ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(古い順)

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4月10日は主従の日ということで、戦の前に司令官ユリウス・カエサルの下で戦うクラスティーヌスがカエサルに言ったかっこいい言葉を。 「司令官、今日は私が生き残っても死んでも私にお礼を言わせますよ」
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「北極圏」を指す英語で"the Arctic"の語源は、古典ギリシャ語で「クマ(árktos)」です。 なぜ「クマ」かというと、北の空で最も目立つ星座である「おおぐま座」がある方角に存在するからです。
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東京ディズニーランドのホーンテッドマンションにある、猫のお墓です。 死亡日時が9つもあるのは、英語のことわざ"A cat has nine lives."「猫には9回の命がある(→なかなか死なない)」を元にしているからです。#東京ディズニーランド38周年
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英語のcleric「聖職者」とclerk「店員」は、どちらもラテン語clericus「聖職者」を経て古典ギリシャ語klêros「くじ引き」に遡れます。 klêrosという語がくじ占いや神託の文脈でも使われたので「聖職者」と結びつき、中世では聖職者は学者でもあったので学者→書く人→事務員→店員と結びついています。
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武道のことを「マーシャルアーツ」と言いますが、martial artsの"martial"「武勇の」の語源は、ローマ神話の戦の神マールス(Mars)です。 よく似た英単語marshal「元帥」は語源が違い、ゲルマン祖語*marhaz「馬」+ *skalkaz「使用人」です。そして「マーシャル諸島」のマーシャルはMarshallと書きます。
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実はドイツ語由来だけど、ドイツ語が元だとあまり知られていない言葉に「エネルギッシュ(energisch)」があります。 英語では、同じ意味の言葉は"energetic"(エナジェティック)です。
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コーンフレークなど、穀類で作った朝食用の食品を「シリアル(cereal)」といいますが、この語源はローマ神話の穀物と豊穣の神ケレース(Ceres)です。 ラテン語で「ケレス神の」という意味の形容詞が"Cerealis"で、これは他に「穀物の」という意味もありました。ここから現在の意味につながっていきます。
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米国の禁酒法時代(1920-33年)はthe Prohibitionといい、この元のラテン語prohibitioは「禁止」という意味です。 これは動詞prohibeo「禁止する」から派生したもので、pro-「前で、前へ」+habeo「持つ」という要素でできてるので、「前段階で抑える」→「禁止する」という意味になったと推測されます。
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縁起の悪いものや縁起をかつぐ物事を「ジンクス」と言いますが、元はギリシャ神話に登場するニンフの名前です。 魔術でゼウスをしてイオを愛せしめたのでゼウスの妻ヘラによってアリスイ(学名:Jynx torquilla)に変えられました。この鳥が古代ギリシャで恋のまじないに用いられ、現在の意味に至ります。
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「カリギュラ効果」を知っていますか? 「やっちゃダメ」と言われるものほどやってみたくなる心理現象を指します。ローマ帝国の皇帝カリグラ(Caligula)をモデルにした映画『カリギュラ』が語源で、かなり過激なため一部地域で公開禁止になったことでかえって世間の話題になったことにちなんでいます。
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ドイツのなかで、かつてローマ帝国の領域内だった地域はそうでない地域よりも経済的に発展していると書いた興味深い論文があり、筆者はローマ帝国の道路網と都市がこの要因であると論じています。ローマ帝国が現代にまで影響を及ぼしていたとは。link.springer.com/article/10.100…
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丸ノ内線本郷三丁目駅すぐ近くの古本屋「大学堂書店」が、今月いっぱいで閉店します。閉店までに足を運んでみてください。
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古代ギリシャの哲学者ヘゲシアスは「死は生より望ましい」と説き、多くの弟子が自死することになったので、「死の説得者(Πεισιθάνατος, Peisithanatos)」という異名がつけられました。「死の説得者」、、、創作に出てきそうです。
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礼拝堂という意味の英語chapel(チャペル)は、雨ガッパの「カッパ」と語源が同じです。 chapelの語源はラテン語cappella「小さな外套(この語の元はcappa「外套」)」で、トゥールのマルティヌスという聖人が貧しい人に扮したキリストに与えた外套を保存した建物を"cappella"と呼んだのがはじまりです。
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ローマの将軍が戦に勝った際には凱旋式が挙行され、豪華なパレードが行われたのですがその中で将軍のそばで奴隷が、歓声を受ける将軍の耳元で「あなたが人間に過ぎないことを忘れるな(ラテン語で: Hominem te memento!)」とささやき、将軍が思い上がることを防ぐ役目をしていました。
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「フランクに話す」は「自由に話す」という意味ですが、これはラテン語Francus「フランク族の者」が後に「自由人」を意味するようになったことが始まりです。 かつて存在したフランク王国では、フランク族の者は奴隷でなく自由身分を有していたから「フランク」が「自由」も意味するようになりました。
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最近知って驚いたのは、クーピーペンシル(COUPY Pencil)のcoupの部分は、フランス語の「一撃」という意味のcoupだったことです。craypas.co.jp/products/picku… twitter.com/latina_sama/st…
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最近話題になってきている「トリアージ」は、元はフランス語で「選別(triage)」です。 triageはtrier「選別する」という動詞から派生した単語で、trierの語源はラテン語tero「こする」です。 なぜteroから選別の意味を持つようになったかというと、teroには「脱穀する」という意味もあったからです。
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単語の語源を調べると、そこに世界史が見えてきます。 例えば英語にvandalize「破壊する」という動詞がありますが、これは455年にローマを略奪したヴァンダル族(ラテン語でVandali)の名前が語源です。また、スペインの「アンダルシア地方」の名前の元もこのヴァンダル族です。
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今日はスターウォーズの日です。「フォースと共にあらんことを」の英語May the force be with you.と"May the 4th"をかけています。 ちなみに「スター・ウォーズ」の1作目が日本公開された際、フォースは「理力(りりょく)」と訳されてました。また、英単語forceの語源はラテン語fortis「強力な」です。
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「タイタニック号」の名前の由来はギリシャ神話において巨人神族に属する神々ティーターネス(古典ギリシャ語でTītânes)の単数形Tītā́nです。 のちに"titan"は大きいものを示すのに使われ、例えば「進撃の巨人」の英語タイトルはAttack on Titansです。また、元素名であるチタンの語源も"Tītā́n"です。
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フランス語で昼食(déjeuner)と夕食(dîner)はどちらも俗ラテン語*disjejūnāre「断食をやめる」に由来します。英語のbreakfast「朝食」も同じく、break(中断する)+fast(断食)です。 フランス語で朝食petit déjeunerは「小さい昼食(déjeuner)」なので、フランス人は語源的には三食全て断食明けしてます。
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古代に作られたラテン語の回文に、"SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS"というものがあります。意味は「種をまく人アレポ氏は苦労して車輪をつかむ(訳し方は他にもあります)」で、下のように上から正方形になるように1語づつ改行して書くと、左上からタテに読んでも同じ文になります。
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ギリシャ語もおすすめです。学習すれば、約2000年前のこんな詩が読めます。 「昨日私は体育教師の家で食事をした。彼は最も幸せな男だ。教え子の少年達が彼の膝や肩に乗り、食事を運び、酒もつぐ。なんと素晴らしい!そこで私は冗談のつもりで、彼にこう言った。『夜の体育の授業もやってるのかい?』」
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アメリカの通販で買ったら、届いた段ボールにこんな注意書きが。日本語で書いてくれて、うれしくなりました。