ドイツ民主共和国(東ドイツ)史上最初の大規模な暴動であった1953年の「東ベルリン暴動」はすぐさま全国規模で拡大するのだ。その拡散に一役買ったと言われているのがアメリカによるラジオ放送なんだけど…実は大して影響は無かったのでは?という研究があるのだ。 (1/13)
中でも有名なのは「インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)」というロシアの政府系企業(しかもエリート集団)で、2014年以後アメリカのSNSに干渉していると名指しで批判されているのだ。その対策にTwitter社が乗り出したのが2018年なのだ。 (3/12)
この結果は英米の主要都市の気温の影響をコントロールしても一貫していたのだ。 この理由は色々あると思うけど、偽アメリカ人アカウント担当の人が寒すぎて生産性が下がったり、雪とかの交通事情で会社に出勤出来なかったりしたのかも知れないのだ。 (8/12)
いやいや本当か?という疑問は尤もだけど、筆者達はいくつかその根拠を示しているのだ。 第一に、店舗が位置する自治体以外で汚職事件が発生した場合は万引きが増加する傾向は見られなかったのだ。自分が居住し納税している自治体だからこそ地元の汚職事件に怒るのだ。 (12/16)
統計的にみると若者は犯罪に手を染めやすい傾向にあるのだ。理由としては例えば若者はセルフコントロールが難しかったり、騙されやすいから犯罪者にとって使い勝手が良かったり、あるいは短期的な目先の利益に囚われやすかったりと酷い言われようだけど、残念ながらそういう傾向があるのだ。 (2/10)
研究者の方はアクチュアルな問題についての発信を避ける傾向にあると思いますが、ご自身の専門に即して論文以外でも発信して欲しいと常々思っておりますのだ。自称「事情通」たちとは異なるマクロな視点をもつ研究者の方々による発信の方が、私達の社会にとって重要な場面がたくさんあると思いますのだ
論文はここから読めるのだ! yanagizawadrott.com/wp-content/upl… この研究の凄いところは「今までそうだと思われてきたこと」に実証的な根拠を与えたことなのだ。事実、ラジオに扇動された市民が…というよく聞く話と実情はちょっと違った可能性が示唆されているのだ〜! (13/13)
統計分析の結果、クラブの数が増えると、ナチスの入党者も増えていたことがわかったのだ! この結果は、クラブを非政治的な団体に限定した分析や、様々なその他の要因を統計的に排除した分析でも一貫していたのだ。 (8/15)
論文はここから読めるのだ。 nber.org/papers/w20150 もう5年ぐらい前から更新が続いてる論文で、この前久しぶりにアップデートされたから目を通したらめちゃくちゃ洗練されてて笑ったのだ〜。 (12/12)
左派や中道政党はユダヤ人殺害の責任を認めるべきという方向性だったんだけど、極右政党の「ポーランド家族同盟」(2000年結党)はそもそもポーランド人による殺害を否定するどころか、それはユダヤ人による陰謀であるといった態度を示したのだ。 (13/21)
小集団が別個のアイデンティティを有する状況が現在の国家の枠組みの中でも継続していると、その国家はかなりの多民族社会になるのだ。で、多民族国家は社会的な一体性が弱く、制度的にも機能不全を起こしやすいことは様々な実証研究で明らかにされているのだ。 (6/22)
つまり、ナチス台頭の背後にいたのは「持たざるもの(失業者)」ではなく、「持てるもの(中/上流層)」だったのだ。小金持ち達は失業する恐れは無かったけど、緊縮策が続くことで自分たちがさらに貧しくなることを恐れていたのだ。 (9/11)
「バルバロッサ兄弟」で有名な北アフリカの「バルバリア海賊」は、ヨーロッパ人を誘拐し、身代金を要求することで利益を得ていたのだ。今回紹介するのは、16-17世紀の身代金取引のデータを活用してバルバリア海賊の盛衰の様相を統計的に明らかにした研究なのだ。 (1/19)
統計分析の結果、トレブリンカ跡地周囲50km(前の分析と同じ)では、収容所跡地に近い地域ほど、2001年議会選挙におけるポーランド家族同盟(LPR)の得票率が高かった傾向にあったのだ。他方で、他の右派政党にはそのような効果は見られなかったのだ。 (14/21)
「相手(集団)と連帯し協力するよりも、裏切り(侵略して奴隷化する)の方が短期的には合理的な状態」が奴隷輸出国を覆っていたとも言えるんだけど、この帰結は何か?まず考えられるのが、大規模な集団—アフリカで言えば民族—の形成の阻害なのだ。 (5/22)
ワルキューレおじさんの個人的オモシロポイントはここら辺なのだ。随分と舐められたものなのだ…。 「年収160万円」からの脱出、還暦を機に大学教授を目指してみた 連戦連敗、60歳からのハローワーク wedge.ismedia.jp/articles/-/162…
政治体制の違いは色々な事に影響を及ぼすけど実は簡単に「目に見える」違いがあるのだ。民主制よりも独裁体制の方が高層ビルはグングン高くなる、という研究があるのだ。 例えば、2020年完成予定の全長1kmを超える「キングダム・タワー」があるのは中東の絶対君主制の国サウジアラビアなのだ。 (続く)
「 “豊かな繋がり”?:社会関係資本とナチス」として追加しておいたのだ〜。 アライさんのお尻と学ぶ統計学 togetter.com/li/1342003
公私問わず数多のスキャンダルで名を馳せるイタリアのメディア王にして元首相シルヴィオ・ベルルスコーニの政治キャリアは「フォルツァ・イタリア」党を1993年に結成する事で始まるんだけど、やっぱり彼はマフィアと繋がっていたということを選挙の分析を通じて明らかにした研究があるのだ。 (1/11)
これは以前紹介した話と整合的なのだ。教育年数が長い「インテリ」ほどボスになりやすいし、それだけマフィアとしての稼ぎも増える、と考えることが出来るのだ。犯罪歴だけでなく学歴でみてもエリート、それがマフィアのボスなのだ! twitter.com/bot99795157/st… (7/10)
もちろん選挙妨害は許されないけど、事の発端である入試への民間試験導入は全然支持されていないのに、どこにいるかわからない「サイレントマジョリティ」を持ち出している上に「ヤジの権利」まで制限するんだから、反対意見は絶対に聞き入れないという強い意志を感じるのだ topics.smt.docomo.ne.jp/article/dot/li…
IRAが業務として情報工作を行っているなら、会社がお休みの日は工作活動もお休みになるはずなのだ。そこで筆者たちは2012-17年の期間に以下のロシアの祝日(アメリカの休みと被るから元日は除く)に偽アメリカ人アカウントによるツイートが減少するか、統計分析を行ったのだ。 (5/12)
この研究では、大西洋・インド洋奴隷貿易において取引された「民族ごとの」奴隷数をカウントし、2005年に実施された社会調査の回答者の出身民族とマッチングさせ、統計分析を行ったのだ。ちなみに奴隷の数のデータは、前回紹介したものを利用しているのだ。 (10/24)
なぜトレブリンカの周りの有権者はLPRに投票したのか?著者達によれば、そこには2つの経路があるのだ。1つ目は物質的利益という経済学的な説明で、2つ目は認知的不協和という心理学的な説明なのだ。 (15/21)
今回は実験の説明もしていてかなり長いから、そこら辺をすっ飛ばして結果だけ知りたいという人に向けて結論を先取りすると、マフィアがいる地域では ・身内だけを信じる文化 ・身内を優遇する文化 ・身内の裏切りを許さない文化 がある、ということが経済学実験からわかったのだ! (2/26)