ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(古い順)

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指導者を「メンター(mentor)」ということがありますが、これは古代ギリシャのホメロスが書いた「オデュッセイア」の登場人物メントール(Méntōr, Μέντωρ)が語源です。 メントールは物語の主人公である王様オデュッセウスの友人であり、王の息子テーレマコスの教育を託された賢者でした。
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ゴシック建築の「ゴシック」は、古代末期にローマを略奪した「ゴート人の」という意味です。 古代の建築様式が復活したルネサンス期に、「ルネサンス以前の中世に流行った建築はローマを略奪したゴート人などの蛮族の様式だ」と誤解され、それを表す蔑称として「ゴシック建築」は使われはじめました。
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シミュレーションかシュミレーションかで迷ってしまう方に: 正しいのはシミュレーションで、simulationはラテン語simulo「真似する」が語源です。simuloはsimilis「似ている」の派生語で、similisは英語similar「似ている」の語源です。similarが頭に浮かべばsimulationの方が正しいとわかるはずです。
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面白そうなヒンディー語学習サイト見つけた hindistudy.exblog.jp/19189391/
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Juice=Juiceのプラトニック・プラネットの歌詞に「この地球の青さが熱を冷ましてしまうなら いっそあなたを連れて金星まで行っちゃいたい」という文があります。 金星はラテン語でVenus、つまり愛欲を司る女神の名がついており、熱い恋愛がしたいことを「金星に行きたい」と美しく詩的に表しています。
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音楽の「リズム」と、アルゴリズムの「リズム」は語源が違います。 音楽の「リズム」の語源は古典ギリシャ語rhuthmós「拍子」で、一方「アルゴリズム」の元は9世紀に現在のイラクで活躍した学者アル=フワーリズミー(al-Khuwārizmī)の名前をラテン語化させた"Algorismus"です。
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方丈記のラテン語訳もあります。そこでは鴨長明がTheomaeus Camoensis(テオマエウス・カモエンシス)と書かれています。 最初の「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」のラテン訳は(直訳すると)「流れる川たちは流れを止めず、さらにそれらの以前の水はもう存在しない」となっています。
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イタリアメディアの「古代ローマは移民都市だったことがDNA解析で分かった」という記事にテルマエ・ロマエの阿部寛が… repubblica.it/scienze/2019/1…
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ギリシャ文字のο(オミクロン)は、古典ギリシャ語で「小さいオ」という意味です(ミクロコスモスとかの「ミクロ」や、英語読みの「マイクロ」も同じです)。 一方、ω(オメガ)は「大きいオー」という意味です(メガバイトとかの「メガ」です)。
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「ロープでつなぐ」という英単語を知っていますか?高校では習わないレベルですが、そのままの形では使っていなくとも多くの人が読み方は知っているはずです。 正解は"tether"で、-ingを付けたtetheringが「テザリング」の元です。「デザリング」ではないのでご注意を。
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「すでに始めた人は、半分成し遂げたも同然である (Dimidium facti, qui coepit, habet)」ホラーティウス『書簡詩』第1巻より twitter.com/rilakkuma_gyr/…
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私の推しの方がブログでウィーンのホテルザッハーでザッハトルテを食べたとおっしゃっていたので、オンラインでホテルザッハーのザッハトルテをオンラインでウィーンからお取り寄せしました!濃厚で大満足の味でした。以下のリンクから購入できます! shop.sacher.com
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「我々が持っている時間が短いのではなく、我々が多くの時間を無駄にしているのである。人生は十分に長く、最初から最後まで適切に生涯を送れば極めて偉大な物事を完遂できるほどたっぷりと与えられている。」 小セネカ『人生の短さについて』より
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生姜の学名"Zingiber officinale"のzingiberは「生姜」、officinaleは「薬用の」という意味です。"officinale"はofficina「仕事場」から派生した形容詞で、officinaは中世に「薬局」も指すようになりました。 多分ご想像の通り、英語で「仕事場」を指す"office"もofficinaと同じ語源です。
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英語のfamily「家族」の語源はラテン語"familia"で、意味は「奴隷を含む、その家に住む人全員」です。したがって現在の"family"の意味とは違いがありました。 また、familiaはfamulus「奴隷」の派生語です。"family"から「奴隷」にさかのぼれてしまうのは結構意外かと思われます。
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「狩る、入浴する、遊ぶ、笑う これがまさに 生きるということ」 VENARI LAVARI LVDERE RIDERE OCCEST VIVERE 古代のゲームボードに刻まれたラテン語より
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バレンタインデーが近づいてきました。 バレンタインデーは、ウァレンティヌス(Valentinus)という聖職者の記念日です。彼の名前の元はラテン語valens「健康な、頑丈な」なので、「ウァレンティヌス」という名前を日本語訳すると「健太」になると思います。
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細菌の一種類を指す「レジオネラ」の語源は、ラテン語legio「軍団」です。 なぜこのような語源かというと、1976年の米国在郷軍人会(英語名はAmerican Legion。legionの元は"legio")の集会がきっかけで、当時原因不明だったこの種類の菌の大規模な感染が起こったからです。
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「最近の若者は...」というフレーズは、古代ローマ時代でも言われていました。 小プリニウスの手紙では、最近の若者は「『もう何でも理解してます、何でも知ってます』という感じで、誰をも敬うことなく、誰に倣うこともなく、自分自身だけを模範として生きている連中」と書いています。
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東京の虎ノ門にある、ウクライナからの避難民が働くレストラン「スマチノーゴ」に行きました!ウクライナ料理を食べ慣れてない私でもどれも美味しく、スタッフさんのサービスも素晴らしかったです。 売上の一部は避難民スタッフへの支援に使われます。このレストランで美味しい支援を始めてみませんか?
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「労働は一日六時間が最も理想的だ」 『ギリシア詩歌集』より
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混乱という意味の「カオス」の語源は古典ギリシャ語kháosです。kháosというのはギリシャ神話において海や大地や天空が存在する前の状態を指す単語で、古典ギリシャ語から英語などに借用された後に「混乱」という意味でも使われはじめました。
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「ベネズエラ」の元は、イタリアのヴェネツィアです。 ここを訪れたイタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチ(「アメリカ」の名前の元)がこの地にある水上村落を見てヴェネツィアを思い出して"Veneziola"「(イタリア語で)小さいヴェネツィア」と名付けて、これをスペイン語にしたのが"Venezuela"です。
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武道を指す「マーシャルアーツ (martial arts)」の"martial"「武勇の」の語源はローマ神話の戦の神マールス(Mars)です。 よく似た英単語のmarshal「元帥」は語源が違い、ゲルマン祖語*marhaz「馬」+ *skalkaz「使用人」です。そして「マーシャル諸島」のマーシャルは人名由来で"Marshall"と書きます。
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「天職」を指す英語"calling"は元が「(神の)呼び声」だとは想像しやすいですが、同じくvocation「天職、職業」も元はラテン語の「呼ぶ (voco)」です。 また、ドイツ語で「職業、天職」を指す"Beruf"の元も「呼びかける(rufen)」で、これも共通しています。