ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(いいね順)

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「セスキ炭酸ソーダ」の「セスキ」は、ラテン語のsesqui「1.5倍」が元です。 炭酸ソーダ(英語でsodium carbonate)と重曹(sodium bicarbonate, bi-の意味は"2")の中間に位置するという意味合いで、このように名付けられました。
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『解体新書』は「ターヘル・アナトミア」を元にしたとされていますが、その名前の本はありません。元のオランダの本(ドイツ語からの翻訳書)は"Ontleedkundige tafelen"というタイトルです。 一説には、ラテン語訳の題名"Tabulae Anatomicae"「解剖図」が訛ったものとされています。
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7月14日はフランスの革命記念日です。パリ市の標語はラテン語で、意味は「たゆたえども沈まず (FLVCTVAT NEC MERGITVR フルークトゥアト・ネク・メルギトゥル)」です。
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William Shakespeare's Star Warsという、シェイクスピアの戯曲っぽく、シェイクスピアの時代の古い英語で書かれたスターウォーズの物語の本があります。スターウォーズやシェイクスピアのファンにおすすめです!
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6月28日はパフェの日です。「パフェ」の意味はフランス語で「完璧な(parfait)」で、その語源は同じ意味のラテン語perfectusです。 perfectusは英語perfectの語源でもあります。古フランス語"parfit"が英語に入り、後に語源のラテン語に近づけるために"perfect"という綴りになりました。
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アリーナの語源は「剣闘士競技の試合場」(ラテン語でarēna)です。arēnaの元の意味は"砂"で、試合場に砂が撒かれてたことに由来します。負傷した剣闘士の血が地面に落ちても吸収する砂があれば地面を掃除しやすかったのです。 コンサートでアリーナ席に当たったら、剣闘士のことを思い出してください。
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"Volume 1"などのvolumeの語源はラテン語volumen「巻き物」で、これの元はvolvo「巻く、転がす」という動詞です(自動車メーカーVOLVOの語源)。古代ローマ時代の書物は、パピルスを巻いたものでした。 その後volumeに「本の大きさ」という意味も生まれ、単に「大きさ」も指すようになりました。
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写本の美しさに触れてみませんか?書かれているのは「神に逆らう者たちの計らいに従って歩まない人は幸いである (Beatus vir qui non abiit in consilio impiorum[旧約聖書詩篇1:1])」というラテン語です。bl.uk/catalogues/ill…
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現在売れている講談社現代新書の『教養の語源英単語』は、読んでいると割と気になるところがちょくちょく出てきます。 例えば「military『軍事の』とmile『マイル』は同語源」と書いているのですが、militaryはラテン語miles「兵士」までは遡れてもそこからは不詳でmileと結び付けられないのです。
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2月3日は節分です。 ちなみに古代ローマ時代には「レムーリア祭」という死霊をなだめるお祭りがあり、その際には家長が夜中に家の中で豆をまき、まき終わったらラテン語で"Manes exite paterni."「父祖の霊よ、家から出よ!」と言っていました。
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「支持者」という意味で現在広く使われている英語の"fan"は、fanatic「狂信者」を略したものです。 そしてこの"fanatic"の語源はラテン語fanaticus(ファーナーティクス)「熱狂した、神殿の」で、fanaticusの元はラテン語fanum(ファーヌム)「神殿」です。
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南アフリカで行われた人種隔離政策「アパルトヘイト」のヘイトは、"憎悪"ではないです。 アパルトヘイト(apartheid)は南アフリカ共和国で話されているアフリカーンス語で、"apart"は「離れている」、"heid"は状態を表す名詞を作る接尾辞です。英語childhoodの"hood"と語源的関係があります。
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今年は患者が劇的に減った「インフルエンザ」はイタリア語から入った語で、語源は中世ラテン語influentia「影響」ですが、これは星の影響のことを指しています。 大昔のイタリアでこの病気が流行ったときに、天体の運行の影響でこの病気が発生したと考えられていました。
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メガバイトの「メガ」とマハラジャの「マハ」の語源は同じで、印欧祖語*méǵh₂s「大きい」です。 他にもメジャーリーグ(major league)の「メジャー」や、地震の規模を示すマグニチュード(magnitude)の語源であるラテン語のmagnitūdō「大きさ」もこの*méǵh₂s「大きい」にさかのぼれます。
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意外かもですが、「クルーズ(cruise)」の語源はラテン語のcrux「十字」です。 cruxからオランダ語"kruisen"「(まるで十字を描くように)海上をあちこち航海する」が生まれ、これが英語に入って"cruise"となりました。
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「平民の大多数は戦争を憎み、平和を願っています。民衆が不幸になることで敬虔ならぬ幸福を享受できるほんのわずかな人たちだけが戦争を望んでいるのです」 エラスムス『平和の訴え』より
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「ウルトラマリン」という顔料の語源は、中世ラテン語ultramarinus「海を越えた」です。 ウルトラマリンの原料であるラピスラズリはヨーロッパの近くではアフガニスタンのあたりでしか産出せず、それが海路でヨーロッパに運ばれたからです。
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2月28日はビスケットの日です。 水戸藩士の柴田方庵が、長崎留学中にオランダ人から学んだビスケットの作り方を手紙にして1855年2月28日に水戸藩に送ったことと、ビスケットの語源がラテン語で「二(2)度焼(8)かれた」という意味の"bis coctus"だからという理由でこの日がビスケットの日になりました。
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では「オカルト」はというと、これは別語源です。 オカルト(occult)はラテン語"occultus"「隠された」という、occulo「隠す」の完了受動分詞が元で、occuloの元はcelo「隠す」です。 twitter.com/latina_sama/st…
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ジョージア州は、イギリス王ジョージ2世にちなんで名付けられました。 「ジョージ」という人名は古典ギリシャ語のγῆ (gê「大地」)とἔργον (érgon「労働」)が元で、込められた意味は「地を耕す者」なので、日本の「耕助」とか「耕平」と似てます。 twitter.com/bbcnewsjapan/s…
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「愚かな人から"頭がいい"と思われたがっている人は、本当に頭がいい人からは"愚かな人"だと思われている (qui stultis videri eruditi volunt, stulti eruditis videntur)」クインティリアーヌス『弁論家の教育』より
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礼拝堂という意味の英語chapel(チャペル)は、雨ガッパの「カッパ」と語源が同じです。 chapelの語源はラテン語cappella「小さな外套 (←cappa「外套」)」で、トゥールのマルティヌスが貧しい人に扮したキリストに与えたとされる外套を保存した建物を"cappella"と呼んだのがはじまりです。
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MEMENTO MORIというラテン語は文法的に難しいです。mementoはmemini「覚えている」の命令ですが、meminiは現在形が無い動詞なのです(memini「覚えている」は形の上では完了形。他にはodi「嫌う」もこの仲間です)。 更にmori「死ぬ」はデポネント動詞といい、語形的には受動ですが意味は能動なのです。 twitter.com/latina_sama/st…
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#新大学生に勧めたい10冊 1. ラテン語の世界 2. ラテン語のはなし 3. 基本から学ぶラテン語 4. しっかり学ぶ初級ラテン語 5. FAMILIA ROMANA 6. Fabulae Faciles (注釈:Geoffrey Steadman) 7. 対訳『ガリア戦記』第Ⅰ巻 8. 羅和辞典(アプリ) 9. Reading Latin(全3巻) 10. Gildersleeve's Latin Grammar
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英語のことわざ"When in Rome, do as the Romans do"「郷に入りては郷に従え」は、アウグスティヌスが紹介しているアンブロシウスの言葉「私はミラノにいるときは土曜日は断食しないが、ローマにいるときはする。どの教会に行っても、現地の慣習を守りなさい」が元だと考えられています。