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「クラリネットをこわしちゃった」の「オ・パッキャマラード」は「行進せよ、同志!(Au pas camarade)」という意味で、camarade「同志」というフランス語は同じ意味の英語comradeの元です。
camaradeの語源はスペイン語の「同室者(camarada)」で、ここからラテン語camera「部屋」にもさかのぼれます。 twitter.com/ambafrancejp_j…
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「スイカに塩をかけると甘くなる」とよく言われますが、ラテン語のsal「塩」や英語のsalt「塩」の語源である印欧祖語*séh₂-l-sは、ロシア語のсладкий (sládkij) 「甘い」やリトアニア語のsaldus「甘い」の語源にもなっています。かなり興味深い語源です。
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日本橋三越で特に好きなのは、エレベータの扉のこの装飾です。真ん中のこれはパルメット(palmette)と呼ばれるもので、入り口のトリグリフとメトープと同じく古代ギリシャで用いられていたデザインです。 twitter.com/latina_sama/st…
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英単語を入力するだけで、それをヨーロッパの各言語に翻訳して地図上に表示してくれるサイトが便利すぎるのでみんなに知ってほしいです!
試しに"cat"「猫」でやってみました。 theguardian.com/news/datablog/…
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英語のsilly「バカな」の語源は、古英語sǣliġ「幸福な」です。sǣliġは、ドイツ語selig「幸せな」の仲間でもあります。
幸福を指す単語がこのような意味に変化するのは、日本語の「おめでたい人」にも似ています。
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「saudadeより「パン(pão)」の方が知られてるのではないか」という反応を数々頂いております。しかし、食文化を研究されている近代食文化研究会さんのツリーによれば、一般に言われる「パン」はポルトガル語でなくフランス語のpain「パン」が元と考える方が自然とのことです。twitter.com/ksk18681912/st…
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日本で一番よく知られてるポルトガル語はsaudade(サウダージ)だと思います。
この語は「失われたもの、過ぎ去ったこと、遠く離れてしまったもの、もう会えない人などを思う寂しい気持ち」という意味です。
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一般教養という意味で「リベラルアーツ」という言葉が使われることがよくあります。
リベラルアーツの語源はラテン語のliberales artes「(奴隷でない)自由身分の人にふさわしい学問」で、中世では特に文法学、論理学、修辞学、幾何学、算術、天文学、音楽が「リベラルアーツ」だと考えられていました。
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こちらのAIが生成したラテン語、見ると(カタカナ表記も含めて)誤りが数々見られるので、AIだけに頼るのは危ういと思われます。正しい文法の呪文を書きたいときは、ラテン語に通じている専門の人間に依頼することをおすすめします。 twitter.com/fladdict/statu…
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おとめ座で一番明るい「スピカ(Spica)」はラテン語で「(麦の)穂」という意味で、おとめが持ってる麦の穂のところにあるためこの名がつきました。
spicaの語源は「尖った点(印欧祖語*spei-)」だと考えられており、これは英語のspike「スパイク」の語源です。スポーツと星にはこんなつながりがあります。
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英語のpen「ペン」とpencil「鉛筆」は語源が違います。penの元はラテン語penna「羽ペン」(←羽)で、pencilの元はラテン語penicillus「絵筆」(←小さな尻尾)です。
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こちらのサイトで、イングランドのヘレフォード大聖堂にある、中世に描かれた世界地図が見られます。それだけでなく、地図上にある神話に関係するものであったり想像上の生き物の解説もあります(ただし重いので注意です)。 themappamundi.co.uk/mappa-mundi/
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菊を指す英語chrysanthemumの語源は、古典ギリシャ語「金(khrūsós)」+「花(ánthos)」です。
ánthos「花」は英語anthology「アンソロジー」の前半の語源でもあり、"anthology"全体の語源は古典ギリシャ語の「お花集め(anthologíā)」です。
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「セスキ炭酸ソーダ」の「セスキ」は、ラテン語のsesqui「1.5倍」が元です。
炭酸ソーダ(英語でsodium carbonate)と重曹(sodium bicarbonate, bi-の意味は"2")の中間に位置するという意味合いで、このように名付けられました。