ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(新しい順)

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「最近の若者は...」というフレーズは、古代ローマ時代でも言われていました。 小プリニウスの手紙では、最近の若者は「『もう何でも理解してます、何でも知ってます』という感じで、誰をも敬うことなく、誰に倣うこともなく、自分自身だけを模範として生きている連中」と書いています。
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細菌の一種類を指す「レジオネラ」の語源は、ラテン語legio「軍団」です。 なぜこのような語源かというと、1976年の米国在郷軍人会(英語名はAmerican Legion。legionの元は"legio")の集会がきっかけで、当時原因不明だったこの種類の菌の大規模な感染が起こったからです。
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バレンタインデーが近づいてきました。 バレンタインデーは、ウァレンティヌス(Valentinus)という聖職者の記念日です。彼の名前の元はラテン語valens「健康な、頑丈な」なので、「ウァレンティヌス」という名前を日本語訳すると「健太」になると思います。
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「狩る、入浴する、遊ぶ、笑う これがまさに 生きるということ」 VENARI LAVARI LVDERE RIDERE OCCEST VIVERE 古代のゲームボードに刻まれたラテン語より
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英語のfamily「家族」の語源はラテン語"familia"で、意味は「奴隷を含む、その家に住む人全員」です。したがって現在の"family"の意味とは違いがありました。 また、familiaはfamulus「奴隷」の派生語です。"family"から「奴隷」にさかのぼれてしまうのは結構意外かと思われます。
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生姜の学名"Zingiber officinale"のzingiberは「生姜」、officinaleは「薬用の」という意味です。"officinale"はofficina「仕事場」から派生した形容詞で、officinaは中世に「薬局」も指すようになりました。 多分ご想像の通り、英語で「仕事場」を指す"office"もofficinaと同じ語源です。
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「我々が持っている時間が短いのではなく、我々が多くの時間を無駄にしているのである。人生は十分に長く、最初から最後まで適切に生涯を送れば極めて偉大な物事を完遂できるほどたっぷりと与えられている。」 小セネカ『人生の短さについて』より
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私の推しの方がブログでウィーンのホテルザッハーでザッハトルテを食べたとおっしゃっていたので、オンラインでホテルザッハーのザッハトルテをオンラインでウィーンからお取り寄せしました!濃厚で大満足の味でした。以下のリンクから購入できます! shop.sacher.com
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「すでに始めた人は、半分成し遂げたも同然である (Dimidium facti, qui coepit, habet)」ホラーティウス『書簡詩』第1巻より twitter.com/rilakkuma_gyr/…
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「ロープでつなぐ」という英単語を知っていますか?高校では習わないレベルですが、そのままの形では使っていなくとも多くの人が読み方は知っているはずです。 正解は"tether"で、-ingを付けたtetheringが「テザリング」の元です。「デザリング」ではないのでご注意を。
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ギリシャ文字のο(オミクロン)は、古典ギリシャ語で「小さいオ」という意味です(ミクロコスモスとかの「ミクロ」や、英語読みの「マイクロ」も同じです)。 一方、ω(オメガ)は「大きいオー」という意味です(メガバイトとかの「メガ」です)。
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イタリアメディアの「古代ローマは移民都市だったことがDNA解析で分かった」という記事にテルマエ・ロマエの阿部寛が… repubblica.it/scienze/2019/1…
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方丈記のラテン語訳もあります。そこでは鴨長明がTheomaeus Camoensis(テオマエウス・カモエンシス)と書かれています。 最初の「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」のラテン訳は(直訳すると)「流れる川たちは流れを止めず、さらにそれらの以前の水はもう存在しない」となっています。
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音楽の「リズム」と、アルゴリズムの「リズム」は語源が違います。 音楽の「リズム」の語源は古典ギリシャ語rhuthmós「拍子」で、一方「アルゴリズム」の元は9世紀に現在のイラクで活躍した学者アル=フワーリズミー(al-Khuwārizmī)の名前をラテン語化させた"Algorismus"です。
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Juice=Juiceのプラトニック・プラネットの歌詞に「この地球の青さが熱を冷ましてしまうなら いっそあなたを連れて金星まで行っちゃいたい」という文があります。 金星はラテン語でVenus、つまり愛欲を司る女神の名がついており、熱い恋愛がしたいことを「金星に行きたい」と美しく詩的に表しています。
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面白そうなヒンディー語学習サイト見つけた hindistudy.exblog.jp/19189391/
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シミュレーションかシュミレーションかで迷ってしまう方に: 正しいのはシミュレーションで、simulationはラテン語simulo「真似する」が語源です。simuloはsimilis「似ている」の派生語で、similisは英語similar「似ている」の語源です。similarが頭に浮かべばsimulationの方が正しいとわかるはずです。
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ゴシック建築の「ゴシック」は、古代末期にローマを略奪した「ゴート人の」という意味です。 古代の建築様式が復活したルネサンス期に、「ルネサンス以前の中世に流行った建築はローマを略奪したゴート人などの蛮族の様式だ」と誤解され、それを表す蔑称として「ゴシック建築」は使われはじめました。
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指導者を「メンター(mentor)」ということがありますが、これは古代ギリシャのホメロスが書いた「オデュッセイア」の登場人物メントール(Méntōr, Μέντωρ)が語源です。 メントールは物語の主人公である王様オデュッセウスの友人であり、王の息子テーレマコスの教育を託された賢者でした。
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調味料の「シーズニング」とseason「季節」がなぜ関係しているかというと、元の動詞season「味つけする」のさらなる元の古フランス語saisonnerの意味が「熟させる、季節の気候などの影響を用いて(実を)よりおいしくさせる」だからです。 ちなみにseason「季節」はラテン語satio「種まき」に遡れます。
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成人の日が近いということで、新成人のみなさんにおすすめの本です。 1. 『ラテン語の世界』 2. 『基本から学ぶラテン語』 3. 『しっかり学ぶ初級ラテン語』 4. 『ラテン語のはなし』 5. 『ラテン広文典』 6. A Little Latin Reader 7. New Latin Grammar 8. New Latin Composition (Bennett)
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『解体新書』は「ターヘル・アナトミア」を元にしたとされていますが、その名前の本はありません。元のオランダの本(ドイツ語からの翻訳書)は"Ontleedkundige tafelen"というタイトルです。 一説には、ラテン語訳の題名"Tabulae Anatomicae"「解剖図」が訛ったものとされています。
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"Volume 1"などのvolumeの語源はラテン語volumen「巻き物」で、これの元はvolvo「巻く、転がす」という動詞です(自動車メーカーVOLVOの語源)。古代ローマ時代の書物は、パピルスを巻いたものでした。 その後volumeに「本の大きさ」という意味も生まれ、単に「大きさ」も指すようになりました。
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ローマ皇帝ウェスパシアヌスにはこんな逸話があります。とある技師が皇帝に「私は少ないコストで柱を運んでみせます」と言った際、技師にお金を払ったものの皇帝はその技術を採用せず「私に庶民を養わせてくれ」と言いました。皇帝は、技術に頼れば便利になる反面大勢が職を失うことを危惧したのです。
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16世紀に作られた、カリグラフィーの本です。その緻密さに驚くばかりです。