もう1つは「結束型」で、排他的で内向きなもので、一部の人しか入れない団体を指すのだ。外に開かれた「橋渡し型」は豊かな社会をもたらすけど、「結束型」はそうではなく、内向きの忠誠心を喚起するテログループなんかが利用するSCとされているのだ。 (11/15)
選挙区のカトリック教徒の割合とナチスの得票率を見比べるとその差は歴然なのだ。ナチスを支持していたのがプロテスタント、支持しなかったのはカトリック…と言えるんだけど、ちゃんと因果的な推論をしようとすると、なかなかややこしいのだ。 (4/20)
この研究の結論は、西ドイツのTV番組は東ドイツを内側から壊すどころか、むしろ娯楽を提供する事で体制の支えになっていたのかも、というとっても皮肉なものなのだ。マルクスが宗教を「人民のアヘン」と呼んだことになぞらえると、西ドイツのTV番組こそが東ドイツにとってのアヘンだったのだ… (16/17)
UI改変でモーメントがPCからも使い物にならなくなったからtogetterにまとめていくのだ! アライさんのお尻と学ぶ統計学 - Togetter togetter.com/li/1342003 @togetter_jpさんから
歴史的に元々反ユダヤ的だったり、経済的な不平等が大きい地域ではラジオの効果はやっぱり大きかったのだ。 でもそうではない地域では、ラジオの利用率が「高い」ほど、なんとユダヤ人への迫害は「少なかった」のだ!関係が逆転していたのだ! (12/19)
1517年に始まった宗教改革はその後の歴史に重大な影響を及ぼしたと言えるけど、ドイツにおけるプロテスタンティズムの拡散は産業革命以前(19世紀初頭)の経済成長を促進したという研究があるのだ。 (1/14)
演説に効果が無くてラジオに効果があるのは、単純に接触量の問題だと思うのだ。たった一回の演説よりも、毎日聞くラジオの方がプロパガンダとしての役割は大きいと思うのだ。そういう意味で、マスメディアはめちゃくちゃ重要なのだ。 (17/19)
外的なルートは、奴隷貿易が現在の制度を通じたものなのだ。これまた前回紹介したように、奴隷貿易はアフリカ現地の政治制度を破壊し、植民地からの独立を経てもなお(というか独立したからこそ)現在の制度に悪影響を与えているのだ。 (16/24)
「戦う理由:南北戦争における奴隷所有と従軍」として追加しておいたのだ〜。 ア㊙️イさんのお尻と学ぶ統計学 - Togetter togetter.com/li/1342003
今回の論文のワーキングペーパー版はここから読めるのだ。 anderson.ucla.edu/Documents/area… 緊縮財政と政治の分極化(polarization)は現代にも通じる問題なのだ(例えばギリシャ)。ドイツの経験には学ぶところが多すぎるのだ…。 (11/11)
最近やっとのことで『劇画ジョーズ』を手に入れたのだ。あまりにガラが悪いクイントも凄みがあるんだけど、脚しか噛まれてないのに血を吐き出しついでに目玉が飛び出す描写(2回もある)に心を鷲掴みにされ、「こいつ…!サメ映画わかってるな…!」と感嘆したのだ。
統計分析の結果、厳しい緊縮策が実施されているところほど、ナチスへの得票が増えていたことが明らかになったのだ。さらに同時に、他の研究でも言われていたことだけど、失業率が高いところほど共産党への得票が増えていたこともわかったのだ。 (7/11)
さらなる統計分析の結果、クラブの増加はナチスの入党者の増加を通じてナチスへの投票を増やしていたこともわかったのだ(媒介分析という手法を使っているのだ)。クラブは党員の拡大だけじゃなくて中央政界でのナチスの台頭をきっちり手助けしていたのだ〜!! (9/15)
でもパットナムは社会関係資本の「負の側面」にちゃんと気づいていたから、SCを2つに分けていたのだ。 1つは「橋渡し型」と呼ばれ、異なる背景をもつ人々を繋ぐ “外向き” のもので、例えばチェスクラブみたいな趣味人の集まりや、誰でも参加できるボランティア団体なんかを指すのだ。 (10/15)
ナチスを支援していた企業はヒトラーが首相に就任したことでどんな得をしたのか?その答えの1つが株なのだ。 そもそも首相就任以前から上昇トレンドにあったとは言え、ナチを支援した企業はヒトラーが首相になると株価が上がっていた、というのを明らかにしたのがこの研究なのだ。 (2/10)
マスコミ側としては将来の警察(権力)による情報の「隠蔽」を防ぎ、「真実」を社会に伝えるために警察側に圧力をかけたというのが実名報道の大義名分だと思うのだ。マスコミにとって、権力の監視や「真実」はあらゆるもの(例えそれが遺族の意向であっても)に優先するのだ。でも本当にそれでいいのだ…?
今回と過去二回の話を通じて見えてくるのは、海賊行為の「根本的な」要因の一つは経済的な動機(貧困/生活苦)である、ということなのだ。途上国で本当に海賊をなくしたかったら、解決すべきは貧困問題である、という政策的な含意が導かれるのだ。 twitter.com/bot99795157/st… (9/10)
つまり、他のエースの影響がポジティブだったのは主にエースのパイロットで、普通のパイロットはエース達に頑張って追い付こうとリスキーな戦い方をした結果、戦死してしまっていた可能性が示唆されているのだ…。悲し過ぎるのだ…。 (14/15)
社会関係資本のナイーブな見方に沿うと、自発的かつ水平的なグループの形成により市民社会が成熟し、民主主義を脅かすような過激な思想に感化されづらくなるのだ。ドイツの文脈で言えば、人々の繋がりが濃い地域ほど、ナチスに入党したり投票する人は少なくなる、という予測が立つのだ。 (6/15)
ドイツでは19世紀初頭以後、色々な「クラブ」が都市部を中心に形成されたのだ。中には政治的・宗教的なグループもあったけど、例えば労働者による歌唱クラブやスポーツクラブ、ペットの為のクラブのような趣味の集まりも沢山あったのだ。 (4/15)
前回はナチスによる「アーリア化」が博士課程の学生に与えた影響を紹介したけど、今回はより広範にドイツ/オーストリアの大学や科学界を分析した研究を紹介するのだ。優秀な研究者の亡命/追放は、その後半世紀近くも負の影響が継続したみたいなのだ。 (1/10)
つまり、西ドイツのTVを視聴することで東ドイツ政府や共産主義への支持が高くなっていたのは、「資本主義の闇」を知ったからではないのだ。「娯楽」として資本主義の世界のTVを楽しみ、それに満足した結果、現状を追認していた人が多かったということが示唆されているのだ。 (14/17)
いわゆる「奴隷狩り」は主にアフリカの部族間で行われ、敵対する部族を襲撃して奴隷を得たり、食い扶持を減らしかつ利益を得るため、あるいは借金の形として子供を売り払うというのが「一般的」な奴隷の供給形態だったのだ。じゃあその背後にあるメカニズムはどのようなものだったのか? (3/17)
車同士が正面からぶつかり合うチキンゲームでは先に自分のハンドルを取り外して相手に見せることが必勝法なんだけど、そもそも相手(日本)にハンドルが無い(=譲歩の余地はない)とこの戦略は大失敗するし、あと3台目(アメリカ)が横から突っ込んでくる可能性を韓国がどれだけ考慮してるかは不明なのだ…
分析の結果、シュタージ協力者がより多かった地域の人ほど、 ・知らない人は信用しない ・互酬的行動をしない(「お返し」的なことをしない) ・親しい友人の数が少ない 傾向にあることがわかったのだ。 対人的な信頼関係がシュタージのせいでぶっ壊され、それが今も続いているということなのだ… (7/9)