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南アフリカで行われた人種隔離政策「アパルトヘイト」のヘイトは、"憎悪"ではないです。
アパルトヘイト(apartheid)は南アフリカ共和国で話されているアフリカーンス語で、"apart"は「離れている」、"heid"は状態を表す名詞を作る接尾辞です。英語childhoodの"hood"と語源的関係があります。
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礼拝堂という意味の英語chapel(チャペル)は、雨ガッパの「カッパ」と語源が同じです。
chapelの語源はラテン語cappella「小さな外套 (←cappa「外套」)」で、トゥールのマルティヌスが貧しい人に扮したキリストに与えたとされる外套を保存した建物を"cappella"と呼んだのがはじまりです。
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この時期に活躍するフマキラーの「フマ」は英語のfumigate「煙でいぶす、燻蒸消毒する」の語源にもなってるラテン語fumigare「煙をでいぶす」とかfumare「煙を出す」が元かなと思ってたら、fly「ハエ」とmosquito「蚊」の語の頭を取ったものだと最近知ってびっくりしました。 twitter.com/fumakilla_jp/s…
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ウェブメディアで記事を書かせていただきました。ラテン語学習者向けに、ラテン語の辞書を解説いたしました。辞書のチョイスは言語の学習に大きな影響を与えるので、慎重に選ばなければいけません。ぜひこの記事を辞書選びの参考にしてください。
rinascimento.co.jp/latin-dictiona…
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「オーボエ」という楽器名はイタリア語oboeが元ですが、oboeの元は同じ意味のフランス語"hautbois"です。
語の形が違いすぎて驚く人も多いと思いますが、"hautbois"の発音は「オーボワ」で、イタリア語oboeはこの発音を反映させた綴りなのです。ちなみにhautboisの文字通りの意味は「高い木」です。
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「エンカウントする」は和製英語です。
「遭遇する」という動詞、あるいは「遭遇」という名詞は"encounter"で、たしかにこの語尾は動詞っぽくないかもしれません。encounterの語源は同等の意味の古フランス語encontrer、その核となる部分の語源はラテン語のcontra「相対して」です。
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菊を指す英語chrysanthemumの語源は、古典ギリシャ語「金(khrūsós)」+「花(ánthos)」です。
ánthos「花」は英語anthology「アンソロジー」の前半の語源でもあり、"anthology"全体の語源は古典ギリシャ語の「お花集め(anthologíā)」です。
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また、ぜひポーランドのドーナツ(ポンチキ)を提供する「ポンチキヤ」もおすすめです!東京の京王線柴崎駅近くにあり、特に好きなのはバラのジャムが詰まったポンチキです。ソーセージが入ったお食事系メニューもあります! twitter.com/latina_sama/st…
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また、ペルーで話されているスペイン語では、「七面鳥」は"pavo"と言います(語源はラテン語pavo「クジャク」です。七面鳥は新大陸の鳥なので、古代ローマにはいませんでした)。
ちなみに、ラテン語のpavoは古典ギリシャ語páōn(パオーン)「くじゃく」の語源でもあります。 twitter.com/latina_sama/st…
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英文法でweather permitting「天気が良ければ」all things being considered「全てを考慮に入れると」other things being equal「他の条件が同じなら」等の独立分詞構文を習ったと思いますが、これはラテン語の「絶対奪格」という用法を真似た物です。
すでに、高校生はラテン文法の遺産に触れてます。
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ジーニアス英和大辞典やロベール仏和大辞典では"etc."や"et cetera"を人に使うのは失礼な感じがある、あるいは人に使うのは避けられると書いていますが元のラテン語が分かると納得します。
"et cetera"は英語にすると"and other things"なので、人を物扱いしていると感じられる恐れがあるからです。 twitter.com/latina_sama/st…
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「ジョージ」という人名は、古典ギリシャ語のγῆ (gê, 「大地」)+ ἔργον (érgon, 「労働」)に由来し、込められた意味は「地を耕す者」です。英語のgeorgic「田園生活の」の綴りがGeorgeに似ているのはこのためです。
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今年は患者が劇的に減った「インフルエンザ」はイタリア語から入った語で、語源は中世ラテン語influentia「影響」ですが、これは星の影響のことを指しています。
大昔のイタリアでこの病気が流行ったときに、天体の運行の影響でこの病気が発生したと考えられていました。
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「ウルトラマリン」という顔料の語源は、中世ラテン語ultramarinus「海を越えた」です。
ウルトラマリンの原料であるラピスラズリはヨーロッパの近くではアフガニスタンのあたりでしか産出せず、それが海路でヨーロッパに運ばれたからです。
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ちなみに古事記にはイザナギが亡くなったイザナミを黄泉の国から連れて帰ろうとして自ら黄泉の国に行くも最終的には不成功に終わるという話がありますが、これとかなり似た話がギリシャ神話にも、オルフェウスとエウリュディケの物語として存在します。 twitter.com/latina_sama/st…
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うるう年には何故2月にうるう日が入るのか?
これは大昔の古代ローマ暦が関係します。当時は年の初めはMartiusの月で、これは英語のMarchの語源です。当時はうるう月があり、調整は12番目のFebruariusの月(Februaryの語源)と年始のMartiusの月の間でした。なのでうるう年の調整はこの時期になるのです。
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ニホンオオカミの学名"Canis lupus hodophilax"は、「イヌ」+「オオカミ」+「道を守る者」という意味です。
これは、自身のテリトリーに入った人間の後ろを監視するように付いてくる習性があったためです。
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たまに耳にする「エウレカ」「ユリイカ」「ヘウレーカ」という言葉は古典ギリシャ語εὕρηκα(heúrēka)「私は発見した」が元で、これは動詞εὑρίσκω(heurískō)「発見する」の現在完了形一人称単数です。
アルキメデスが浮力の原理を発見した際、この言葉を叫びながら街を走り回ったと伝えられています。 twitter.com/EUREKA_HI_EVO/…
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