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下のツイートで「ざんまい」はサンスクリット由来だと書きましたが、「シャリ」もそうです。
シャリはその粒が仏陀や聖者の遺骨を指す「舎利」に形が似ているからそうよばれており、舎利はサンスクリットのśarīra「体、骨」が元なのです。 twitter.com/latina_sama/st…
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英語の"children"は二重複数です。
中世ではchild「子供」の複数形はchildreでしたが、さらにoxen「牛たち」等に使われる複数語尾"-en"を足した結果、childrenという二重複数の形になりました。
また、日本語「子どもたち」も二重複数です。
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インド・ヨーロッパ語族とウラル語族の系統を、大きな木で表したものです。黒猫もいます。theguardian.com/education/gall…
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ドイツ語のGiftが「毒」という意味なのは、古典ギリシャ語の影響です。
まずGiftには元々「与えること」という意味がありました。また古典ギリシャ語のdósisが「与えること、贈り物」の他に「薬の用量」という意味がありました(ラテン語dosis"用量"の語源)。この影響で「毒」という意味も生じました。
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SHARPは英語で「鋭い」ですが、同じ意味のラテン語は"ACER"で、どちらも電化製品の会社名になっています。
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「アンソロジー(作品集、詞華集)」の語源は、古典ギリシャ語の「お花集め(ἀνθολογία, anthologíā)」です。作品集に載った作品は、いわば摘まれた一つ一つの花なのです。ロマンチック。
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ギリシャ神話のパンドラの箱の話ですが、パンドラが開けたのは元々箱ではありませんでした。
古代ギリシャの記述ではその容器は「壺(píthos [πίθος])」だったのですが、それをエラスムスがラテン語で表す際に「箱(pyxis)」という単語を使い、これがきっかけで"パンドラの箱"という表現が広まりました。
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なんとマニアックな落書き。モンティ・パイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』という映画で、ブライアンが「ローマ人ども、うちに帰れ」と書こうとしてRomanes eunt domusと誤ったラテン語を書き、ローマ兵に見つかったものの内容でなく文法の間違いでこっぴどく怒られるシーンが元になっています。 twitter.com/GanterPablo/st…
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「ウルトラマリン」という顔料の語源は、中世ラテン語ultramarinus「海を越えた」です。
ウルトラマリンの原料であるラピスラズリはヨーロッパの近くではアフガニスタンのあたりでしか産出せず、それが海路でヨーロッパに運ばれたからです。
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中世ヨーロッパ好きの皆さんに朗報なのですが、中世ヨーロッパで飲まれていた蜂蜜酒を再現した蜂蜜酒が売られています。商品名は、ズバリ"Medieval"「中世の」です。ぜひお試しください。 miel-mie.com/SHOP/MD-mediev…
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イタリアでは、17が不吉な数とされています。
17はローマ数字でXVIIと書き、並べ替えると"VIXI"「(ラテン語で)私は生きた」となり、つまり今は死んでいることを意味するのです。さすがラテン語の本場の国。
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英語のdebt「借金」には"b"があるのに、「デット」と"b"を読まない理由はラテン語にあります。
中世の英語では"dette"という綴りでbは入ってないのですが、その後「detteの綴りは語源のラテン語debitum(負債)に近づけるべきだ」という理由でbを入れました。"doubt"「疑う」にbがあるのも同じ理由です。
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グレートブリテン島の「グレート」は「偉大な」という意味ではありません。
かつてはグレートブリテン島と、その島から大陸に移住した人が住んだ地域(今のフランスのブルターニュ地方)が両方「ブリタニア」と呼ばれていたので、区別のために前者を大ブリテン、後者を小ブリテンという名前にしました。