どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(リツイート順)

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前々から書いとるのだが、やることなすこと全部言葉で説明する『鬼滅』的なやり方。実は読者への親切心ではなく、私=作者の想定しない理解をするな。誤読は勿論、独自の解釈もするな。読者はただ登場人物なる当事者の体験に肉薄すればそれでよいのだ。 という作者心理からではないか、と正直疑ってる
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偶然と出会うためには教養がいる。教養がある奴だけが、たまたま目に入った本だかDVDを自分の運命の一冊一本に変えることができる。その偶然を必然に変えることができるのだ。坪内祐三が確かそう書いていた。渋谷TSUTAYAへ日課のように通う映画マニアたち。偶然と出会えるように頑張ってくれ。
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大江健三郎が若い頃「一人の肉体労働者がいる。彼は仕事を終え、家に帰り、飯を食って、ベットで一時間くらい本を読んでる時に「あぁ、人間というのは威厳を持った存在だ」と感じる。労働をしてる時ではなく、寝床で本を読んでる時に感じるんだ」と、どこかで言っていた気がする。コレは本当だと思うよ twitter.com/madanaizo/stat…
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「貴方達日本人だけが気付いてないけど、実は日本人は最高なんですよ!」みたいな話と同じだと思う。聞いてる方は、特に何もしてないのに(今のままの)自分が肯定されて嬉しい、みたいな。そしてそれは常に「こういう話をすればもうかるぞ」という金儲けとセット。
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読んでて笑っちゃったけど、でも俺も映画(特にネトフリ系)見ながら、こういう”チェックポイント”が頭に浮かんでくる作品増えた。ソレを汲み取った感想書くとSNSでウケるだろうなぁ、となる作品が(実際ウケるのだ)。それが悪いワケじゃない。でも映画ってそれだけのもんか note.com/bungakuplus/n/…
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要するに「地頭の良さだけで描ける世界なんて限界がある。実際に触れてみないと分からんものは沢山ある」ということだと思うんだよ。それは「俺は地頭がいいから、どんな問題も自己流に語れるぞ」って態度とは真逆にあるもんで。武さんが(お笑い界では)教養があるように見えるのもコレが理由でないか
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最近「好き」を通して他の人と繋がることが出来ました、みたいな物語が多いけど(『メタモルフォーゼの縁側』とか。いい映画だったけど)、逆に「好きなものが出来たことで周囲から浮いた。周りの人がバカに見え出した」もあるはずで。そういう「好き」の怖いの部分に触れた物語が増えてもいいとは思う
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最近「好きというのはロックだぜ」「好きをなめるな」「好きをつらぬけ」みたいな作品が多いのだが、ああいうのを見る度に「感情を商売の道具にするな」と思ってしまう。正直SNS上で感情がコミュニケーションの道具と化してることもモヤるのに、商売になるともうついてイケない。本当にコレでいいのか
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俺は宇多丸氏が『文化系のためのヒップホップ入門』を推薦した時の言葉(世間には僕を含めて、まず意味から説明されないとそのジャンルに入れない人が結構いる)が凄く重要と思ってるのだが… 多分世の中には「誰かに文章化してもらって、初めて価値に気付く」人も多いんだと思うよ。特に文科系には!
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「作品を褒めるのは…貶すのは…」ということより、「あの作品はここは良いがあそこはダメだ」「出来はいいが、思想はアウト」みたいなのが伝わりにくくなってる方がマズイと思う。駄作は全編ダメ、傑作は全編イイ、みたいな感じで。「マーヴェリック」だって、他国を攻撃するのは…で揉めたじゃないか
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いや、ホント。同じ話を何度もしたいならツイッターがベストですよ。俺が言ってんだから間違いないよ。実生活で同じ話を繰り返すヤツは哀れに思われるだけだが、ツイッターならだれも気にしない。その同じ話が時にバズったりするからな。何度も同じツイートをして、自分らしさってやつを獲得しようぜ。
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味わうためにこれだけ力がいるんだから、それを「自分のもの」にするためには更に力がいる。俺は冗談で言ってるんじゃない。こういうことをちゃんと言わないと、近々『七人の侍』を見ても「作品のパワーが凄すぎて、疲れた…最後まで見れなかった…」という奴が出て来るぞ(そしてそのジャンルが滅びる
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前も書いたけど「人は30過ぎると新しい音楽を聴かなくなる」という話があるでしょ?あれ、ある本に「音楽には社会的な役割もある。集団作業の効率を高める、他者と情動的な絆を築く…だからこそ、人は社会集団の一員となる若い時期に音楽を好むのではないか」と書いててさ。多分この逆がその答えと思う
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カミュさんの「ただ普通”である”ということのために、莫大なエネルギーを使っている人がいることを誰も理解してない」という出典不明の名言が好きなのだが、多分世間には「普通”になる”ために、膨大なエネルギーを使う人」も沢山いて、そして彼彼女らの苦しみを多くの人が理解していないのだよ。きっと
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「ナンセンス!異世界に連れていかれることが、俺にとっての”感動”だ」という貴方に贈る、穂村弘氏の「表現には”共感=シンパシー”と”驚異=ワンダー”があり、詩や音楽の本質はワンダーだ(でも今は圧倒的にシンパシーの時代)」発言。貴方はワンダーに感動するタイプなんすよ bookshorts.jp/homurahiroshi/
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俺。『ダークナイト』初見時、ジョーカーが次々悲惨な過去をでっちあげる描写に拍手したんだよ。アレを見た時「コレで〜〜な理由で私は悪人になりました…可哀想でしょ?」みたいな話は減るだろうな、と思ったんだよ。だのになのに、変なとこで他の映画に影響与えてるくせに、ここは真似されなかった。 twitter.com/madanaizo/stat…
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今度行った美容院のお姉さん。「趣味は旅行!でも有名な観光地へ行くのは好きじゃないんです。海で本を読むのが好きなんですよ。友達はハワイまで来て本読むな!と言うんですけど、ハワイで読む太宰と、日本で読む太宰は味わいが違うんです!」みたいなことを熱弁してて、気が合いそうだな、と思ったよ
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身体だけじゃなく、精神も急に何かに見放された感覚になる。以前子供作った知人が「急に肩の荷が降りたよ。誰かに耳元で「君は役割を果たした」と言われた感じ」と言ってて、そんなもんか、と思ったが… 多分この逆だ。誰かに耳元で「君はもう時間切れだ。死のうが生きようが勝手にしろ」と言われた感
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↓前、親戚のチャラ男に「君は映画倍速で見る人だろ?」と偏見丸出しで聞いたら、普通に「違うよ。アレ、世間の話題に付いてくためにやんでしょ?そんなんで人生楽しいのかな?」と返されてさ。その時は「ホントだよ!ハハハ」と笑ったが、後でしばらく「人生…楽しい…って何?」と哲学状態になってた
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オバチャン連中と話すと、よく「映画〇見て面白かったわ!話はサッパリ分からんかったけど!」という言葉が出るんで、結構怯む。「話は分からんが、面白い」とか、若い映画好きは中々言えんだろ。でもオバチャンは言える。オバチャンには「映画=分からんのが普通。分かるとこだけ楽しめばいい」だから
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マニアは世界の複雑さとやらに耐える前に、その単純さに耐えろ。その単純さの中から、普通の人が感じてるはずの豊かさを見出すんや…
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「アーティストが成熟して、石や山の美しさに気付いてしまい「美術はもういい」となるパターンは多い」という話を聞くと、やっぱ同じ山や川を何度も書いてる芸術家は、凡人と見えてるものが違うんだろうな、と思う。彼らにはソレに比べたら芸術など「屁」だ、という「山の美しさ」が見えてるワケでしょ
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アーティストが「頭がいい」のは納得できるんだよ。色恋沙汰に関して詳しい。なんならウルトラマン等のオタク的な知識や情熱が自分よりあるのも受け入れられる。でも「不幸」に関してだけは、成功している君達よりも俺の方が詳しいはずだ。だから君達が「不幸」に関して何か言ってもダサまれないぞ!と
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昔、自転車でアメリカ横断した知人…の知人が「大自然の美というが、本当はそんないいもんじゃない。恐ろしいもんだ」と言ってたな。でもそこに少しでも人間的なものが混じると、一瞬で温かみのあるものに変わるとも。荒野は恐ろしいが、そこに一軒家が見つかると、荒野自体を美しく感じるようになると
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定期)大島渚が玉音放送について触れた文章。大島は人間的な感情を聞き取ることができない天皇の「声」に驚いたそうだ。それは怒りも悲しみもない、まさに「音」の放送だった。そこに人間的な感情がなかったからこそ、放送は日本人の共感反感を呼ぶことがなく、日本人は敗戦を受け入れることできた…と