戦が許される場ではなかった。
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読書家で博識な友人に読書習慣化の秘訣を聞いたら、「良さげな本は全て買い、少し読んで微妙なら容赦なく次にいく。これを繰り返して面白いと思える本だけ読む。面白い本さえ発見できれば永遠に読み続けられる。本は安い。ケチるな」と言われてその後実践しているが、これマジで無限に読書ができる。
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組織論の授業にて。
「『自分でやる方が早いから』と、周りに仕事を振れない人は、考えを改めろ。
自分の仕事を『自分でやる方が早い』のは当然。
辛抱強く振り続けて初めて、次第に周りが教育され、貴方一人では到底不可能な仕事が可能になる。
意義ある仕事をしたいなら、無理にでも人に振れ」
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ここの授業では面識ゼロの相手にもメール等で突然連絡して色々お願いするのが奨励されていて、「返事がなくてもどうせ元々面識がないのだから何も失わない」等と教えられており、この精神で学生が大物CEOやらにメールしまくるのだが、割と返事がありその後に繋がっていて、図々しさは重要なスキルだ。
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授業での私の英語プレゼン(題目:不安の克服法)を、純ジャパ留学生のリアルな英語レベルを伝えるため一部載せます。
よく聴くと中学生レベルのミスだらけ。でもこれで海外院で十二分に通用します。実際、これの評価は受講生(ネイティブのMBAが大半)の上位25%です。
英語は度胸です。ミスしていい。
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この学校で出会った卓越した人達を見ていると、キャリアを重ねる度に「仕事→大学院→仕事→大学院」のような形で定期的に大学院に再入学したり院の単科講座を集中受講したりして学び直しをしており、「大卒→仕事→仕事→仕事...」と大卒後仕事一直線の日本型の働き方と全く異なっていて興味深い。
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コロナ関連で採られた政策を見ていると、時々「なぜ個々では皆優秀なはずの人たちがこんな愚策を...」と思うけど、
授業で出た研究で
「実は『集団の構成員の個々のIQ』と『集団それ自体のIQ』は特に関係がない。『優秀な個人』を集めたら『優秀な集団』になる訳ではない」
と聞いてしっくりきた。
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衝撃的なことに、UCLAやバークレー擁するカリフォルニア大学の受験でペーパーテスト(SAT)が完全廃止の流れ。
「テストは、十分準備できる金持ちや特定人種等ばかりが高得点で、恵まれない人々に差別的」らしい。
テスト一切なしで十分に受験学力が測れるのか、興味深い。
edition.cnn.com/2020/09/01/us/…
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MBA留学をして、総合的には人生を変える経験が沢山できて大満足なのですが、授業そのものについては、世界有数の教授陣と学生が揃い非常に高品質の授業を行うスタンフォードでさえも、一部の神がかった授業を除き、私の感想は「わざわざMBAに3000万円払わずとも市販の本にだいたい書いてある」です。
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米国のやよい軒、日本で690円で食べられる何の変哲もない唐揚げ定食が今では2400円ほどになっており、すき焼き定食なんて選んだ日には3500円も財布から消失し、家族でちょっと食事するだけで当たり前のように1万円飛ぶので、米国と日本の物価の差や円安を身近に感じられて絶望感しかない。
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「Stanford e-Japan」とかいう最強の講座の存在を初めて知った。
スタンフォード主催の「完全英語」「無料」の高校生用講座。
日本時間に合わせたライブWeb授業。
修了時Certificate授与。
高成績者は現地へ招待。
8月15日迄に要出願。
周りの高校生に是非お伝え下さい。
spice.fsi.stanford.edu/fellowship/sta…
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ここの人気授業では「仕事では根回しが重要」「アフター5で交流を深めるのが大切」「婉曲的な表現を駆使し、相手を傷つけないようにしよう」などと教わり、米国の学生達はフンフンなるほどと聞き入っているが、一歩引いて冷静に考えると、これらは日本の伝統的企業で嫌というほど学べることだった。
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MBAに来て、途中以降、PythonやR言語を使用しない日がほぼない。
なので将来のビジネスパーソンにハードスキル面を助言するとしたら、
1.学生は数学から逃げず頑張る
2.統計学を学んでおく
3.プログラミングは日々コツコツ学習
4.機械学習の最低限を押さえる
全部、後々効いてくる。特に1番目。
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「英語には敬語がないしダイレクトだ」的な言説を時折見るが、米国人の同級生達は皆、偉い人との会話やしかるべき場面で幾多の婉曲表現とやたら冗長な多種多様の言い回しを駆使しており、その様は全くダイレクトではなく繊細かつ丁寧で、むしろ敬語という決まりきったルールがある日本語は割と楽だ。
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行動科学者から昔貰った「人は他人と単に一緒にいるだけで親近感を強める。友達がほしいならパーティーでも何でも場に居続けろ。英語がダメでも『上達後に...』とか逃げるな。笑っているだけでもいい。ずっといれば、それだけで仲良くなる」との助言は留学当初最高に役立ったし皆ぜひ活用してほしい。
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スタンフォードのMBAはClubhouseの創業者CEOを含む多数の有名起業家を輩出し、若くして億万長者になる卒業生も多いので、在校生は安易に起業しがちだが、実は起業した多数の卒業生がその後「ほぼ何もしていない無職状態」になっているのこと。
輝かしい成功の陰には、おびただしい数の屍がある。
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スタンフォード大学は、コロナ拡大を受け、昨夜、即時に全授業と試験をWeb生配信に移行すると決定。
直後から各授業のZoomでの受講案内が配信。
大変円滑だし、この流れは想定済なのだろう。
MBAの授業は学生の議論が大半。
多数学生と同時に支障なく双方向議論ができるか。
Zoomの真価が問われる。
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