76
このように、奴隷貿易の結果としてコミュニティ内部でも「奴隷狩り」が行われた結果、その状況を生き延びる経験則として定着した相互不信が、現代でも観察出来ることが予想されるのだ。
ということで実証なのだ!
(9/24)
77
一度均衡状態に到れば、そこに外生的なショックが与えられない限り変化することはなく持続し、やがてそれは「文化」として定着するのだ。そして、以前にも紹介したように文化は世代を越えて受け継がれ、現代にまで影響を及ぼすのだ。
twitter.com/bot99795157/st…
(8/24)
78
こうした「身内による裏切り」はシエラレオネに限らずアフリカの奴隷供給地では幅広く見られていたようなのだ。こんな状況を生き延びるためにはどうすればいいのか?例えそれが村のリーダーや親族であったとしても、とにかく信じなければいいのだ。
(5/24)
79
親族や友人による奴隷化は大抵「騙されて」売り払われてしまっていたようなのだ。また、裁判といっても村のリーダーが適当な理由(呪術を使った、とか)をつけて有罪判決を下し、その罰として奴隷化していたのだ。
(4/24)
80
144人の奴隷のうち、40%が誘拐、24%が戦争、20%が親族・友人によって、16%が裁判によって奴隷化されていたのだ。注目すべきは最後の2つのパターンで、これは明らかに「コミュニティの内部の人間」によるものなのだ。
(3/24)
81
82
83
最近トロッコ問題が話題になるサイクルのペースが早過ぎる気がして、「もうみんなマイケル・サンデルのこと忘れちゃったの…?」と思ったけど、あのブームってもう10年近く前のことなのだ…?嘘でしょ…? twitter.com/YahooNewsTopic…
84
こうした国家建設の遅れは、経済活動に必要な官僚機構や法の整備、あるいは物理的なインフラ整備の遅れに繋がり、その結果として経済成長も阻害されてしまうのだ。
つまり、奴隷輸出→国家機能の未発達&多民族化→低い経済成長、という関係にあるのだ。
ということで実証なのだ!
(9/22)
85
86
小集団が別個のアイデンティティを有する状況が現在の国家の枠組みの中でも継続していると、その国家はかなりの多民族社会になるのだ。で、多民族国家は社会的な一体性が弱く、制度的にも機能不全を起こしやすいことは様々な実証研究で明らかにされているのだ。
(6/22)
87
多民族社会では、公共政策を通じた資源の再分配を巡って民族間での合意形成が困難だったり、ある民族だけが政治的権力を握ることで資源を独占し、適切な再分配が行われなかったりする場合があるのだ。例えばこれが教育政策で起こると、経済成長に必要な人的資本の蓄積が遅れるのだ。
(7/22)
88
アフリカ諸国が行っていた奴隷の輸出は、政治・経済・社会にどのような帰結をもたらしたのか?まず思い出して欲しいのが、「奴隷狩り」は現地のアフリカ人たちによって行われていたということなのだ。つまりお互いがお互いを「獲物」と考える状況が長く続いていたのだ
twitter.com/bot99795157/st…
(4/22)
89
「相手(集団)と連帯し協力するよりも、裏切り(侵略して奴隷化する)の方が短期的には合理的な状態」が奴隷輸出国を覆っていたとも言えるんだけど、この帰結は何か?まず考えられるのが、大規模な集団—アフリカで言えば民族—の形成の阻害なのだ。
(5/22)
90
91
92
93
94
95
96
プリコネでソシャゲに初めて触れて感じたんだけど、「課金すれば望むものが手に入る(かもしれない)」ソシャゲって、「でもここは我慢しなきゃ!」という場面がたくさんあって、節制と禁欲を鍛錬する事にかけてはかなり優秀なツールだと思うのだ。食費がガシガシ削られてるからダイエットにもなるし。
97
98
「戦う理由:南北戦争における奴隷所有と従軍」として追加しておいたのだ〜。
ア㊙️イさんのお尻と学ぶ統計学 - Togetter togetter.com/li/1342003
99
今回の話は
doi.org/10.1017/S00030…
からなのだ。
政治学のトップジャーナル、American Political Science Reviewに掲載された論文なんだけど、著者の1人はハーバードのPh.D. Candidateの日本人なのだ。アメリカ史のど真ん中にブッこむとか、もう憧れしかないのだ…
(27/27)
100