ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「ナタリー(Natalie)」という人名の語源はラテン語(dies) natalis 「誕生日」ですが、ナタリーの語源としての"natalis"は特に(dies) natalis Domini「主の誕生日」、つまり「クリスマス」を指します。
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時計屋さんで見つけた時計に、ラテン語で「時間は永遠の中のとある一部分である(Tempus est quaedam pars aeternitatis)」と書いてありました。ここで古代ローマのキケローを引用するとは。
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「パラサイトシングル」などに使われる英語parasite「居そうろう」の語源は古典ギリシャ語のpará「側に」+sîtos「穀物」なので、parasiteは日本語の「穀潰し」と似ています。 ちなみに英語のparasiteは「居そうろう」という意味が先で、そのあとに「寄生虫」も指すようになりました。
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GODIVAは英語ではゴダイヴァと呼ばれることもありますが、創業地のベルギーのフランス語の発音では「ゴディヴァ」です。 社名の元はGodivaという、中世イングランドにて重税を課そうとする夫を戒めて裸で町を回ったと伝えられる女性の名前です。この時代の英語の発音でも「ゴディヴァ」でした。 twitter.com/Godiva_JPN/sta…
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英語で「並外れた」という意味で"epic"という単語がありますが、元は「叙事詩的な」という意味です。この単語の元は同じ意味のラテン語epicusで、さらに古典ギリシャ語epikósに遡れます。epicは現在でも広く使われる単語で、その語源が叙事詩というのは興味深いです。
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「愚かな人から"頭がいい"と思われたがっている人は、本当に頭がいい人からは"愚かな人"だと思われている (qui stultis videri eruditi volunt, stulti eruditis videntur)」クインティリアーヌス『弁論家の教育』より
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マスクメロン(muskmelon)の「マスク」は「仮面(mask)」ではなく、「ジャコウ(musk)」です。またマスカット(muscat)の 「マス」の部分も同じく「ジャコウ」です。 どちらも中世ラテン語muscus「ジャコウ」が元で、ジャコウのような香りがすることからこのように名付けられました。
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エラスムスの『天国から締め出されたユリウス』は、和訳本ではゲニウスのセリフが関西弁になってます。関西弁に訳されたラテン語を見るのはかなり珍しいです。
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ミシュランのマスコット「ビバンダム(英語圏ではミシュランマン)」の名前の由来は、初期の広告にあるラテン語"Nunc est bibendum"「今こそ酒を飲むべし」です(ホラーティウス『歌集』第1巻より)。 これはミシュランのタイヤが道路上の障害物を踏んだ衝撃を"飲み込む"(吸収する)ことを表しています。
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京都のお寺(春光院)にイエズス会の鐘があることを、このツイートで知りました。 この鐘にあるイエズス会の紋章には"IHS"という文字があり、これは「イエス」をギリシャ文字で表した"ΙΗΣΟΥΣ"の最初の三文字が元です。 twitter.com/wrathofgnon/st…
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また月名の語源と月の順番が2つずれてるのはカエサルとアウグストゥスがねじ込ませたからではありません。 ローマ暦は確かに当初は月が10しかありませんでしたが彼らの時代の前にすでに月の数は12になってます。彼らを称えるためにQuintilis月がJulius月に、Sextilis月がAugustus月に改称されました。 twitter.com/latina_sama/st…
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一応原文です。様々な権利が書いてあるマグナカルタ61条の最初に「朕は以下に書かれた保証を彼らに対して為し、許容する(facimus et concedimus eis securitatem subscriptam)」とありますが、"彼ら"はその前にあるbarones(封建領主たち)を指すので61条は一般市民の権利を保証するものではないのです。 twitter.com/SonettoClassic…
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歯科検診で耳にする"C"は、一時期まで英語のcavity「虫歯の穴」だと思っていました。 このCは、ラテン語caries「虫歯(カリエス)」の略です。こんなところにもラテン語が隠れています。
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クアアイナ(ハンバーガー屋さん)の説明書き、外国語好きにささるものでした。
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今日のラテン語 Vos macti virtute estote!「よくやった!」
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ラテン語にも慣用句はいろいろあります。 一つ例を挙げると、"elephantum ex musca facere"は文字通りには「ハエから象を作る」ですが、「大げさに話す」という意味です。ここにある通り、ムスカはラテン語で「ハエ」という意味です。
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ラテン語で「蒸留酒」はaqua vitae(命の水、アクア・ウィータエ)と言います。これをフランス語に訳した"eau de vie"はブランデーを指します。 またaqua vitaeをスコットランドのゲール語に訳したuisge-beatha(命の水)は、英語whiskey「ウイスキー」の語源です。 地域によって命の水は違うようです。
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「支持者」という意味で現在広く使われている英語の"fan"は、fanatic「狂信者」を略したものです。 そしてこのfanaticの語源はラテン語fanaticus(ファーナーティクス)「熱狂した、神殿の」で、fanaticusの元はラテン語fanum(ファーヌム)「神殿」です。
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「自分が死ぬときは酒場で死にたい。命尽きたときも、酒が口元にありますように。 そして、天使たちは陽気にこう合唱するだろう:『神よ、この酒飲みに優しくあれ』と。」カルミナ・ブラーナより
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残酷な天使のテーゼに「ほとばしる熱いパトスで」という歌詞がありますが、これは古典ギリシャ語で「感情(páthos, パトス)」という意味です。 この語が語源になっている英単語はsympathy「同情」、telepathy「テレパシー」、empathy「感情移入」、antipathy「反感」、apathy「無感動」などがあります。 twitter.com/latina_sama/st…
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3月15日はカエサルが暗殺された日です。この日は古代ローマの暦での月の中旬の基準日イードゥースに当るので「3月のイードゥース(Idus Martiae)」と呼ばれます。シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』の中のBeware the ides of March.「3月15日を警戒せよ」も英語圏では知られたフレーズです。
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私の地元の栃木県が誇るグルメ、それは #岩下の新生姜 です。ちなみに「岩下の新生姜」はラテン語でIVASITAE NOVVM ZINGIBER(イウァシタエ・ノウム・ジンギベル)です。呪文みたいな響き。
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「ネギトロの由来は『ねぎり取る』である」という説はTwitterでも度々バズって複数のテレビ番組でも取り上げられている話題ですが、デマと言っていいほど根拠に乏しい説になります。 「実は○○ではなくて△△」というタイプのデマ語源は広まりやすいので、注意が必要です。 poc39.com/archives/7396 twitter.com/tyomateee/stat…
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東京外国語大学は、ウクライナ避難民を支援する自治体や法人向けに緊急でウクライナ語の講座を開講します。受講料は無料、使用する教材は『ニューエクスプレス プラス ウクライナ語』で、個人向けではなく当該自治体や法人向けとのことです。 tufs.ac.jp/NEWS/notice/22…
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古代ローマ時代、現在のパリはルーテーティア(Lutetia)という名前でした。「パリ」という名前の語源はそこに住んでいた「パリーシイー族(Parisii)」です。時代が下るにつれルーテーティアも「パリーシイー」と呼ばれるようになりました。Paris「パリ」のsは読まれなくとも、部族名の一部だったのです。