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フランス語を始めた時まで知らなかったのですが、Adieu !(アデュー)「さようなら」は長期間、または二度と会えない相手に対して言うあいさつです(成り立ちは「神のお恵みがありますように(Je vous recommande à Dieu)」)。
そのような相手でなければ、一般的にはAu revoir !を使います。
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英語のisland「島」になぜsがあるか?
元々古英語で「島」はieglandで、中英語でilandになり、その頃フランス語経由で英語に入ったile「島」に影響されて"ile-land"とも綴られ、「ileの語源がラテン語insula「島」だからile-landにsを入れよう」という理由で元(古英語)の語源と関係なくsが入りました。
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今まで多くの外国人と接してきた私ですが、絶対に「世界の常識」や「海外では当たり前」という言葉は使いません。
世界には様々な文化圏や国があり、1つの国の中でさえも複数の考え方があります(日本のように)。このことを考えれば、「世界の常識」のような言葉はかなり現実離れしていると分かります。
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発掘されたところの出身である霊長類学者の「河合」さんの名前(Kawai)に、「河合の」という意味になるようにラテン語の男性単数属格風に語尾に"-i"を足したから偶然こんなこと(Kawaii)に。
朝日新聞デジタル:日本最古の哺乳類化石、学名は「カワイイ」 asahi.com/special/news/a…
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ラテン語をやっている身として少し残念なのは、いろんなYoutuberがやっている「外国で、現地の言葉をしゃべってその土地の人を驚かせる」が出来ないことです。やってみたかった。
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雨のにおいは、オーストラリアの科学者が"petrichor"と名付けました。古典ギリシャ語のpétrā「岩、石」とīkhṓr「体内を流れる液」の要素を組み合わせています。 twitter.com/tetsuo_tk/stat…
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栃木から東京に来て、「を」の文字を「重い"お"」と言ったら「何それ?」って言われました。
後から知ったのですが、「を」の文字を「重い"お"」と呼ぶのは北関東の一部などの地域だけらしいです。
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"Volume 1"などのvolumeの語源はラテン語volumen「巻き物」で、これの元はvolvo「巻く、転がす」という動詞です(自動車メーカーVOLVOの語源)。古代ローマ時代の書物は、パピルスを巻いたものでした。
その後volumeに「本の大きさ」という意味も生まれ、単に「大きさ」も指すようになりました。
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『解体新書』は「ターヘル・アナトミア」を元にしたとされていますが、その名前の本はありません。元のオランダの本(ドイツ語からの翻訳書)は"Ontleedkundige tafelen"というタイトルです。
一説には、ラテン語訳の題名"Tabulae Anatomicae"「解剖図」が訛ったものとされています。
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調味料の「シーズニング」とseason「季節」がなぜ関係しているかというと、元の動詞season「味つけする」のさらなる元の古フランス語saisonnerの意味が「熟させる、季節の気候などの影響を用いて(実を)よりおいしくさせる」だからです。
ちなみにseason「季節」はラテン語satio「種まき」に遡れます。