鶯と桜 (音を出してお楽しみ下さいませ)
よき人の よしとよく見て よしと言ひし 吉野よく見よ よき人よく見つ
【名対面(なだいめん)が始まりました】 承香院では宿直(とのゐ)の名対面が始まりました。 枕草子には藤の挿頭に触れた 「藤の花に隠れたるほどはをかし」とありますが、藤の挿頭は、あたりに華やかな香りもたちこめます。 姫君の皆様、ときめく君達が藤のお洒落で出勤してきたらドキドキでは?
藤の花は挿頭にするとそこそこズシっときます。 実際に梅や桜、藤をつけて過ごしてみると、どのような動作に注意を払っていたか(挿頭や冠が歪まないように)、どのような動きが無理なのか、花が綺麗に萎れない時間から、どれくらいつけていたのかなど、とてもマニアックなデータが収集できます。 twitter.com/jyoukouin/stat…
古い映画(たしか、源氏物語)より。 前にもツイートしたと思うのですが、このリアルな表現がとても素晴らしうございます。 平安の建物では御簾は風に揺れ、庇には枯葉も吹き込み、室内まで風や枯葉が吹き込みます。 枕草子には実際に、雪や霰が吹き込む描写がございます。そして「いとをかし」と。
《国語便覧をあつめよう✨》 時々ご提案しているのですが、 国語便覧、本当にオススメでございます。 情報量、図の多さ、お値段も安く、大人になってからも楽しめる、とてもオススメの書籍でございます。 また、出版社によって、内容や特色もやや異なりますので、見比べてみても楽しいかと存じます。
素敵なワードがトレンドに並んでいるようでございますので、ここぞとばかりに乗らせていただくことに致します。 #清少納言 #大河 #紫式部 #平安時代 なお、このツイートにはあまり意味はありません。 平安時代が盛り上がって嬉しくなっているとご理解下さいませ。
先日、私の畳について「畳表が中級品で、紋合わせの技術が0点です。」とその業界の関係者の方からご指摘をいただきました。 お願いした畳屋さんに私が依頼した内容は「平安実用に近づけたいので、畳表は特上等にせず国産のそこそこのもの、紋合は絶対にしないでください」とお願いしましたので完璧です
自分の腕を磨くために高みを目指すことは素晴らしいことですが、他人の価値で、それが「0点」なのか「本物」なのか、それは様々です。 伝統品でよく使われる「一級品」「本物」という表現は時として、適切ではないと感じることがあります。 ちなみに、私は「三級品」に大いに感動することがあります。
《いきなり平安クイズ》 画像の右と左のどちらの人物のが立場が上でしょうか? また、その根拠はなぜでございましょうか。 絵巻物などでも古いものを見ると、着ているものの構成で立場が分かります。個人的には、本当は、こういうところは時代考証でも大切にしてほしいポイントでございます。 twitter.com/jyoukouin/stat…
こんな深夜に起きておられる方々に、とっておきの私の春の思い出動画をご披露致しましょう。
前に装束に身を包んで熊野詣をした時の一枚。 かつての平安の「院」が熊野参詣を望まれたお気持ちに今とても強く共感しております。 今年こそ行けたらいいな
自然光の室内でございます。 当然、平安時代の昼間の室内は自然光だけでございます。 壁代や几帳の生地に、なぜ基本的に白が多く用いられているかがこういうところからもわかります。
「当初はもっと鮮やかでした」と言われてもちろん頭ではイメージできていても、やはり、鮮やかな実物をみると感動します。 枕草子の「なまめかしきもの」にも登場する「薄様の冊子」風に、さらに前田家本にのみ書かれている「村濃の糸して」綴じた和綴冊子を作ってみました。これに琵琶譜を書こうかな twitter.com/jyoukouin/stat…
平安時代と同じ灯火の明かりで、肉筆絵巻を見てみようという実践でございました。 (携帯の画面の明かりを明るくすると見やすいです) 剥落している絵でございますので、完成時の色彩ではないですが、暗い灯火の明かりでは、銀がいかに効果的かが分かります✨
もうすぐ、君達が薄物の直衣に、薄物の指貫で横笛など携えて宿直に来られる季節でございます。 柔らかな薄物の直衣をしどけなく着るとこのようなシルエットでございます。 「夏は夜」の魅力に、こうした「しどけなさ」を加えてもよいような気が致しますね。
平安人気アイテムといえば、檜扇というヒノキの板で作られた扇もその一つでございます。 今日は美しい花々の絵をご紹介致します。(今回のものは私の方で描いたものではございません) 日々色々なことがございますが、美しいものを見て感動したり、心を慰めたりすることはとても大切でございます。
儀式ではなく、日常着としての平安装束では、絵巻などの古画に多く見られるように、袖から手を抜いて、胸元から手を出して作業をしたりくつろいだりする様子がよく見られます。 私はこうした、リアルな着こなしが平安時代の装いのひとつの大きな魅力だと感じております。
私はSNSは非常に有用な持説の発信の場だと考えております。向き不向きはありますが、着る物や構造、動きやシルエットを見せるには、特に向いているツールでございます。 「理解していない」などと言われても、私は【複数の構造の違う物も全部自分で縫って、着て、動いて、古画とも比較】してますので。
美術史家でもあり研究者でもあった山邊知之氏が、「一ヶ月半、毎日考えて」わからなかった破損した装束遺品を、見るなり「十五分」で解明したのは裁縫の技術と経験を持っている先生でした。 そのことを山邊氏は、画像のように述べておられます。 実践サイドから探究する際にいつも思い出されます。
歩き心地、儀式の動作、自分で着替えなどの実践のデータは、どんな文献による装束研究にも勝るとも劣らないものがございます。 机上の研究で何と言っていても、実際にやってみて無理などということはザラでございます。動けても「すごくやりにくい」「つっかえる」などの「微妙な体感」もございます。
形状の復元的《裳唐衣(女房装束)》を着て、ゐざり出て物を渡したり、後退りしたり。平安女性の日常的な動きでございます。 こういう時の感覚からも実用の装束の形や構造に迫るというのが私の探究スタイルでございます。 動画は実際の動きによる実践の意味がとてもよく伝わるのではないかと存じます。
《平安のジャムセッションの一つの形》 こちらから見ると二人とも当然見えるわけですが、お互いは、当然見えていない分けてございます。
《音を出してお楽しみいただきたい実践》 全て自然の音でございます♪ 今宵は虫の声に風香調の調べで君達との宴を楽しんでおります🌾 平安の音楽は何かしら自然の音が混ざることを前提にした音楽だと私は考えております。 虫の声とのジャムセッションでございます♬ 琵琶は紫檀槽でございます✨