どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(古い順)

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『トップガン』後半に思いっきり、コレがあったな。映画の方から観客へ向けて「俺達と共犯にならないか?だって、たとえ嘘であっても、もう一度トムが~~するとこを見たいでしょ?」と語りかけてくる感じがあった。そして多くの観客が「うん!」と同意して、トムはソレをやってしまった。実に「映画」 twitter.com/madanaizo/stat…
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シネコンでかかってる日本映画は、毎回こっちが忖度しないと楽しめない(この映画にこのレベルのリアルさや、気遣いを求めてはダメ!とか)。忖度すれば、どれもそれなりに楽しめる。要はツマル、ツマランは「自分がどの程度のものを求めるか」で決まる。『トップガン』は忖度なしで見れたからよかった
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トム・クルーズは「とんでもないスタントを一人でこなすから凄い」というより、「走る・飛びつく」という「誰にでも出来る動作を、誰よりも洗練させて行うことが出来るから凄い」俳優と思うんだが、新作では遂に「計器を”睨む”」という動作だけで客を熱狂させてしまた。それ単なる目じゃん。表情じゃん
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でも、映画って実は「普通の動作を俳優が洗練させて見せること」で成立してるからね。その意味では彼こそが映画だ。だって「睨む」だけだぞ!俺でも同じことはできるのに!
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『トップ・ガン』見た人がみんな「同じような言葉で、同じようなポイント」を褒めてるのがスゴい。コレだけ「独自の考察」や「解釈」を披露するのが流行ってる時代で、みんなが同じこと言ってる。コレはやっぱ作品の力よ。作品がみんなに「おなじこと」を言わせてるんだ。滅多にないことなんだよ、コレ twitter.com/madanaizo/stat…
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TL見てる内に「コレは”会話”が出来るヤツの呟きだな…コレは多分知識の披露は出来るけど、”会話”は出来ないヤツの呟きだぞ」ってのが、だいたい分かるようになった(気がする)。
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「明治の小説は、主人公がなにかにつけて迷っている。人生に何を賭すのか、という一大事から、昼は何を食おうか、という瑣末事に至るまで、寝てもさめても活き活きと迷っている。迷う自由を謳歌している」という津原泰水氏の指摘が好きですね。「活き活きと迷う、迷う自由を謳歌する」という言葉がいい
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前も書いたけど、明治~大正の小説を読むとよく「約束もしてないのに誰かを訪ねに行く」場面があるんだよね。で、「今は留守だ」と言われて「なんだぁ」とスゴスゴ帰っていく。あの行き帰りの時間がとてもいいの。「”とくに何もしてない”をしてる」感があるんだよ。心地よい「退屈」が小説内にある感じ
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そう考えると、やっぱり俺達の時代の娯楽はちょっとセカラしいね。「活き活きと迷う、迷う自由を謳歌する」どころか、追い詰められて、本当に路頭に「迷う」。そんなんばっかだ。
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シン・ウルトラマン。うちの両親(NOT特撮映画好き)にも好評だったけど、それは「怪獣映画って、こんなもんでしょう?」という「見下し」のうえに存在する「面白い」だった。女が巨大化する?宇宙人達が居酒屋で酒を飲む?「バカバカしくて面白い(今時こんな変な映像が見れて最高!)」という感じ。
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個人的には「面白かった」より、その後の「でも、久々に映画館で映画を見れてよかったよ。映画館はいいね」という言葉の方が、遥かにイイモンだと思ったね。普段あんまり映画館へ行かない両親が、久々に映画館へ行って「あー 色んな意味で楽しかった」となるなら、それだけで作り手に感謝したい気分だ
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そうか。『トップガン』はMCUやウルトラマンと違って、誰もが「お前は何もわかってねぇなぁ、あの描写にはこういう文脈があるんだよ」とか「あそこは過去作のオマージュだよ!知らないの?」みたいなのに気兼ねしないで、のびのびと感想を言えるから盛り上がってる面もあるのか。勿論作品も傑作だけど
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気兼ねというか、MCU映画や過去のリブート作品が盛り上がるたびに「面白かったけど、詳しい人ならもっと作品を楽しめたんだろうな…」みたいなコンプレックス?を感じてた人は結構いるんじゃないかな。で、今回はソレがない(予習も一作で済むし、何なら見なくても分かる)から、楽でいいよ、みたいな
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トップガン。一本道のストーリーだから、客がいつトイレに行ってもいい(トイレに行っても物語を見失わない)のもイイと思う。娯楽映画はかくあるべきですよ。「全場面全画面、目を凝らさずに見ろ!」なんて、作り手の傲慢ですよ。
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パワハラ等が問題になる作家。芸術家ならではの狂気…とか、大層なもんじゃなく、単に色んなことが「雑」なだけなじゃないか、という気がスゲーしてきた。「雑」だから他人との境界線を破っちゃうし、物事の扱いも適当。その「雑さ」を「やっぱ芸術家は違うなあ」と変な言葉で変な方に褒めてただけかも
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何度か書いてるけど、最近はTVを見てもSNSを眺めても「こんな面白い作品を知らないと損する!」「〇は面白くてタメになる!」という「面白い」「タメになる」で溢れてるので、そこから逃れるために戦前の私小説のような「面白過ぎない。タメになる情報がない世界」に浸って、自分を整えてるトコはある
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あとジジイになると…アイドルグループが全部同じ顔に見えるように…新作映画の面白さが「全部同じ面白さ」に思える現象が発生するので、結果的に「面白さ」に飽きてしまう。面白さに一つのパターンしかないように感じられちまう。そんな時に「独自のつまらなさ」を持った古い映画を見ると回復するのよ
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「誰かを訪ねて行ったけど、会えなかった」系の小説とか読むと嬉しくなっちゃうんだよね。私小説じゃないけど、荒畑寒村の『父親』とか凄くいい。結構遠くから訪ねてるのに「行くから」とか伝えてないの。でも「会えなくてそれはそれでいいんだ」と、道中を楽しんでるんだよね twitter.com/madanaizo/stat…
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読んでて笑っちゃったけど、でも俺も映画(特にネトフリ系)見ながら、こういう”チェックポイント”が頭に浮かんでくる作品増えた。ソレを汲み取った感想書くとSNSでウケるだろうなぁ、となる作品が(実際ウケるのだ)。それが悪いワケじゃない。でも映画ってそれだけのもんか note.com/bungakuplus/n/…
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しかし、映画やアニメを見てるだけなのに賢くなろうなんて、やっぱりムシのいい話だよ。ほとんど「オタクは経済回してるから偉い」と同じレベルの発想ではないか。賢くなりたければ真面目に勉強するしかないんだ。みんな正直に「タメになる?面白いものは人をダメにするんだよ!」と言わないとダメ。
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「映画も最近は全てを台詞で説明されないと理解できない客が多い。比喩としてのアスペルガーが増えたからだ。彼らは空気を読んだりするのが苦手だから」という話が出た時、アスペルガー症候群の方が書いた「映画は全てに意味があるから落ち着く」という文章を思い出していた。障害にだって色々あるわな
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「必要なものしか世界にない。すべてのものに意味がある。だから安心して見れる」みたいな感じの。映画じゃなくてフィクション全般だったかも。 (ちなみにこれはその逆。これはこれで分からんでもないな…) anond.hatelabo.jp/20210517205623
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この話も何度かしてるのですが、昔、特撮映画に興味を持った同級生に『ガス人間』を貸したら「3分で見るのをやめた。冒頭の拳銃の音がチャチであり得ない。なに”バキューン”ってw」と言われたことあるよ。かなりショックだったな。昔の映画は内容以前に「ちゃんと見る」までいってもらえないのですよ
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そういうのを考えると「早見沙織が『ローマの休日』の声優をする」というのはありがたい話ですよ。「早見がやるなら、白黒映画だけど見てみようかな」となる人達が少なからずいる=「見る」まで行ってもらえるワケで。こういう「ちゃんと見る」までもっていかせる企画が更に増えてくんないかな、と思う
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以前中島先生と「なぜ本多猪四郎作品の銃撃場面は冴えないのか?」と話し合った結果、「なまじ戦争体験がある分「いざって時には銃は役に立たない」と知ってるからではないか。実はあれがリアルなんだよ」という結論に達した。実際本多も「実戦だと殆ど命中しない」と書いてます。