どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(リツイート順)

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漫画のコマを貼って何か/誰かをディスった気になる人。自分の「嫌い」という感情にすら自信を持てないのか、責任を持ちたくないのか、と思う。感情も使わなかったらどんどん衰えていくんだぞ。何が嫌いかではなく、何がどう嫌いかをネチネチ自分の言葉で語ることで、自分の「嫌い」を取り戻して欲しい
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前も書いたけど、川端康成。戦前の文芸評で「私は女流作家を読むのが好きだ。文学的感銘が薄い場合にも、寧ろそんな場合にこそ、女のありがたさとでもいうべきものが味わえる。それを文学の甘さとみればつまらないが、女の甘さと見ればありがたい」と書いててさ。いやぁ、やっぱ本物は違うなぁ、となる
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「コミュニケーションの”構築”より”遮断”の方が自らの生存のために有利、という感覚の蓄積」の中には、どっかで「あ、コミュニケーションって、実は強者にしか許されてないものなんだ」という気付きがあると思うんですよね。そういうあり方自体に対する「NO」みたいな気持ちが、案外あんじゃないかと
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あとジジイになると…アイドルグループが全部同じ顔に見えるように…新作映画の面白さが「全部同じ面白さ」に思える現象が発生するので、結果的に「面白さ」に飽きてしまう。面白さに一つのパターンしかないように感じられちまう。そんな時に「独自のつまらなさ」を持った古い映画を見ると回復するのよ
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大きな書店や図書館は「歩きながらでないと出会えない、発見出来ない本がある」ということを人に教える場所だと思う。「歩きながら」というか「本に出合うにも速さがいるんだよ。そして”これくらいのスピード”じゃないと出会えない本もあるんだよ」ということを教える場所。
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それは庵野監督がシンゴジ制作時に「え、もっと長谷川と石原の絡みを増やせ?元夫婦という設定にしろ?じゃあ、僕、おります」と平気で言える胆力と同じものかもしれないが。あぁ、見方次第では彼は悪人にも善人にも見える。でも性格の問題ではない。映画への忠実さの問題だよ twitter.com/madanaizo/stat…
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↓前も書いたけど、私は『ダークナイト』を初めて見た時、ジョーカーが次々と自分の悲惨な過去をでっち上げる描写に興奮したんだよ。アレはドラマでよくある「僕は子供の頃のトラウマで、こんな性格になった!だから事件を起こした!」的描写に対する「嘘つけ!人間はそんな単純な存在じゃない!」だと twitter.com/madanaizo/stat…
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「昔はB'zを馬鹿にしてたが、最近動画サイトでギタープレイヤー達が”ここが凄い、ヤバい”と言ってるのを見て、態度を改めてた…」という呟きを見て、そういうものか、と思った。コレも宇多丸氏の言う「世間には僕を含めて、まず意味から説明されないとそのジャンルに入れない人が結構いる」の一種かな
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宇多丸の「映画を見て泣くのが好きという人は、泣きたいという感情を弄ぶのが好きなだけじゃないの?」という嫌味が好きなのだが、同時に「別にええやん」という気にもなる。映画から刺激される感情なんて、本物の怒りや悲しみに比べたら全部偽物。一時的なものだよ。それを垂れ流して何が悪いっていう
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「ジャンプ漫画は一冊数百円で読めるし、Webなら最新話はただのも多い。ところで、ミスした吉野家の店員に「お前はダメだ!」といき過ぎた説教をかます客がいれば、我々は「たかが数百円しか払ってないのになんてエラソーな奴なんだ」と思う。なぜ漫画への批判者にはこう感じないのか」とは偶に考える
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大学で文学部だったんだけど、授業中に先生が大真面目に「僕は推理小説はクダらんと思う。推理小説は作者が情報を小出しにする。つまり情報を隠してることがイカンと思うのだ。小説は真実を書くべき」と主張して、唖然としたことがあった。今は「その根性は買う」「そういう人がいてもいい」と思ってる
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気兼ねというか、MCU映画や過去のリブート作品が盛り上がるたびに「面白かったけど、詳しい人ならもっと作品を楽しめたんだろうな…」みたいなコンプレックス?を感じてた人は結構いるんじゃないかな。で、今回はソレがない(予習も一作で済むし、何なら見なくても分かる)から、楽でいいよ、みたいな
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単純に好きなものを貶されたくない、という人の気持ちもわかるが、そこをヘンに汲んで「正直駄作と思うし、好きにもなれない作品だが、好きな人も結構いるから貶すのやめよう」とやると、そのうちマジで「好きになれないが、好きな人は結構いる駄作」ばかりになるので、俺はこれからもダメなのは貶すよ
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余談)春日先生の「ベテランも新人も知識の量は変わらない。でも新人は「実はどこかに俺がまだ知らない何かがあるのでは…」と考えちゃうから、自分の言動に自信を持てない。それで失敗しちゃうんだ。でもベテランは「そんなもんはない」と悟ってるから強いんだよ」発言。これは中々奥が深いとは思うよ twitter.com/madanaizo/stat…
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『イメージ、それでもなお』強制収容所のゾンダーコマンド(『サウルの息子』のアレ)が、惨状を人々へ伝えるべく、監視の目を盗んで密かに撮影した写真について論じた書物だけど…初めて読んだ時、冒頭にゴダールのこの言葉↓の引用があって驚いたな。一つの言葉が収まるべき箇所に収まった感じが凄い
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「中村光夫によると、作者がむやみに自分の作品の「意図」を発表するのは賢明でないという。作者がそこで果たさなかったもの、果たせなかったものは、彼を次の作品へ駆り立てる原動力にほかならず、それを安易な弁明に放出してしまうのは、その力を枯らす結果になるから(大岡昇平)」 ホントだよ!
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サイゼリヤも正垣泰彦氏が「客が繰り返し食べたくなるような”麻薬”のようなものを出せばウケる…!」とひらめいたことが成功の切っ掛けだったとか。そこから「世界で一番売れてる野菜はトマト…穀物は小麦…ならパスタだ!」とひらめいて、イタリア料理屋を始めたとさ(この理屈は結構「成程…」となる
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つまりね。相手の話を「聞く」っていうのは実は凄く難しいんですよ。特に現代人にとっては。現代人は常にスペシャルなことをせんとイカン、独創的なことをせんとイカンという強迫観念に付きまとわれてるからな。だからつい「言ってないこと」まで聞いちまうんだ。そこを削るために結構な訓練がいるのよ
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↓SNSやってると感覚狂うけど、本来、映画を見て感想を言う必要とかないからな。ましては上手い感想を言う必要はもっとない。基本的には見てる間だけ「ぐあぁぁ~ときて、心臓とかバクバクいって」るだけで、十分なんですよ。つまり「心臓がバクバクい」っただけで、感想とか特にないのも「普通」。
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以前相互だった(今はTwitterをやめられたらしい)映画監督が「僕は昔、助監にパワハラ行為をしてしまった…僕はクソだった…」と後悔の呟きをしたら、それに引用RTで「さぁ!○○監督は悔い改めましたよ!次は誰が監督に続きますか?」とやった奴を見た時の不快感は忘れ難い。こいつは敵だ、と思った
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だから時々「死の国」から戻ってこれなくなって、そのまま死んじゃない文学者がいるんだ。
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宮崎駿監督。庵野監督が実写映画を撮ったのを「逃げだ!逃げ!」とディスってるんだけど、その時「実写は楽だろ。一日労働するから、それで満足しちゃうんだ」と言ってるのが印象的なんだよな。要は「アイツらは心地よい疲労感と、仕事の出来を取り違えるからダメなんだ」ということだと思うんだよね。
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この人。こういう「君達は相手を人間と思うからダメなんだよ!どうすれば相手を人間と思わなくなるか、教えてあげるね!」みたいな恐ろしいテクを、たくさん知ってる気がする。怖いな。
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ある本に「黒沢監督は普段穏やかなのに、ある時に「あの車が邪魔だから、移動するまで待つ」と数時間待ったことがある」という話が出ていた。監督も「今ならしない」と苦笑していたが…この辺に「いい人」と微妙に異なる(信念が要請する)何かを感じなくもない。監督は監督なりに「怖い人」な気がする
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さっき「ほとんどの邦画に貧乏性が染みついてて、画面から伝わってくる貧乏臭さをつまらないと感じる感覚も正しい」という呟きをRTしたけど、最近の邦画は明らかに「金がないんだなぁ…」と感じる瞬間は増えたよ。そういう不満を「昔の邦画も…洋画も…」みたいな言葉で消すのは、逆にマズイ気がする。