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こういう時に俺が思い出すのが、山田航氏のこの文章なんだよね↓。自分は「小説=物語」が苦手だ。でも「小説家や小説ファンは「物語」というものの価値を無邪気なまでに疑っていなくて、そのノリがどうも苦手」という。こういう人が今、案外多いと思うのだ。
twitter.com/madanaizo/stat…
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物書きは「書くことが含む”悪”や”暴力性”に自覚的でなきゃダメ。書くことは対象の姿を歪めもするから」とよく言うけど、大江健三郎なんかは「人は忘れることで生きていける。だから書く=記憶・記録に残すことには何らかの”悪”が含まれてるのではないか」と言ってて。俺は大江の方が正しいかな、と思う
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「社会が「わかりやすさ」を求めたあまり、「わかりにく=価値がないこと」になってしまった」という話は分かるのだが… その一方で平気で「過去作一本も見てないけど、MCUの新作見て感動した」「知らないドラマの最終回だけ見て泣いた」という人が結構いるんだよな。あれは一体どういうことなんだろう
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個人的に、なんか、凄くしょうもない曲を書いててほしい気もするけど…
まぁ、他人の最後をこんな風に消費するのはよくありませんね。おわり。
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そう考えると、やっぱり俺達の時代の娯楽はちょっとセカラしいね。「活き活きと迷う、迷う自由を謳歌する」どころか、追い詰められて、本当に路頭に「迷う」。そんなんばっかだ。
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親戚のオジサンがこの「どんな話題も絶対自分の守備範囲に持っていく人」だった。で、このオジサン。翻訳家Aと話す時だけはよく「お前の話はツマラン」と怒ってたな。Aの話は面白かったのに。多分この手の人がいう「ツマラン」は「君と話しても俺が会話の中心になれないから、ツマラン」の意味なんだよ
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「陰謀論を見抜けない(バカな)人の特徴は~」と言うけど、実際は「フェイクもしれないが、なんかコレを機に上手いことを言いたい。自分の嫌いな人達が嫌がるところが見たい」という人が大半だったワケで。全然「頭の良さ」と関係ないじゃないか、と思う。「何か一言言いたい」という欲望の問題だろ。
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↓本は儲けが少ないのに、インフルエンサー達がやたらと本を出そうとするの。あれは「本を出した」っていう事実というか、権威が欲しいらしいね。やっぱり一般的には「本を出した=偉い人に違いない」という発想は強いから。それで「そんなに偉い人なら話を聞くか」と、講演にたくさん人が来るから。
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↓「継続は力なり」というか、ヘタなりに毎日やってる人間はやっぱ上手くなるのよ。で、相手を「下手だw」と「舐めた」人間が、逆に「一度を相手を舐めた自分」に囚われて、相手を舐め続け(自分の見る目を否定したくないんだな)結果的に「コイツ、ダメだ」と周囲に思われるようになる…のは良く見た
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ブラピかディカプリオか忘れたけど、幼い時にちょっと女性に笑いかけると、その人がふにゃふにゃ~となるのが自分でもわかったから、普段は笑顔を見せないようにた、みたいなこと言ってて。なんか『トップガン』見てるとこの感覚少し分かる。あ、スターの笑顔は相手を虜にする武器にもなる。危ないって
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こういう話をすると必ず「何を良いと思うかは人それぞれ」と言う奴が出てくる。でも「人それぞれ」は話の出発点であって、ゴールじゃない(そして議論の途中で「人それぞれ」と言うと話が全部終わる)。違いがあるとはいえ同じ人間なんだ。「ここまでは同意できる」と確認するために話し合うのも大事よ
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某有名音楽家のライブへ行ったら、地元のオッサン達が前座で演奏しててさ。その中に近所でよく見る冴えないオッサンもいて、細野晴臣の『ろっか・ばい・まい・べいびい』を一人で演奏してた。コレが最高だった!でもそれは漫画でよくある「普段は冴えない奴が、ライブで急に輝いた」的な意味じゃないよ
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司馬遼太郎が、栄転だけど現場を離れることになる辞令を貰って迷ってる知人に、「局長とは、才能ある人がその才能を押し殺して職につくべきものだ。かみそりのように切れる人が、わざわざ自らをナタ・棒にすることだ。でもそれこそが凡人には出来ないことなんだから、やれ」と言った話が好きなんですよ
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落語家には「客に上手いと思わせるうちは二流」という言葉があるらしいが、漱石クラスになると「愛想があると思われてるうちは二流」とかあるんだろう。相手に気を遣ってると思われるうちは二流、とか。そして、彼彼女は相手に気を遣わせることなく、相手を癒すワケだ。そしてソイツを苦にも思わない…
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でも今は一部のオタクの方がよっぽどそれをやってるよなぁ、と。いや、あんまり性別云々言うのもダメなんですけどね。
でも、深刻過ぎて始められない人とか、最初から最後まで軽いノリ(楽しそう)で全然成長しない人とか…そういうのは自分のまわりを見ても(ここで終わり)
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…みたいなツイートを前に見て(すぐ消えた)「書いてる側からすればそうもなるよな」と思ったよ。
あと、作品に対して不誠実な態度なのに、自分では「俺は世のインテリにない誠実さがあるのさ」「著者より俺の方が倫理的さ」みたいなツラをしてるのが、イラつくんだよ、とか。そういうのもありそう。
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B'zと「ダサさ」の話。ライブDVDの特典に入ってる映像の中に、稲葉氏が「こっちの方がダサい」という理由で衣裳決める場面があった。そういう「ダサい」衣裳じゃないと、遠くの客はよく見えないとか。だから、ある程度は意図的なものだと思う
(実際、小さい会場でライブするときは普通の服着てるし)
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「目の前にあるものを無条件で手に取って、そこから自分にとって必要なものを得る」を続けてる奴が一番強いとね。その大瀧がタランティーノの『キル・ビル』がヒットした時に、「今頃になって”タランティーノが褒めてたから、俺も日本映画観よう!”とやる奴はダメ」と発言していたことも記憶されていい