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今、米国のツイッターではウクライナに加えて「台湾」がトレンドワードになっていて、皆がTaiwan Nextとつぶやいている。恐ろしい。
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自分が10代の頃などは、「外野が戦争反対と叫んだって何の役にも立たない」と穿った目で世を見ていたが、元々門外漢だった行動科学等を留学してじっくり学んだ結果、こういう時に人々が戦争反対と声を上げることがいかに効果的かが今では明確に整理できるようになり、新しい学問を学ぶのは楽しい。
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授業で出たこの研究は衝撃だったし子育てにも役立つ。
「潜在能力の高い子供を『選別』してそのことを子供自身と教師に告知し、後の経過を見ると、日に日に他の子供よりIQが大幅上昇していった。
ただ本当はその選別、『ランダムに選んだ』だけ。」
自身や周囲の「期待」には、もの凄い力がある。
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入学以来、様々な教授から「君達が今ここにいるのは、生まれ、勉学可能な家庭環境、交友関係など全ての面で無数の幸運が幾重にも連なったおかげだ。幸運に感謝しろ。自分の実力??運の要素の方が遥かに大きい。自惚れるな」等と言われ続けていて、意外にも米国の地で、謙虚さを一貫して学んでいる。
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Google等は以前「テレワークは非効率だからコロナ後は原則廃止」と発表したのだが、従業員が「なら辞めるわ」等と猛烈に反発し、これを許容する方針に転換しており、米国では経営層はテレワーク廃止を、従業員は継続を互いに強固に求めて各社内で戦争が勃発している。さて、どちらの意見が勝つのか。
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独身時は知らなかったが、子供が発熱すると解熱後も丸一日保育園登園禁止で、でも元気だから一緒に遊ぶ必要があり、しかも発熱は超頻繁で、病児保育も高額だったり使い勝手が悪く、最後は皆に風邪が移り一家全滅するが、この大変さは社会で意外に理解されず、きっとこれは共働き時代の少子化の遠因。
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授業で教授が
「組織内の不正は『とにかく金儲け』的な組織より、
『社会をより良くしよう』的な壮大なMissionを掲げてる組織の方が頻発する。
壮大なVisionは内部の不正を覆い隠す。
特に不正を警戒すべきは
Vision-drivenのStartup
NGO
教育機関
宗教法人」
と言ってたのは妙な納得感があった
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ここの教授が言っていたが、米国のコロナワクチン接種は医療・公衆衛生・行動経済学・経営学からオペレーションまで全分野の専門家を総動員し本物の戦争ばりの総力戦を挑んだ結果、最大一日460万本もの接種が実現できたそうで、日常色々粗いこの国も、ひとたび総力戦になった時の底力はとんでもない。
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18歳の学力の最大瞬間風速で割と人生が決まる日本の教育も問題だが、米国ではそれなりのキャリアは修士が必要で、受験戦争も日本より酷く、学部に3000万円修士に2000万円超かかり大借金を背負い、ずっと好成績が必要で長期間全然気が抜けず心労等で幾多が脱落し、米国の教育は控えめに言っても地獄。
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スタンフォード大学の去年の投資リターンが先日発表されたのだが、昨年1年間のROIは40%超、金額にして1年で約1兆4千億円のリターンというぶっ飛んだ数字で、これは日本のほぼ全ての大企業の純利益を圧倒的に超越する金額であり、年収1,650万円以下の全世帯を学費無料にできる理由がよく分かった。
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昨日授業で聞いた話だが、スタンフォードで1921年から延々続く1400人以上の優秀な子供の人生を最後まで追跡した壮大な研究によると、何かを行って失敗した後悔と、行わなかった後悔では、後者が遥かに後悔の程度が大きくかつ長続きするとのことで、たぶん悔いなき人生を送るコツは挑戦を続けること。
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「米国上位大は入学が簡単で卒業が困難」というのは近年全く間違いな印象で、入学は合格率5%未満で死ぬほど困難で宝くじ状態な反面、入学後は「大丈夫?ストレス溜まってない?授業ついていけてる??セラピー用に学内にアルパカ連れてきたよ!何でも相談してね!!」と唐突に怒濤の過保護が始まる。
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昔授業で教わった、
「米国人は否定的フィードバックをやたら遠回しにしか言わないので、それを知らない外国人は、人事面談等で米国人と話すと『俺、滅茶苦茶評価良いな』とすぐ調子に乗るが、実はそれは単なる貴方の誤解で、真の評価はボロボロかもしれない」
というのは多方面で役立つ知識だった。
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MBAの授業でかなり刺さったのは「起業失敗の一大要因は承認欲求」という話で、人は「認められたい、褒められたい」という無意識の欲求から、何か一見合理的な理由をひねり出し、無暗に早くプレスを打って大手に真似され、会合に登壇して時間を浪費し、企業体力に合わない急拡大をして会社を傾かせる。
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仕事や留学授業で大量の英文を読む場面で大活躍なのだが、最近、ブラウザ「Edge」に超優秀な英語読み上げ機能が付き、ウェブでもPDFでも英文自動読み上げが人間レベルに。これで家事中も移動中も読める。リスニング力も向上。再生速度可変で速くすれば超速読も可。近年最高の無料英語ツール。お勧め。
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GAFAに匹敵する企業が日本では生まれない等と国を憂う人が時々いるが、そんな話を各国の学生にしたら、「英国も」「EUも」「うちも」と皆に同調されて、しまいには米国人にも「米国にもほぼない」と言われ、単にGAFA等は世界的に超絶稀有な例外であり、そんな企業が容易に生まれないのは当然だった。
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ある授業で、教授に物凄く熱心にアピールしまくった結果、入試も受けず何なら願書すら未提出なのにハーバードロースクールに合格した学生が過去に1人いたとの話が出た時、私は「え、ズルい」と思ったが、周りの米国人の反応は「素晴らしい熱意だ、見習わなければ!」で、根本的な文化の違いを感じた。
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「シリコンバレーは失敗に寛容」と思ってたから、授業で
「それは神話。起業失敗後再起不能の者も多数」
と聞いた時は驚いた。
「失敗後、関係者を避けずに誠心誠意対応し、失敗と真摯に向き合い、這い上がろうとする強い意欲がある『数少ない者』のみ、再挑戦の機会が与えられる」
とのこと。
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ここで米同級生達から学んで分かったことは、「官僚主義、会議ばかり、意思決定遅い、業務効率悪い、デジタル化してない」等の日本の大企業の問題点は、多くの米大企業でも共通であり、我々はGAFA等の世界的にも非常に希な例外ばかりに着目して「日本企業は周回遅れだ」等と批判しがちだということ。
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授業で投げかけられた言葉。
「ウォール街アナリスト対象のハーバードの研究では、エースが他社に移籍した場合、移籍先での成績は多くがその後平凡だった。成功なんて特定の環境に紐づき周囲に強く支えられたものだ。今たまたま成功していても驕るな。うまくいっていなくても自分を蔑む必要はない。」
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スタンフォードでMBAを取るのに要する費用は4000万円位まで上がっており学生は巨額の借金漬けの者も多いが、反面、卒業後の新卒年収も平均2800万円程に上昇しており、周囲は「学生時に借金しまくって卒業後にガッツリ稼いですぐ返す」というスタンスで、ここでは大学教育は発想が完全に投資である。
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キャリア論の授業で刺さった話。
「一分野で上位1%に入るのは才能が必要だが、複数分野で上位30%になるのは凡人も可能だ。そしてその複数を掛け合わせて繋ぐように動くと、競合がいない領域で容易に一番になれる。凡人が才能溢れる者に勝利するためには、キャリアを複数分野の掛け合わせで構築しろ」
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授業に来た大企業CEOが、不運にも若く重病になった際、「今CEOをクビになれば医療保険が切れて破産だ」と悩んだ話をし、ある学生も自分のスタートアップでがん患者を保険が切れると知りつつ泣く泣く解雇した話をし始め、米国は病人には過酷で、この地で人々が健康の維持に躍起になる理由が分かった。
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授業で出た、効果的なストレス対処法。
「マルチタスクを一時的にやめる」
研究では、人の脳は同時に1つしかできない。「マルチタスク」は、無理に頭を高速で切り替えているだけ。度が過ぎると一気にパンクする。
ストレスで潰れそうになったら、まずは目の前の1つのこと「だけ」に集中してみる。
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昔DMM英会話を45,000分やった私だが、最近試したら「Cambly」の方が随分良かった。
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