ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(古い順)

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ASICSの社名は、ラテン語Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な魂)の頭文字で、これはユウェナーリスによる「健全なる精神が健全なる肉体に宿れと祈るべきである(Orandum est ut sit mens sana in corpore sano)」という文が元になっています。 意外な所にラテン語は隠れているものです。
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「(大多数の人がそうしてしまうけど)自分が理解できない物を悪く言わないように...」 クインティリアーヌス『弁論家の教育』より
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フランス語を始めた時まで知らなかったのですが、Adieu !(アデュー)「さようなら」は長期間、または二度と会えない相手に対して言うあいさつです(成り立ちは「神のお恵みがありますように(Je vous recommande à Dieu)」)。 そのような相手でなければ、一般的にはAu revoir !を使います。
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古代ローマ人がやっていた「ワインの雪割り」を知っていますか?穴の開いた金属製の漉し器に雪を詰めてそこにワインを注ぐとワインは雪で冷やされ澱も取り除かれて、さらには飲みやすい程度に薄まるという便利なものでした。 ちなみにラテン語で「雪が降る」は"ningit"と、一語で言えます。
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英語のisland「島」になぜsがあるか? 元々古英語で「島」はieglandで、中英語でilandになり、その頃フランス語経由で英語に入ったile「島」に影響されて"ile-land"とも綴られ、「ileの語源がラテン語insula「島」だからile-landにsを入れよう」という理由で元(古英語)の語源と関係なくsが入りました。
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「戦争というものは全て、始めるのは簡単だが終わらせるのは極めて難しい。戦争の開始と終了が同じ人の権限にあるわけではない。 戦争を始めるのは誰でも、臆病者でも出来るが終わらせるのは勝っている側が止めたいと思う時だけである」サッルスティウス『ユグルタ戦争』より
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薬屋さんの看板にあるRっぽい文字は、処方箋を表す記号です。 これはラテン語のrecipe「取れ」の略で、昔はラテン語で薬の調合方法を指示する際、この単語から書き始めていたことに由来します。「~(材料)を取れ。そして以下のように調合しろ」という指示でした。料理の「レシピ」の語源でもあります。
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今まで多くの外国人と接してきた私ですが、絶対に「世界の常識」や「海外では当たり前」という言葉は使いません。 世界には様々な文化圏や国があり、1つの国の中でさえも複数の考え方があります(日本のように)。このことを考えれば、「世界の常識」のような言葉はかなり現実離れしていると分かります。
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発掘されたところの出身である霊長類学者の「河合」さんの名前(Kawai)に、「河合の」という意味になるようにラテン語の男性単数属格風に語尾に"-i"を足したから偶然こんなこと(Kawaii)に。 朝日新聞デジタル:日本最古の哺乳類化石、学名は「カワイイ」 asahi.com/special/news/a…
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引用元の文学作品の文脈とはかけ離れた引用がはびこる今日この頃ですが、この『ラテン語名句小辞典』は丁寧に元の文学作品での文脈が解説されていて、おすすめの一冊です。読み方がカタカナで書かれてるのもうれしいポイントです。
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今日も一日
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ラテン語をやっている身として少し残念なのは、いろんなYoutuberがやっている「外国で、現地の言葉をしゃべってその土地の人を驚かせる」が出来ないことです。やってみたかった。
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雨のにおいは、オーストラリアの科学者が"petrichor"と名付けました。古典ギリシャ語のpétrā「岩、石」とīkhṓr「体内を流れる液」の要素を組み合わせています。 twitter.com/tetsuo_tk/stat…
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栃木から東京に来て、「を」の文字を「重い"お"」と言ったら「何それ?」って言われました。 後から知ったのですが、「を」の文字を「重い"お"」と呼ぶのは北関東の一部などの地域だけらしいです。
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古典ギリシャ語には「愛の海を航海する(ἐρωτοπλοέω [erōtoproéō])」という単語があります。ロマンチック!
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「食え。飲め。遊べ。死後に快楽は無いぞ (Ede, bibe, lude; post mortem nulla voluptas)。」
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「栄えの朝日がのぼります。縁起の悪い言葉や心持ちは避けましょう。縁起のいい日には、それにふさわしい言葉を話すべきです」 オウィディウス『祭暦』1月1日についての記述より
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今年は兎年です。こんなラテン語使うか?とは思いますが、日本にはうさぎがいっぱいいる大久野島がありました。
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この時期ついつい食べてしまうみかんにある白い筋は「アルベド」という名前があります。語源はラテン語albedo(アルベードー)「白さ」です。 alb-で始まる語は白に関係していることが多いです。たとえば英語のalbumenは「卵白」で、album「アルバム」も写真を貼り付けていない状態ではまだ白い本です。
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16世紀に作られた、カリグラフィーの本です。その緻密さに驚くばかりです。
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ローマ皇帝ウェスパシアヌスにはこんな逸話があります。とある技師が皇帝に「私は少ないコストで柱を運んでみせます」と言った際、技師にお金を払ったものの皇帝はその技術を採用せず「私に庶民を養わせてくれ」と言いました。皇帝は、技術に頼れば便利になる反面大勢が職を失うことを危惧したのです。
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"Volume 1"などのvolumeの語源はラテン語volumen「巻き物」で、これの元はvolvo「巻く、転がす」という動詞です(自動車メーカーVOLVOの語源)。古代ローマ時代の書物は、パピルスを巻いたものでした。 その後volumeに「本の大きさ」という意味も生まれ、単に「大きさ」も指すようになりました。
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『解体新書』は「ターヘル・アナトミア」を元にしたとされていますが、その名前の本はありません。元のオランダの本(ドイツ語からの翻訳書)は"Ontleedkundige tafelen"というタイトルです。 一説には、ラテン語訳の題名"Tabulae Anatomicae"「解剖図」が訛ったものとされています。
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成人の日が近いということで、新成人のみなさんにおすすめの本です。 1. 『ラテン語の世界』 2. 『基本から学ぶラテン語』 3. 『しっかり学ぶ初級ラテン語』 4. 『ラテン語のはなし』 5. 『ラテン広文典』 6. A Little Latin Reader 7. New Latin Grammar 8. New Latin Composition (Bennett)
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調味料の「シーズニング」とseason「季節」がなぜ関係しているかというと、元の動詞season「味つけする」のさらなる元の古フランス語saisonnerの意味が「熟させる、季節の気候などの影響を用いて(実を)よりおいしくさせる」だからです。 ちなみにseason「季節」はラテン語satio「種まき」に遡れます。