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ツイッター。「嫌な相手からは離れればいい」みたいな話は山ほどあるけど、離れたくても離れられないことが多い実生活(ツイッターなんて、ブロックすればそれで終わりだ)で、「どうやって相手と折り合い、そして許したか」という話はない。特に「許した話」がない。コレ、結構マズイと思うんだけどな
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だって、嫌な奴とも共存していかないとダメなのが世界でしょ。その為にはどっかで相手を「許す」作業が必要になる。で、それは許す側も、許される側も全部納得してやるワケじゃない。多分お互い「本当はあいつの方が悪いんだ…」とか腹の底では思ってるはず。でもそれを飲み込む「寛容さ」が必須になる
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『ナウシカ』制作時。巨神兵が王蟲を殺す場面で、宮崎が突然「俺には殺せない」と言い出し、作業がストップした。で、高畑勲が「王蟲なんて殺しゃあいいんだ!」と怒鳴ったら再開した…という有名な話。やっぱアレは重要だよ。映画作りには悪人がいるんだ。いや、悪に耐える精神を持った男がいるんだよ
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やっぱ人間弱いからな。作ってる時「悪人も悪気はなかったんだし、もっと人間らしい面も…」とか「うーん。確かにそうしたら盛り上がるけど、別にそこまで主人公が酷い目にあわなくても…」とかヌルいこと思っちゃうんだよ。そこで「悪人」が来て、ちゃんと「殺せ!」と言うことで映画が面白くなるのだ
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今は色々ウルさいからな。ある種の「悪」に耐える精神力が監督には必須なんだよ。きっと(もっとも昔はソレは悪でもなんどもなかっただろうが)。高畑&宮崎にはその精神力がある。多分庵野監督にもある。で、SNSで聖人っぷりが話題の黒沢清監督も、コレに関しては平気で「悪人」になれると信じるよ。
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それは庵野監督がシンゴジ制作時に「え、もっと長谷川と石原の絡みを増やせ?元夫婦という設定にしろ?じゃあ、僕、おります」と平気で言える胆力と同じものかもしれないが。あぁ、見方次第では彼は悪人にも善人にも見える。でも性格の問題ではない。映画への忠実さの問題だよ
twitter.com/madanaizo/stat…
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↓昔、島田紳助が「浮気するなら三人以上の女としろ。二人だと罪悪感を感じるが、三人以上になるとワケわかんなくなって、逆に乗り切れる」と言ってたけど、それもこの「不倫や浮気は”相手を人間として見てないからもう1個欲しくなる”」説と通じてんだろうな。相手を人間として見ないためのアドバイス
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この人。こういう「君達は相手を人間と思うからダメなんだよ!どうすれば相手を人間と思わなくなるか、教えてあげるね!」みたいな恐ろしいテクを、たくさん知ってる気がする。怖いな。
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ホリエモン達がウケるの。実はコレもあると思うんだよな。「僕は他人をことを考えすぎて…嫌われてないか、不快にさせてないか、とか…いつも失敗してしまう。どうやったら、彼みたいに”相手を人間と思わない男”になれるんだろうか。僕もそうなれたら、人生を上手くやっていけるのに!」みたいな感じで
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我々がハリウッドのトンチキ日本描写を楽しめるのは、日本国内に既に山のように「トンチキでない日本描写」が…つまり普通の日本映画があるから。それ以上の理由はあまりない。その意味で我々は国内においては「主人」であり、他国の大作映画で「正しい日本描写が行われた!」と喜ぶ方が「奴隷」っぽい
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んが、その他国に住む日本人においてはそうではないだろう。彼彼女の周りには「トンチキ日本描写」だらけなのだから、コレに抗議する理由も分かる。気持ちは分かる。その辺を踏まえて、もうちょっと穏便に議論を… 出来ねぇよな。やっぱ。
tbsradio.jp/articles/59813/
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ツイ廃が散歩が好きなのは自分が自分であることに倦んでるからだよ。何を読んでも、聞いても「自分なりの解釈」しかできんことにウンザリしてしまうんだ。だからただ歩くだけで、次々と「自分の思考以外の情報が入って来る」散歩に救われるの。現実は解釈以前に、ただそこに「ある」ものだからな。
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「貴方の感想ですよね?」論法を有難がっていたら、何のことはない。トマトや、SNS上の「正解」を参照しないと「感想すら言えない奴が増えた」ということなのではないか。これはひろゆきが云々で済ませて良い問題ではない。つまりは「俺はこう思った、感じた」すら言えない奴が出てきた、ということよ
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前に「俺が褒めた作品が、後で差別的だと批判されることが増えた。最近は「問題がない」と判断された作品の感想しか怖くて言えない」と若い相互氏が呟いていた。こういう人は他にもいるのだと思う。若者にとって「感想」なるものは、もはや我らオッサンが思うほど簡単&気楽なものではないのかもしれん
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3週間前は「原作者が関わってるからって、アニメ版チェンソーマンが「正しい」ってワケじゃない」と呟いた相互氏が叩かれたのに、最近は「アニメ版監督は原作を理解してない」という空気になってる。そして今度はSLAM DUNK原作者が批判されてる。俺には何が何だかわからねぇ。原作(者)とは何なんだ。
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前々から書いとるのだが、やることなすこと全部言葉で説明する『鬼滅』的なやり方。実は読者への親切心ではなく、私=作者の想定しない理解をするな。誤読は勿論、独自の解釈もするな。読者はただ登場人物なる当事者の体験に肉薄すればそれでよいのだ。
という作者心理からではないか、と正直疑ってる
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カート・ヴォネガットの小説に「あいつは女の裸に勃起しないんだ。あいつはユートピアに勃起するんだよ」みたいな台詞があった気がする(超うろ覚え)。僕がTwitterで知ったことの一つは、この台詞は空想でも何でもない。世の中には異性の裸より、「理想」に興奮する奴が山ほどいるんだ、ってことだな
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現代人のあかんところは、「アレは文体模倣ごっこだ。小林秀雄ごっこだ」的な悪口は上手いくせに、基本の基本「人は誰かの真似をしながら、自分がカッコいいと思う人の真似をしながら、自分のスタイルを作るものだ」という発想をすぐ忘れることですよ。そして「自分のスタイルを作る」必要性すら忘れる
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「最近のアニメオタクは保守的だ!」ではなく、単純に「アニメ自体が今やオッサン・オバサンの趣味になっている」「アニメは今や中年向けの商売になっている」ということなのかもしれない。「最近は昔のアニメのリメイクばかり!」という不満も、案外「見る奴の大半は中年だから」が答えだったりして
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この話も何度かしてるんだけど、大学の頃、当時折り合いが悪かった父に、「お前は何冊も本を読んでるが、お前の読んだ本には「父親を大事にしなくていい。敬わなくていい」とか書いてるのか?本ってのは実に立派なもんだな」と嫌味を言われたことはよく思い出すな。そしてソレを今でも少し引きずってる
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ツイッター。俺みたいに「体系的な知識はないし、専門的な勉強もしてない。でも少しだけ持ってるトリビアな知識を披露したい」「半端な存在のまま難しい議論にいっちょかみしたい」「でもブログとか書くのはメンドクサイ」という人間には最適な場所なのよね。そのダメ人間の半端さを許す感じを守りたい