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英語のpenとpencilは語源が違います。penの元はラテン語penna「羽ペン」(←羽)で、pencilの元はラテン語penicillus「絵筆」(←小さな尻尾)です。
また、マットとマットレスも語源が違います。
英語のmatの語源は後期ラテン語matta「マット」、mattressの元はアラビア語maṭraḥ「場所」です。
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「フェチ」の元をたどると、ポルトガル語のfeitiço「呪物」に行きます。大昔、ポルトガルの航海者たちが行った先での未開民族によって崇拝されている物を指して用いた言葉です。
ポルトガル語feitiço自体の語源は、ラテン語facticius「作られた」です。
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ディズニー映画などで有名になった「ヴィラン(悪役, villain)」という言葉の語源は、中世ラテン語villanus「村人」です。
語源から次第にイメージが悪くなり、「村人、田舎者」→「身分の低い田舎者」→「悪党、悪役」となりました。
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英語のdebt「借金」には"b"があるのに、「デット」と"b"を読まない理由はラテン語にあります。
中世の英語では"dette"という綴りでbは入ってないのですが、その後「detteの綴りは語源のラテン語debitum(負債)に近づけるべきだ」という理由でbを入れました。"doubt"「疑う」にbがあるのも同じ理由です。
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「アンソロジー(作品集、詞華集)」の語源は、古典ギリシャ語の「お花集め(ἀνθολογία, anthologíā)」です。作品集に載った作品は、いわば摘まれた一つ一つの花なのです。ロマンチック。
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FGOにも登場する、トロイア戦争でのトロイア側の戦士「ヘクトール」は中世ヨーロッパでは騎士道の手本とされましたが、英語"hector"は「いじめる」という意味になっています。
なぜかというとヘクトールの名前を元にした、17世紀にロンドンの街を荒らし回った"the Hectors"という集団がいたからです。
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テーブル・イズ・ウェイティングという東京ディズニーシーのショーのデザートの場面でシャルル・トレネの『優しきフランス(Douce France)』がかかるのですが、douceには他に「甘い」という意味もありデザートの場面にぴったりなのです。
フランス語が分かる人にしか分からない言葉遊びが隠れています。
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「シルエット」はフランスにて、不人気のためわずか8ヶ月で失脚した財務総監エティエンヌ・ド・シルエット(Etienne de Silhouette)の名前が元です。
この名からà la Silhouette「仕事は早いが粗雑な」という表現が生まれ、輪郭のみ明らかになってる横顔の影絵がsilhouetteと呼ばれるようになりました。
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この特別企画「イスラーム王朝とムスリムの世界」では、このようにアラビア書道の展示もあります。ぜひ実際に足を運んでみてください! twitter.com/latina_sama/st…
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また、こちらの蜂蜜酒は現在神保町の書泉グランデ1階で開催されている「ヒストリ屋-中世ヨーロッパ大騎士博-」でも販売されています!他にも様々な蜂蜜酒や中世ヨーロッパのグッズがありましたので、興味のある方はぜひ! twitter.com/latina_sama/st…
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飯田橋にあるフランス関係の書籍を主に扱う欧明社さんが、今年の2月末で閉店されます。私もよくお世話になりました。現在洋書のバーゲンセールを行っています。omeisha.com/?pid=166114139
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古代ローマ式のガラスのボウルが、オランダのナイメーヘンで無傷の状態で発掘されました。目を見張るような美しさです。destentor.nl/nijmegen/arche…
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一般教養という意味で「リベラルアーツ」という言葉が使われることがよくあります。
リベラルアーツの語源はラテン語のliberales artes「(奴隷でない)自由身分の人にふさわしい学問」で、中世では特に文法学、論理学、修辞学、幾何学、算術、天文学、音楽が「リベラルアーツ」だと考えられていました。
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テレンティウスの劇に「私はオオカミの両耳をつかんでいる(auribus teneo lupum)」という言い回しが出てきます。
オオカミから手を離せば喰われ、かといってそのままずっとつかみつづけるのも難しいです。このフレーズは、あることをやめてもそのままにしてもいずれ苦しくなることを指しています。
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