ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(リツイート順)

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指導者を「メンター(mentor)」ということがありますが、これは古代ギリシャのホメロスが書いた「オデュッセイア」の登場人物メントール(Méntōr, Μέντωρ)が語源です。 メントールは物語の主人公である王様オデュッセウスの友人であり、王の息子テーレマコスの教育を託された賢者でした。
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「オリエンテーション」がトレンドに上がってます。これは新入生に対する新しい環境への方向づけや適応指導という意味ですが、英語orientationは元々「東に向くように置くこと」という意味でした。この語源はラテン語oriens「東」で、oriensの語源はorior「昇る」です。東は太陽が昇る方角だからです。
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#新大学生に勧めたい10冊 1. ラテン語の世界 2. ラテン語のはなし 3. 基本から学ぶラテン語 4. しっかり学ぶ初級ラテン語 5. FAMILIA ROMANA 6. Fabulae Faciles (注釈:Geoffrey Steadman) 7. 対訳『ガリア戦記』第Ⅰ巻 8. 羅和辞典(アプリ) 9. Reading Latin(全3巻) 10. Gildersleeve's Latin Grammar
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スープの名前にもなっているフランス語「コンソメ(consommé)」の語源は、ラテン語で「完璧(consummatus)」です。 固形のスープの素が「コンソメ」と呼ばれることがありますが、フランス語でスープの素はconsomméではなくbouillon(ブイヨン)と言います。
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(Dヲタの方々へ)Noteでディズニーリゾートにあるラテン語の解説もやってるのでぜひ!あと、魅力に溢れたラテン語の面白さも広めているので、よろしければフォローもお願いします。私はミラコにあるイタリアの地図のラテン語の説明文を読むためにラテンを始めたほどのDヲタです。note.com/latina_san/n/n…
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「愚かな人から"頭がいい"と思われたがっている人は、本当に頭がいい人からは"愚かな人"だと見られる (qui stultis videri eruditi volunt, stulti eruditis videntur)」クインティリアーヌス『弁論家の教育』より
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ジムの語源は「裸」です。 ジムは"gymnasium"の略で、これは古典ギリシャ語gumnásion「学校」が元ですが、この語はさらにgumnós「裸の」にさかのぼれるのです。 理由は、古代ギリシャのアスリートが裸でトレーニングしていたからです。
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シミュレーションかシュミレーションかで迷ってしまう方に: 正しいのはシミュレーションで、simulationはラテン語simulo「真似する」が語源です。simuloはsimilis「似ている」の派生語で、similisは英語similar「似ている」の語源です。similarが頭に浮かべばsimulationの方が正しいとわかるはずです。
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「お箸」はフランス語では、意外かもしれませんが「バゲット(baguettes)」といいます。 "baguette"は元々「細い棒」という意味なので、あのパンが「バゲット(baguette)」と呼ばれるのも棒みたいだからです(語源はラテン語baculum「棒」)。
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明日2月2日は節分です(ここ最近では節分は2月3日だったので、かなり珍しいです)。 ちなみに古代ローマ時代にはレムーリア祭という死霊をなだめるお祭りがあり、その際には家長が夜中に家の中で豆をまき、まき終わったらラテン語で"Manes exite paterni."「父祖の霊よ、家から出よ!」と言いました。
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この時期には街中で「ジングルベル」が流れますが、ジングルベルは元々クリスマスの歌ではありませんでした。 元の英語の歌詞を見るとこの歌は屋根なし一頭立てのソリ(one-horse open sleigh)に乗ってることを歌っていて、一回も「クリスマス」という単語は出てきません。
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「とうとう、ある王女が最後の手段として言った言葉を思いだした。農民にはパンが無いと報告を受けたとき、『ブリオッシュを食べるように。』と返したのだ。」ルソー『告白』より ちなみに、マリー・アントワネットが「ケーキを食べればいいじゃない」と言った記録はありません。 twitter.com/latina_sama/st…
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アメリカの通販で買ったら、届いた段ボールにこんな注意書きが。日本語で書いてくれて、うれしくなりました。
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「クロワッサン」と「クレッシェンド」は語源が同じです。 前者は三日月(フランス語croissant)の形で、後者はイタリア語で「次第に増大すること(crescendo)」です。どちらもラテン語crescere「成長する」に遡れますがなぜ三日月が成長と関係があるかというと、三日月は満ちていく最中の月だからです。
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暑いのでサクレレモンを買いました。これを作ってるフタバ食品(@FUTABA_SACRE)は私の地元の栃木県の会社なのです!夏に絶対おすすめです。 "sacré"はフランス語で「神聖な」という意味で、語源である同じ意味のラテン語sacerは英語sacred「神聖な」の語源でもあります。
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英語のgun「拳銃」の語源は、スカンジナビアの女性名"Gunnhildr"が短くなったものだと考えられています。昔の人は投石機に女性の名前をつけることがあったためです。実際に14世紀、ウインザー城にあった大型の投石機が"Domina Gunilda"と呼ばれていたという記録があります。
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ガラパゴス諸島のガラパゴスとは、古いスペイン語で「ゾウガメ(galápago)」という意味です(現在のスペイン語ではgalápagoは「カメ」)。この地に降り立ったヨーロッパ人がこの地で見たゾウガメが印象的だったことから名づけました。 なので「ガラパゴスゾウガメ」という名前は意味が重複しています。
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「大嫌い。大好き。なぜかって? 自分でも分からない。そう感じるだけ。胸が苦しい。」 古代ローマのカトゥッルスの詩より
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「クリスマス(Christmas)」の語源は、キリスト(Christ)とミサ(英語で"mass")です。 「ミサ」の語源は、ラテン語で行われるミサで式の終わりに解散を呼びかけるフレーズ"Ite missa est"(イーテ・ミッサ・エスト)です。"missa"の解釈は諸説ありますが、文全体では「行け。解散である」という意味です。
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墓石に書かれたラテン語 「今日は私、明日はあなた(HODIE MIHI CRAS TIBI[ホディエー・ミヒ・クラース・ティビ])」 これは「いま私は死んでいるけど、あなたも明日に死ぬ(かもしれない)」ということを意味しています。
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"Oxford"「オックスフォード」という地名の語源は、「牛(ox)が歩いて渡った浅瀬(ford)」です。 ちなみにトルコにある「ボスポラス海峡」のBosphorusの名前も古典ギリシャ語のboós「牛」とpóros「浅瀬」が合わさってできたもので、Oxfordと同じ語源であるという説があります。
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「渚にまつわるエトセトラ」等にある「エトセトラ(etc.)」はラテン語です。 略さず書くとet ceteraで、「その他もろもろ」という意味です。発音は「エト・ケーテラ」で、エトセトラは英語風に読んだ発音です。ちなみに&(アンド)の記号はここにもあるラテン語のet(それと)の文字を合わせた物が元です。
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11月になってしまいました。英語Novemberの"novem-"の部分は9という意味なのですが、これは古代ローマの一年が英語March「3月」の語源の"Martius"という月から始まっていたことに由来します。 Martiusから数えて第9番目の月なので、ラテン語でNovemberと言われました。
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メガバイトの「メガ」とマハラジャの「マハ」は語源は同じで、印欧祖語*méǵh₂s「大きい」です。 他にもメジャーリーグの「メジャー」や地震のマグニチュードの「マグ」もこの*méǵh₂sが元です(マグニチュードの語源はラテン語のmagnitūdō「大きさ」)。
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方丈記のラテン語訳もあります。そこでは鴨長明が"Theomaeus Camoensis"(テオマエウス・カモエンシス)と書かれています。 最初の「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」のラテン訳は「流れる川たちは流れを止めず、さらにそれらの以前の水は存在しない」となっています。