どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(古い順)

251
宮崎駿監督が何かで「結末は想像にお任せします」的な物語を「金払ってるんだぞ。まずはお前の考えを聞かせろよ」と批判していたのを思い出す。本当だよ。まずはお前の結論を出せ(主人公は復讐しに行ったか?それともやめたか?貴方の想像次第!)。それを出した上で「アリかナシか」を客が考えるんだ
252
石黒正数先生が「昔は『GANTZ』嫌いだった。あの作品のモブは悲惨な事件が起きてもへらへらカメラを向けるような奴ばかりで、人間味ない。本当の人間はもっと立派だろう…と。でも実際の通り魔事件の映像見たら、みんな被害者へカメラ向けてた。奥先生が正しかったんだ!」とボヤいた件が思い出される
253
小説とか、映画を好んでいる人は「人間というのはもっと複雑なはずだ。複雑なのが人間のはずだ」という思い込みがあるので、実際の事件で人間の信じられない薄っぺらさが露わになった時に、逆に戸惑う…という現象がある気がする。マニアよ。世界の複雑さとやらに耐える前に、世界の単純さに耐えるのだ
254
というか、人間の中には恐ろしく単純な面と、恐ろしく複雑な面が同居していて、どの出来事によって、どちらの面が出るか事前には誰にも分からない…というのが本当なんだろう。そして人間は時に生きる為に「単純に」「浅く」なる時もある。この「単純さ」「浅さ」に小説好き、映画好きは免疫がないのだ
255
それはそれとして。人々が事故現場をスマホで撮るのは「お祓い」の一種ではないか。或いは人々は「悲惨な現実」をスマホ画像のドットに分解する=単なる「情報」に堕とすことで対処してるのではないか、という人がいて、コレは結構好きな見方である。春日武彦先生だけど。 twitter.com/madanaizo/stat…
256
「映画や本に触れた時、特に感想が出てこない。でも他人の感想を読むと何か言いたくなる人」は結構多いのと思う。あんま指摘されないけど、多くの人にとって「面白い、つまらん」以上の感想を言うのは難しくて、誰かの感想という形で「この線で語れば〇」という補助が与えられることで初めて色々語れる
257
…のだと思う。だから「感想の感想」が増えるんだよ。書くいう俺も似たようなもんだ。だから作品を初日に行って、まず真っ先に「俺はこう思ったね!~~!」とやる人を、俺は尊敬している。アンタらがいるから、俺のような凡人も映画を語れるんだ。
258
0から1を作るのは難しい。しかし、既にある1から2を作るのはそう難しくないんだ。時に(誰かの作った)1から2を作った人のツイートの方がウケるときがある(俺なんかはコレだ)。でも、本当に偉いのは0から1を作った人達なんだよ。
259
今月の『文學界』で知ったんだけど、加藤智大。自分では孤独だ、友達がいない、と言ってたけど、実際には普通に友達がいた(ように他人から見えた)し、コミュニケーション能力もそこそこあったらしい。でも彼は孤独だ、友がいない、と言ってた。単に友達がいないより、こっちの方が根が深い気がする。
260
客観的にみたら彼を友達と思えるかもしれないが、俺は彼を友達を認めていない。友達なら~な話もできるはずだ。だが出来ないから友達じゃない。だから俺は孤独だ …って、要は「好きな人じゃないと友達じゃない」みたいな感じでしょ。それで本当に彼は「孤独だ」と思っていた。こういう人、多いのでは
261
「社会が「わかりやすさ」を求めたあまり、「わかりにく=価値がないこと」になってしまった」という話は分かるのだが… その一方で平気で「過去作一本も見てないけど、MCUの新作見て感動した」「知らないドラマの最終回だけ見て泣いた」という人が結構いるんだよな。あれは一体どういうことなんだろう
262
↓好きなことを持続するコツは「あまり好きにならないこと」と関係あるか分からんが、友人関係なんかも「入学式で偶然隣の席にいた奴」とかが一番続いたりするじゃないか。「好き」というのはそんな重要なもんではないかも、とは思う。「なんでコレ続けてるんだっけ?」となる物事や関係が一番深い気が
263
地元に人気講談師が来るらしく、チケット売り場に早くから人が並んでた。で、知り合いのおばちゃんがいたから「好きなの?」と聞いたら「全然知らないけど、凄い人らしいから!」って。昔はこういうのをバカにしてたが、実は大変大事な態度と思う。「よく知らないけど、凄いらしいから見とくか!」精神
264
『NHK短歌』永井玲衣さんが「最近恋愛の短歌が減ったような…」と言ってて。それに穂村さんが「現代では、もう恋愛は「人生の必修科目」じゃないんでしょうね」と返してたのが印象的だった。今や恋愛は一種の「選択科目」なのか。そりゃ「いずれ結婚するつもり」と答えた人の割合が過去最低になるわ twitter.com/madanaizo/stat…
265
俳句の入門書(?)を読んでたら「お前らの問題は俳句の作り方がわからないことじゃない!お前らは感動の仕方がわからないんだよ!」という一節があって、「おぉ…」となったよ。「感動の仕方が分からないなんて、そんなバカな!」となる人もいるかもしれんけど、俺は案外こういう人は多いと思いますよ
266
『さかなのこ』昨今のやたらと「好き」を美化しがちな風潮の中、ちゃんと「何かを好きなる、ってのはキモいんだよ。キモくなることなんだよ」とやっただけでも満点。snsはその「キモくなる」部分を笑えるネタにしちゃうからダメなんだ。ちゃんとキモくなれないと、自分の「好き」を充分に発揮できんぞ
267
最近のツイッターは「大事なのは俺達ツイッター社の利益であって、お前らユーザーじゃない」「お前らはデータだけ提供すればいいんだ」感が露骨なので、ツイッター上の論争とか見ても「誰か仕掛け人がいるんじゃないか」と醒めた目で見てしまうようになった。「ほら、ムカつくだろ?盛り上げれよ」的な
268
『マトリックス』だと人間は機械の養分になってて、機械たちは人間から効率よく電気を得るためには、人間に夢を見させているのだった。ある小説家も書いていたが、今のSNSを見ると「マジでそのまんまじゃないか」と思う。俺達の感情を食って、ツイッター社が生きている。生きてるのはツイッターの方だ
269
ゲーム作りの講義をzoomで受けてる生徒が、ある日「ネットの世界にいるのがキツくなった。デジタルは一見複雑に見えても、所詮複雑さに限界があり、暫くすると構造が見えて飽きる。それで外に出て草木を眺めたら、草木の方が複雑で見飽きないことに気づいた」と野原から受講してきた話を誰か書いてたな
270
実にいい話だと思う。デジタルにどっぷりつかったから(すべてを同じ「情報」として見たから)こそ、逆に現実の人間や世界の複雑さに気づけた」という点が面白い ネット世界は複雑だから、たまには草木を見よう!は古い。これからはネット世界は単純過ぎるから、草木を見よう!が流行ると思う(真顔
271
でも数日家に引きこもった後、久々に山とか登るとマジで「うわ、なにこれ。リアル3Dじゃん…スゲー酔う…」とはなる。
272
押井守監督は「ジブリ映画は見終わった後、観客が”自分がいい人になった”と錯覚できるからウケる」と言ってたけど、コレだけ「俺はダメ…バカだ…」と自己嫌悪してる人達が多い昨今。一瞬でも客を「俺はいい人になれた…賢くなれた…」と錯覚させることが出来るなら、それはそれで映画の徳かもしれない
273
「精神分析は互いにセックスしないと決めた二人が、互いに何を話すことが可能かを問うものだ」というイカした言葉があって(二度目)。俺が映画の性行為場面が苦手なのもコレだ。映画は性行為なしで男女が何を、どこまで出来るかを見せて欲しいんだよ。そこで一番エロいのは勿論「会話」ってやつさ!↓
274
大学の先生が「今の学生は”わからない”と答えられない人が多い。でもわからんものをわからんと言えるのが考えることの出発点。ちゃんとわからないと言える”訓練”しろ」と書いてて面白かった。それが言えるようになるのに一年かかる奴もいると。そうか。人は努力しないと「わからない」が出来ないんだな
275
ナンシー関を読んでいたら、1996年アトランタオリンピックの時期に、彼女が「TVがやたらと〝感動〟を叫んでるのは何だ?」と書いた文章が載ってた。多分この頃からスポーツ関連の番組で「感動」を強調するやり方が始まったんだろう。最後の「感動」も新たな抑圧にしか思えないが、という指摘が流石だ。