ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(いいね順)

1226
バチカンが出版したラテン語言いかえ辞典では、例えばピッツァは「押しつぶされた丸いパン」、モッツァレラチーズは「凝固した牛乳の固まり」、リゾットは「味付けされた米」、マリトッツォは「ローマの卵型ミニパン」となっています。すゑひろがりず?
1227
アラジンと魔法のランプの一番古い本(千夜一夜物語のガラン版)では、この物語の舞台は中国(Chine)です。 ちなみに千夜一夜物語(アラビアンナイト)はイスラム世界で書かれた物語集ですが、アラジンと魔法のランプのオリジナル版(ガランがフランス語に訳した元の本)の存在は現在も確認されていません。
1228
錬金術において卑金属を金に変えると信じられた霊薬を指す「エリクサー(elixir)」の元は、同じ意味のアラビア語al-iksīrが元です。このアラビア語が中世ラテン語に入り、それが英語のelixirなどの元になっています。 "al-iksīr"のal-は定冠詞で、「アルコール(alcohol)」の語頭もこのal-です。
1229
Helveticaというフォント名は、ラテン語で「スイスの」という意味です。これはスイスのデザイナーによって作られたフォントだからです。 "Helvetica"はスイスっぽい響きが無いですが、この名前は古代に現在のスイスの地に居住していたガリア人の「ヘルウェティイ族」に由来するからです。
1230
「私は真面目な女の子でした。あなたに出会うまでは。(Pudica eram donec tibi occurri.)」Writing Latin (Richard Ashdowne, James Morwood著) ラテン語訳練習問題より 何があったのか
1231
「コーラス(chorus)」と、振付けを指す「コレオグラフィー(choreography)」の語源が同じなのは、語源である古典ギリシャ語khorósが古代ギリシャの劇において歌ったり踊ったりする人たちを指す単語だからです。 ちなみにkhorósが踊る場所は"orkhḗstrā"といい、これが「オーケストラ」の語源です。
1232
怪物の「チュパカブラ」は、元々「チュパカブラス」でした。 元のスペイン語"chupacabras"の意味は「ヤギたちを(cabras)吸う(chupa)もの」で、最後のsは怪物としての複数でなくヤギの複数なのですが、英語に入った時にchupacabrasの"s"が怪物の複数形だと誤解されて"chupacabra"になったのです。
1233
この時期には街中で「ジングルベル」が流れますが、ジングルベルは元々クリスマスの歌ではありませんでした。 元の英語の歌詞を見ると、この歌は開放的な作りの一頭立てのソリ(one-horse open sleigh)に乗ってることを歌っていて、一回も「クリスマス」という単語は出てきません。
1234
「あなたたちは、惨めな隷属状態を"平和"と誤って呼んでいる」 ローマに対して反乱を起こしたバターウィー族のキーウィーリスがガリア人に向けて言ったと伝えられる言葉
1235
♂(オス)の記号は、元々天文学および占星術では火星を表す記号でした。一方♀(メス)の記号は、金星を表すものでした。 これらのシンボルで雌雄を表したのは、「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネが最初です。 twitter.com/m1928a1c/statu…
1236
ちょうど今頃、古代ローマは「サートゥルナーリア(Sāturnālia)」というお祭りの期間でした(12月17-23日)。 この時だけは誰も平等で、奴隷が主人に意見しても罰せられず、主人が奴隷の世話をすることすらありました。賭博さえも許されて人々は宴会に興じ好きなだけ酔っ払い、大いに羽目を外しました。
1237
Minimum malum fit contemnendo maxumum. 「ごく小さな悪も、無視すればものすごく大きくなる」 ポンペイの落書きより
1238
「栄えの朝日がのぼります。縁起の悪い言葉や心持ちは避けましょう。縁起のいい日には、それにふさわしい言葉を話すべきです」 オウィディウス『祭暦』1月1日についての記述より
1239
「クリスマス(Christmas)」の語源は、キリスト(Christ)とミサ(英語で"mass")です。 「ミサ」の語源は、ラテン語で行われるミサで式の終わりに解散を呼びかけるフレーズ"Ite missa est"(イーテ・ミッサ・エスト)です。"missa"の解釈は諸説ありますが、文全体では「行け。解散である」という意味です。
1240
「オーボエ」という楽器名はイタリア語oboeが元ですが、oboeの元は同じ意味のフランス語"hautbois"です。 語の形が違いすぎて驚く人も多いと思いますが、"hautbois"の発音は「オーボワ」で、イタリア語oboeはこの発音を反映させた綴りなのです。ちなみにhautboisの文字通りの意味は「高い木」です。
1241
「ウェールズ(Wales)」の語源は古英語wealhで、この語は古英語を主に話していたゲルマン人ではないケルト人、時にはローマ人を指していました。 wealhの元はゲルマン祖語*walhaz「よそ者」で、*walhazは英語walnut「クルミ」の"wal"やCornwall「コーンウォール」の"wall"の語源でもあります。
1242
このツイートに多数の反応があり、中世ヨーロッパが好きな人が結構多いんだなあと感じています。中世といえば、東京の西荻窪にあるオールドアロウという中世イングランド風の酒場 @The_Old_Arrow も、料理や内装がかなり凝っていてオススメです。蜂蜜酒もありますよ。 twitter.com/latina_sama/st…
1243
「国勢調査」は英語でcensusと言い、これは(ローマで課税と徴兵のために5年ごとに行なわれた)人口調査という意味のラテン語censusの綴りをそのまま使っています。日本の国勢調査も、古代ローマと同じく5年ごとです。
1244
「セスキ炭酸ソーダ」の「セスキ」は、ラテン語のsesqui「1.5倍」が元です。 炭酸ソーダ(英語でsodium carbonate)と重曹(sodium bicarbonate, bi-の部分は「2」)の中間に位置するという意味合いで、このように名付けられました。
1245
バッカスが売られる季節になりました。この商品名の元は古代ローマ人が崇拝していた酒の神「バックス(Bacchus)」です。 私の地元の栃木県にバッカスという酒屋があり、なんでバッカスなんだろうと幼い頃からずっと不思議でしたがローマ神話を知ったときにやっと謎が解けました。
1246
"Volume 1"などのvolumeの語源はラテン語volumen「巻き物」で、これの元はvolvo「巻く、転がす」という動詞です(自動車メーカーVOLVOの語源)。古代ローマ時代の書物は、パピルスを巻いたものでした。 その後volumeに「本の大きさ」という意味も生まれ、単に「大きさ」も指すようになりました。
1247
英語の"money"「お金」の語源はラテン語のMonetaで、これは女神ユーノー(Juno, 英語のJune[6月]の語源)の呼び名の一つです。 なぜ女神ユーノーがお金に関係するかというと、古代ローマ時代はユーノーの神殿で貨幣が作られていたからです。
1248
解体新書は「ターヘル・アナトミア」を元にしたとされていますが、その名前の本はありません。元のオランダの本(ドイツ語からの翻訳書)は、"Ontleedkundige tafelen"というタイトルです。 一説には、ラテン語訳の題名Tabulae Anatomicae「解剖図」が訛ったものとされています。
1249
シミュレーションかシュミレーションかで迷ってしまう方に: 正しいのはシミュレーションで、simulationはラテン語simulo「真似する」が語源です。simuloはsimilis「似ている」の派生語で、similisは英語similar「似ている」の語源です。similarが頭に浮かべばsimulationの方が正しいとわかるはずです。
1250
日曜の朝です。二日酔いは、ドイツ語で「猫の嘆き(Katzenjammer)」と言います。二日酔いの方はおだいじに。