ラテン語さん(@latina_sama)さんの人気ツイート(いいね順)

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個人的に好きなのは読まれない文字が読まれる時です。例えば英語column「コラム」のnは読まれませんがcolumnist「コラムニスト」だと読まれます。 他にはフランス語pot「深鍋、甕」やprêt「準備できた」は単独ではtが読まれませんがpot-au-feu「ポトフ」prêt-à-porter「プレタポルテ」だと読まれます。
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「ラテン語を始めたいからおすすめの本を教えて」という質問をよくいただきます。 まずは『基本から学ぶラテン語(ナツメ社)』から始めて、次に『しっかり学ぶ初級ラテン語(ベレ出版)』で基礎固めを仕上げるのが私のおすすめの学習方法です。ぜひ、ラテン語の扉を開いてみてください!
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「オマール海老」の「オマール」は地名ではなく、フランス語で「オマール海老、ロブスター」を指す一般名詞"homard"です。したがって「オマール海老」というフレーズは、意味がかぶっているのです。
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この文章にある単語をツールで解析する(丸の大きさは本文中の頻度、色は語源の言語、x軸は語が初めて文献に現れた年代、y軸は現代英語での使用頻度)と、古英語由来(紫と水色)の丸が大きく、上にあります。仏語由来の語の丸は古英語由来の語よりも小さく、下にあります。…d-text-visualizer.oxfordlanguages.com (4/5)
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「ミニチュア」の「ミニ」はミニサイズという意味ではありません。 ミニチュアの語源は朱色の顔料である鉛丹(ラテン語でminium)で描かれた写本の挿絵等を指す言葉です。 これらは小さいものが多かったためにminute「微細な」と混同され、“縮小したようなもの”を意味するようになりました。
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いまだにfamilyはFather And Mother I Love Youの頭文字だと言ってる人がいるんですね(正しい語源はラテン語のfamilia「一家あるいは家の奴隷たち」、familia自体の語源はfamulus「奴隷」)。 この珍説だとフランス語famille、スペイン語familia、イタリア語famigliaを出されたらどうするのでしょう,,,, twitter.com/Ken__N/status/…
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ちなみにディズニーランドパリは“Nous sommes ravis de vous accueillir, humbles mortels, dans ce mystérieux manoir…”「(死ぬべき運命の)人間ども、君たちをこの謎の館に迎え入れられて嬉しく思うぞ」というセリフで、ここでも不死の神々とは違う死すべき人間(mortel)という表現が使われています。
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スペインの無敵艦隊はアルマダとも呼ばれ、この元はArmada Invencible「(スペイン語)無敵艦隊」の前半部分の"armada"「艦隊」です。 armadaはarmado「武装した」という形容詞が元で(語源は同じ意味のラテン語armatus)、armadoに指小辞がついたのがarmadillo「アルマジロ」です。
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歯科検診で耳にする"C"は、一時期まで英語のcavity「虫歯の穴」だと思っていました。 このCは、ラテン語caries「虫歯(カリエス)」の略です。こんなところにもラテン語が隠れています。
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「昔はよかった」という人を、古代でも嫌う人がいました。 ホラーティウスは『詩論』の中で老人について、「喧嘩腰で、文句言ってばかりで、自分が少年の時に過ごした時代を褒め称え(laudator temporis acti se puero)、年少者を叱責したり批判する人」と書いています。
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中古の物を売るフリーマーケットの「フリー」は「自由(free)」ではなく、「ノミ(flea)」という意味です。フリーマーケットが「ノミの市」とも呼ばれるのはこのためです。
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お菓子メーカーのブルボンがなぜあの名前になったかというと、昭和20年代にインスタントコーヒーを製造した際に豆の生産地のフランス領ブルボン島から「ブルボンコーヒー」と名付けたことが元です。現在はレユニオン島といい、紋章にラテン語で「どこへ運ばれても私は咲いてみせる」と書かれています。 twitter.com/latina_sama/st…
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「逃げるは恥だが役に立つ」はハンガリーのことわざです。漫画の表紙にも、このことわざがハンガリー語で"Szégyen a futás, de hasznos"と書かれています。
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影響力がある方々による英語の語源についての発信を見ると、「説明を聞く限りこの方は古英語、中英語、ラテン語、フランス語の基礎的な知識が無いのでは?」と感じることが少なからずあります。英語語源を語るなら、この4つの基礎知識は欠かせないものだと思います。それぞれ単体でも面白いです。
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たまに耳にする「エウレカ」「ユリイカ」「ヘウレーカ」という言葉は古典ギリシャ語εὕρηκα(heúrēka)「私は発見した」が元で、これは動詞εὑρίσκω(heurískō)「発見する」の現在完了形です。 アルキメデスが浮力の原理を発見した際、この言葉を叫んで外を走り回ったと伝えられています。
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3月14日は円周率の日です。 円周率πの記号がなぜ「π」かというと、ギリシャ語περίμετρος(perimetros, 円周)の頭文字だからです。 このギリシャ語perimetrosは、英語perimeter「周りの長さ」の語源でもあります。
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ヘロドトスの「エジプトはナイルの賜物」という言葉は世界史の教科書にも載っているものですが「ナイル川がエジプトを肥沃な土地にした」という意味ではなく、ヘロドトスが『歴史』第2巻で書いたのは「エジプト(特にナイルデルタ)はナイル川の堆積作用によって作られた土地である」ということです。
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マスクメロン(muskmelon)の「マスク」は「仮面」ではなく、「ジャコウ(英語でmusk)」です。マスカット(muscat)の 「マス」の部分も同じく「ジャコウ」です。 どちらも中世ラテン語muscus「ジャコウ」が元で、ジャコウのような香りがすることからこのように名付けられました。
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イタリア語のCi sono quattro gatti.は文字通りには「4匹の猫がいる」ですが、これは「ほとんど人がいない(来てない)」ということを指すフレーズです。スペイン語のHay cuatro gatos.も同じ意味です。
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南アフリカで行われた人種隔離政策「アパルトヘイト」のヘイトは、"憎悪"という意味ではないです。 アパルトヘイト(apartheid)は南アフリカ共和国で話されているアフリカーンス語で、apartは「離れている」で、heidは状態を表す名詞を作る接尾辞です。英語childhoodの"hood"と語源的関係があります。
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フランス在住の一部の有名人が、動画でフランス語で何を言ってるかすら聞き取れないのにサッカー選手をなぜ擁護するのか本当に理解できません。 そして残念なことに影響力が強いので、私やその他大勢が解釈の間違いを指摘してもその有名人の影響力に到底及ばないという現実があり、悔しさを覚えます。 twitter.com/latina_sama/st…
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宇野昌磨さんが、ドイツの作曲家ハッセによるオラトリオ『聖ペトロと聖マリア・マグダレーナ』からMea Tornamenta, Properate! (#メアトルメンタプロペラーテ)を演目に使用されると知りました。 このタイトルはラテン語で「私の苦しみよ、急いで来い!」という意味です。歌詞も全部ラテン語です。
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今日のラテン語 alipilus (アーリピルス) "入浴者のわき毛を抜く奴隷"
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東京ディズニーシーはかなり細部にも力を入れています。たとえば左の画像はメディテレーニアンハーバーにある「猛犬注意(ラテン語でCave canem)」のモザイク画ですが、これは東京ディズニーシーを作った人々がポンペイに視察に行った時に実際に見たものを再現しているのです。
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「1月」を指す英語Januaryの語源は、古代ローマの神ヤーヌス(Janus)です。 なぜこの神が1月の語源かというと、ヤーヌスには2つの顔があり、片方の顔は過ぎ去った年に、もう片方は新たに始まる年に向けられるという意味合いが込められているからです。