でも政府が意図的にマフィアを使ったと言うのはちょっと考えづらい気もするのだ(警察力は十分ある)。むしろ継続的なデモで彼らの「ビジネス」が邪魔されたから潰しにかかったと考えた方がいいと思うのだ。香港政府(警察)とマフィアの利害が一致した結果の「黙認」というのが一番有り得そうなのだ。
SCは社会関係の充実度合を表していて、自発的に作られた水平的なグループ(メンバー間は平等な関係)やネットワークのような “人々の豊かな繋がり”が “豊かな社会”をもたらすのだ。その主張自体は大いに納得できるけど、この研究はSCの “ダークサイド”に注目しているところが面白いポイントなのだ (3/15)
当時のワイマール政権に他にとりうる政策的な選択肢があったかというと、なかなか難しいところなのだ。事実、ヒトラーが政権についてからドイツ経済は爆速で回復するのだ。でも正解を出したのがナチスだったからこそ、その後の破局に繋がってしまったのだ…。 (10/11)
ドローン攻撃は国際法や道徳、あるいはその有効性といった様々な観点から議論されているんだけど、そうした議論の内容はドローン攻撃に対する有権者の支持・不支持に影響を与えるのか?この問いにサーベイ実験を用いて取り組んだ研究があるのだ。 (1/28)
ちなみに、教育程度が高い村ではラジオの影響は小さかったことも同時にわかったのだ。単純にプロパガンダの影響を受けない判断力があったかのかも知れないけど、複数の情報ソース(例えば字が読めるから新聞が読めるとか)を持っていたことで集合的な行動が抑制された、と考えることもできるのだ (12/13)
統計分析の結果、マイノリティな宗派の教会の近くに住んでいたユダヤ人ほど、強制収容所送りを逃れた確率が高かったことがわかったのだ。これはカトリック、プロテスタント、プロテスタント分派全てにおいて言えることなのだ。 (15/25)
まずわかったのは、ラジオの受信状況が良い地域出身の兵士ほどSSやナチ党に加入する確率が高かったということなのだ。これは以前紹介した研究と一貫した結果で、ラジオから流れるプロパガンダによって人々はナチスのイデオロギーに染まっていたことを示唆しているのだ twitter.com/bot99795157/st… (7/13)
これは普通の犯罪に限った話ではないのだ。2012年のあるレポートによれば、海賊行為にかなりの数の(子供を含む)若者が加担していることが報告されているのだ。海賊は小規模であっても1人では出来ないから、安くて簡単にリクルートできる若者に目をつける傾向にあるのだ。 (3/10)
そもそも大西洋奴隷貿易の奴隷船は奴隷をどれぐらい「生きて」新大陸に届けることが出来たのか?後に紹介するデータによれば、奴隷の死亡率は平均して11%、中央値で6.8%なのだ。全体をみると、想像していたよりは(多少)低い気がするのだ。 (でも最小値は0、最大値は83で標準偏差も大きい) (2/21)
ナチスが選挙で掲げていた経済政策は当時の与党とは全く違って、政府支出を増やして公共事業を拡大させ(例:アウトバーン建設)、国内経済全体を刺激し景気回復を狙うというものだったのだ。金持ちや小金持ちからしたら「これしかない」と言える政策なのだ。 (5/11)
何にしろ、小池や都ファの躍進をもって「ポピュリズムの台頭」とかメディアでは言われていたけど、実情は異なるということが示唆されたのが面白いのだ。多分彼女達が勝てたのは、「反既成政党」だったからだと思うのだ。それを捨てたら人気が落ちるのも当たり前なのだ。 (6/7)
フェネック辞めたのだ… twitter.com/livedoornews/s…
当時は政府支出の削減によって失業者への社会保障もカットされていたから、労働者や失業者にも緊縮策は不人気だったんだけど、大量にいた失業者達が求めたのはより個別的な再分配政策、つまり共産党が掲げる社会保障の拡大だったのだ。 (8/11)
流れをまとめると、 1期(-1929):非政治的ニュースばかり 2期(1929-32):親政府的・親民主主義的報道の増加(ナチスはラジオから排除) 3期(1933.1-):ナチスのプロパガンダのみ という感じでラジオの放送内容は変わっていったのだ。当時の政治状況と合わせるとこんな時系列になるのだ。 (4/19)
人質をとって身代金を得たり、石油タンカーから石油をパクったりする海賊行為はテロ組織や反政府武装勢力の資金源になるかもしれないのだ。アフリカと東南アジア諸国を分析した研究によると、海賊行為が増えると内戦が激化するということが明らかになっているのだ。 (1/12)
ワイマール政権が国内経済建て直しの手段として採用したのがデフレ/緊縮政策だったのだ。当時の首相、ブリューニングは緊急法規を利用してまで強引に政策を推し進めたんだけど、結果的にはどうしようもないぐらい大失敗だったのだ。 (3/11)
マフィアが暴徒として香港政府や本土の共産党に利用されたことを示す証拠は無いし、あっても出てこないと思うけど、歴史的に見れば中国に限らずマフィアは社会運動を潰す側にいたことを鑑みると、三合会の犯行である可能性は高いと思うのだ。 twitter.com/bot99795157/st…
統計分析の結果、ヒトラー首相就任直後である1933年1-3月に、 1)ナチスとのコネがある企業はそうでない企業と比較して8%利回りが高かった 2)企業規模が大きいほどコネの効果が大きかった ということがわかったのだ。コネ、バンザイ〜イ!!って感じなのだ。 (5/10)
興味深いのは、欧米の有権者を対象とした分析では「反エリート主義・人民重視・同質性」が互いに強く相関しているのに対し、今回の東京都民を対象とした分析では、同質性はその他2つとの相関が弱かったのだ。日本のポピュリズムイデオロギーは欧米とちょっと違うかもしれないのだ。 (5/7)
こうした若者と犯罪(海賊)の関係をさらに悪化させるのが失業問題なのだ。合法な職で収入を得られる見込みが少なければ、武器を手に取り海賊になる人がより多くなってしまうのだ。この辺りは以前の漁師の話と似ているのだ。 twitter.com/bot99795157/st… (4/10)
緊縮政策として政府支出の削減と新税の導入+税率の引き上げが行われたのだ。この政策を一番嫌ったのは誰か?失業者ももちろん歓迎しなかったけど、中/上流層にはたまったもんじゃないのだ。税金上げるとかふざけるな!って感じなのだ。 (4/11)
この研究ではドイツの各州の政府支出、所得税、源泉徴収、法人税に関するデータを新たに収集して緊縮政策の「厳しさ」を測定し、選挙区レベルのナチスの得票を使った分析を行ったのだ。 (6/11)
戦後賠償という大問題を抱えていたドイツは、ハイパーインフレを乗り越え1920年代後半には経済が回復しつつあったのだ。でもタイミング悪く世界恐慌の余波を受け、GDPはガタ落ち、失業率も跳ね上がって破綻状態に陥ったのだ。 (2/11)
実は日本国憲法は現存の憲法で一番長生きなのだ。彼らの考察によれば、日本国憲法は他国の憲法と比較して人権に関する規定がより詳細に定められ、かつ統治に関する規定がそこまで詳細じゃないから、改憲(廃止)も修正も免れてきたのとのことなのだ。 (6/7)
論文はここから読めるのだ。 poseidon01.ssrn.com/delivery.php?I… まだどこかから出版されている訳では無いから内容は変わるかも知れないので注意なのだ。でも大枠は変わらないと思うのだ。 「中国における弾圧の効果の検証」としてなかなか面白い論文なのだ〜! (12/12)