ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(リツイート順)

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外交用語に「ペルソナ・ノン・グラータ」というものがあり、ラテン語で「ありがたくない人物(persona non grata)」という意味です。 今回のように外交官がペルソナ・ノン・グラータだと認定された際は、派遣国はその外交官を本国に召還しなければなりません。 twitter.com/livedoornews/s…
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今日は開会式ということもありニュース番組などのメディアもこのロゴを取り上げていますが、ことごとく「私は動く」と誤訳しています。逆に、"agito"というラテン語を正しく「私は動かす」と訳せるメディアはいたでしょうか?
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「ロープでつなぐ」という英単語を知っていますか?高校では習わないレベルですが、そのままの形では使っていなくとも多くの人が読み方は知っているはずです。 正解は"tether"で、-ingを付けたtetheringが「テザリング」の元です。「デザリング」ではないのでご注意を。
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指導者を「メンター(mentor)」ということがありますが、これは古代ギリシャのホメロスが書いた「オデュッセイア」の登場人物メントール(Méntōr, Μέντωρ)が語源です。メントールは物語の主人公である王様オデュッセウスの友人であり、王の息子テーレマコスの教育を託された賢者でした。
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「パニック(panic)」はギリシャ神話の神パーンが語源です。昼寝を邪魔されたパーンが発した叫び声で家畜が慌てて逃げることに由来します。 またピーターパンの「パン」もパーン神が元で、原作でもピーターはパーン神と同じく笛を吹き、作中には山羊も登場します(パーンには山羊の角があるのです)。
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アウグスティヌスの『告白』では剣闘士競技を嫌悪してた真面目な青年が友人によって競技場に連れていかれ最初は目をつぶっていても熱狂する観客の歓声もあり好奇心で目を開けてしまい、残忍な試合に心奪われそこに通うようになってしまった話が書かれています。堕ちる様子が鮮明に描かれてるのでぜひ。
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Logeionというシカゴ大学が開発した無料の古典語辞書アプリでは古典期のラテン語の辞書(Lewis & Shortなど)のみならず、Dictionary of Medieval Latin from British Sources (DMLBS)という中世ラテン語の辞書も使えてかなりおすすめです!『100年かけてやる仕事』で取り上げられた辞書です。
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自分とは縁のない世界で飲まれているKleiner Feigling(クライナー・ファイクリング)というお酒は、ドイツ語で「小さな臆病者」という意味です。 なぜ「臆病者」かというと、オリジナルのイチジクフレーバーの「イチジク(ドイツ語でFeige)」と「臆病な(feige)」とをかけているからです。
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睡眠は大切だとあらためて実感したのは、キケローの『義務について』を読んでいて、ローマの執政官マルクス・アティリウス・レグルスが第一次ポエニ戦争でカルタゴ側の捕虜になった際、寝ることを許してもらえないという拷問で亡くなったことを知ったときです。夜更かしは控えようと思いました。
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意外なサンスクリット由来の言葉は、他にも「アバター」などがあります。 アバター(avatar)の語源はサンスクリットのavatāra (अवतार)で、意味は「(神の)化身」です。 twitter.com/latina_sama/st…
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ちなみに、調味料の「ポン酢」は「パンチ」を意味する古いオランダ語ponsが語源です。他に柑橘系つながりだとポンカンの「ポン」は、インドのプーナという都市名(現在はプネー)が語源です。 加えて、ポンジュースの「ポン」は「日本一」になるようにつけられたとのことです。ehime-inryo.co.jp/pomstory/namae… twitter.com/latina_sama/st…
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「庶民の大多数は戦争を憎み、平和を願っています。民衆の不幸のおかげで敬虔ならぬ幸福を享受できるわずかな人々だけが戦争を望んでいるのです。」 エラスムス『平和の訴え』より
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意外かもしれませんが、英語のcow「牛」とbeef「牛肉」は同じ語源です。 "cow"はゲルマン祖語*kōz「牛」から英語に、"beef"はラテン語bōs「牛」から古フランス語buef「牛」を通じて英語に入ったものです。 *kōzもbōsも元をたどれば印欧祖語*gʷéh₃-u-s「牛」に行きつくので、cowとbeefは元が同じです。
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英語のballad「バラード」の成り立ちは「踊りのための詩」で、語源は後期ラテン語のballo「踊る」です。 後期ラテン語のballoはballet「バレエ」の語源でもあるので、「バラード」と「バレエ」は共通の語源を持っているのです。
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アメリカの大統領選が白熱していますが、ここで勝った候補者は来年1月に就任式を行います。就任式は英語でinaugurationと言いますが、この語源はラテン語inauguro「鳥占いで清める」です。鳥占いの担当者は、鳥の飛び方を見て神々が新たに就任する人を認めているか認めていないかを判断しました。
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パリ市の標語はラテン語で、意味は「たゆたえども沈まず (FLVCTVAT NEC MERGITVR フルークトゥアト・ネク・メルギトゥル)」です。
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「ウェールズ(Wales)」の語源は古英語wealhで、この語は古英語を主に話していたゲルマン人ではないケルト人、時にはローマ人を指していました。 wealhの元はゲルマン祖語*walhaz「よそ者」で、*walhazは英語walnut「クルミ」の"wal"やCornwall「コーンウォール」の"wall"の語源でもあります。
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古代ギリシャにはtheātrokratíā「劇場の観客による支配」という語があり、ギリシャ語辞典によると、大衆受けする音楽ばかり横行するのを揶揄して造られた単語とのことです。 大衆受けする音楽を嫌がる人がいるのは、古代も今も変わらないようです。
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11月11日はポッキー&プリッツの日です。ポッキーは海外の一部地域では"Mikado"という名前で売られていますが、それはこのお菓子が「ミカド」というゲームで使われる竹ひごに似ているからです。
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話題になってる「狂犬病」ですが、英語ではrabiesといいこれで単数形です。ラテン語のrabies「狂犬病」がそのまま英語に入ったからです。 ラテン語のrabiesの元の意味は「狂乱」で、英語のrage「激怒」の語源でもあります。ちなみにoutrage「激怒」の語源は別で、ラテン語ultra「超えて」なのです。
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「(大多数の人がそうしてしまうけど)自分が理解できない物を悪く言わないように...」 クインティリアーヌス『弁論家の教育』より
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「我々はほぼ皆、益になるものを失って初めてその真価を知る。それを持っている間は、軽く見てしまうものだ。このようなぐあいに、新しく継いだ暴君が以前の為政者の優しさを民衆に気づかせてくれるが、時すでに遅しである。」トマス・モア
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FGOにも登場する、トロイア戦争でのトロイア側の戦士「ヘクトール」は中世ヨーロッパでは騎士道の手本とされましたが、英語"hector"は「いじめる」という意味になっています。 なぜかというとヘクトールの名前を元にした、17世紀にロンドンの街を荒らし回った"the Hectors"という集団がいたからです。
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今日のラテン語 Uno folio tantum nobis opus est; nam satis felices sumus quod vivimus. (葉っぱ一枚あればいい 生きているからLUCKYだ) はっぱ隊 『YATTA!』より
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FGOのロムルスの宝具「すべては我が槍に通ずる(マグナ・ウォルイッセ・マグヌム)」は、ラテン語です。 意味は「偉大な事々を欲したことが偉大である(Magna voluisse magnum)」という、ラテン語の格言です。ラテン語を知ればFGOをより深く知ることができるので、FGO民の皆さんラテン語おすすめです。