どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(新しい順)

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「俺はブサイクだからモテないんだ」ということにしておけば、自分の性格の悪さとか頭の悪さとかセンスの悪さとかか…その他諸々の自分の負の部分と向き合うことから免除されるんだから、あんまり虐めてやるな、と思う。当人が「俺はブサイクだからモテない」と思うことで救われてる部分だってあるんだ
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正直、普通に「え、ダメなの。こんなに自分をいじめてるのに」と思ちゃった。俺はそれまでかなり真面目に「自分で自分をいじめてる姿を晒せば、最後は全部赦されるんだ」と考えてたから。その思い込みをぶっ壊してくれた。いい経験だったよ。今でも夢に見てはうなされるけど。
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それはそれとして、昔(ゴミみたいな)卒論の口頭試問の時、自虐ネタ連発してヘラヘラしてたら、先生に「なんだろう…きみ、とりあえず頭を下げておけばこの場をきり抜けられると思ってない?単位がもらえると思ってない?」と怒られたのがトラウマになってるので、人前では自虐ネタやらんことにしてる
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先日上野で寄席を見た時に、落語家の一人が「寄席が良いところはですね。何を見ても後に残らないことですよ。これだけ高度な技術を駆使して、お客さんに何も残さないことに価値があるよ。無です。無」と言ってて。その時は「アハハ」と笑ってけど、もしかしたら凄く高級なことを言ってたのかな、と思う
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あと北野武。インタビューで「大学の頃、ジャズか映画に進もうかと考えたが勇気がなくて逃げた」と言ってたことも印象に残っててさ。あれだけ文化的なものに憧れてて、実際に映画の才能もある人が「勇気がない」と言う。つまりは「俺が如きが関わっていいのか…」と映画や文化を「畏れた」ワケでしょ。
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その後、何人ものお笑い芸人が武と同じように映画を撮ったけど、そのうちの何人が映画を「畏れた」だろうか。ましてや今「教養が~」という芸能人は、文化を畏れたことがあるのだろうか。その辺の「畏れ」の有無が、彼彼女と北野武の差だった…と言ったら、言い過ぎですかね。news-postseven.com/archives/20201…
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言いたくないけど、芸能人の言う「頭の良さ」って「俺は地頭がいいから~」でしょ。でも武さんの話は「引用」が多いじゃないか。「〇って本に書いてたが」みたいなのさ。この差は結構デカいと思うんだけどな。 (ちなみに教養とは文化が自己にあてがう価値や規範の問題です) twitter.com/madanaizo/stat…
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要するに「地頭の良さだけで描ける世界なんて限界がある。実際に触れてみないと分からんものは沢山ある」ということだと思うんだよ。それは「俺は地頭がいいから、どんな問題も自己流に語れるぞ」って態度とは真逆にあるもんで。武さんが(お笑い界では)教養があるように見えるのもコレが理由でないか
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前も書いことあるけど、北野武が映画の授業で学生達に「映画の撮り方」等は教えず、代わりに超高級レストランやバーへ連れて行って、「どういう人がどんな会話や動きをするか。覚えておきない」とやった話が好きなんだよ。お笑い芸人と教養の関係が話題だけど、教養ってのはこういうもんかもな、と思う
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シンゴジの「漫画的・アニメ的」と言われる演出は『日本のいちばん長い日』なんだろうが… 監督の岡本喜八は『日本』のコンテを書く時に、白土三平を意識したそうだからね。なんのことはない、元ネタの『日本』の先に漫画があったワケだ。こうなると、何が漫画的で、映画的か、素人にはわかりゃしない twitter.com/madanaizo/stat…
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『花束みたいな恋をした』それまで今村夏子を読んでいた麦君が、ブラックな企業に勤め出した途端、自己啓発本を読む場面がある。ここはウゲーとなる場面らしいが、もっと素直に捉えてもイイと思う。麦君がサバイブするために必要な言葉は今村の上品な本ではなく、野蛮な自己啓発本の中にしかなかったと
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落語家には「客に上手いと思わせるうちは二流」という言葉があるらしいが、漱石クラスになると「愛想があると思われてるうちは二流」とかあるんだろう。相手に気を遣ってると思われるうちは二流、とか。そして、彼彼女は相手に気を遣わせることなく、相手を癒すワケだ。そしてソイツを苦にも思わない…
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夏目漱石とか、初対面の人にも「お世辞も言わないし、愛嬌もない。なのに話していて感じがいいのが妙だ」と不思議がられたと言うからな。最後は「腹が立った時は、漱石のとこへ行けばなんとかる」と思われてたらしい。お世辞も言わないし、愛嬌もないのに好かれるとか理想じゃないか。俺もこうなりたい
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俺も昔「話し方教室」みたいなのに行ったことあるの。そしたらココに書かれてる欠点全部指摘された(特に②)。それを全部直したら…最初に結論話すとか…凄く「普通」に話せたよ。でも自分的には全然「感情をこめて話してる感じ」がなくて虚しかった。でも周囲は喜ぶんだ。会話ってなんだろうと思った
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「お前なんか生きようが死のうがどうでもイイよ。数のうちに入ってないから」という、誰かの声に抗い続けるのが、中年が生きるってことなんですよ。たぶん。
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身体だけじゃなく、精神も急に何かに見放された感覚になる。以前子供作った知人が「急に肩の荷が降りたよ。誰かに耳元で「君は役割を果たした」と言われた感じ」と言ってて、そんなもんか、と思ったが… 多分この逆だ。誰かに耳元で「君はもう時間切れだ。死のうが生きようが勝手にしろ」と言われた感
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「人間、40歳になると急にガタが来るよ。メーカーの保証期限が切れた感じ」という呟きを以前見たが、本当だな。急に性能が悪くなる。そのくせ修理に出しても「もうこの機種は作ってないから、部品がない。今あるやつを騙し騙し使ってください」とか言われるんだ。たまらんよ。
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↓「芸術に触れていれば「感動」がどういうものかわかるようになる。感動わかれば、感動と興奮の違いもわかるようになり、感動と興奮を取り違えることもなくなる」云々は、とても良い指摘と思う。感動した経験が少ない人は、興奮を感動と錯覚するから、ヘイトデモなんかに生きがいを見出しちゃうんだと
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↓前も書いたけど、私は『ダークナイト』を初めて見た時、ジョーカーが次々と自分の悲惨な過去をでっち上げる描写に興奮したんだよ。アレはドラマでよくある「僕は子供の頃のトラウマで、こんな性格になった!だから事件を起こした!」的描写に対する「嘘つけ!人間はそんな単純な存在じゃない!」だと twitter.com/madanaizo/stat…
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「他人に冷笑を繰り返すと、その間は「私は他人より優れてる」幻想に浸れる。が、実際に何かを成して成長したワケではないので、最終的に「冷笑しかできなくなった中年」になる」という話。以前痴呆症の講師から聞いた「人は体力も気力も衰える。でもプライドだけは絶対衰えない」と合わさるとより怖い
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落ち込んでる人が「励まされたくない。邪悪な気持ちのままでいさせてほしい」と言うのと、映画好きが「良い映画を見た後は何故か電車に乗れない。必ず歩いて帰る」と言うのは、基本的に似たような心の動きだろうと思ってる。他人に邪魔されずに、自分の感情と向き合いたい感覚。
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大谷翔平が膝をつきながらホームラン打った時に、「マジで野球やめたくなった。あんなの競技違う」と溢した選手がいたじゃないか。芸術家は同業者の傑作を見たら、すぐ「最高さ!凄く刺激を受けたよ!」とやるけどさ、本当に凄いものを見た時はコレ(やめたくなった…)が一番正直な反応だと思うんだよ
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自意識が過剰な奴が歳をとると、結局話が全部(ろくに笑えない)自虐ネタになる。それは教養あるなしに関係ないから、そっちを心配した方がいいのではないか… とも思うんだが、最近は悪口の代わりに自虐ネタ言う奴もいるから分からんな。 自虐ネタも多少の才能がいるらしいし…
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「教養がないと会話が下ネタだけになる」の先にあるのが、「コミュ障は意味のない会話ができない」「トリビアな知識を披露し続けることを「会話」だと勘違いしてる」だと思うんだけどな。教養云々より、自分が会話の中心でなきゃ嫌、尊敬されたいみたいな欲望消した方が、よっぽど人のためになると思う
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老人と若者は同じ世界に住んでても、実は違うものが見えてるんだな。で、そういう「(何か能力の衰えにともなって)見方が変わること」事態を楽しむ態度もあるんだな、みたいな感じで。そういう言説が一つくらいあったっていいよ。