どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(新しい順)

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「面白がることが出来る」とは何ぞや?「シャレだよ、シャレ」ならぬ「シャレだろ?シャレ」である。受け手側のな。そして、それはオッサンがやると叩かれるが、天然の美少女が(彼女は本心から褒めてるんです!と)やれば許されるものらしい。俺も美少女になりたいよ 『大瀧詠一Writing & Talking』
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大滝詠一の話題が出てたけど、その大滝が「”良い・悪い”の基準が無くなると”面白い”が出てくる。俺は駄作でも”面白がる”ことが出来る。面白がれない奴は創造性がないのだ、というノリになる。でもそれは批判が機能しなくなるということで、最終的に受け手側の首を絞める」と指摘してるのは知られていい
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『あとしまつ』騒動。「たかが映画」以上に「意図が伝わらなかった=意図を伝われば、客は面白いと感じる”はず”だ」という発想の方がマズイと思う。意図にそこまでの力はないし、観客はそんなもの無視して自由に見ていいはず。今の映画は作り手側の「分かってくれ!汲んでくれ!」感が強すぎてコスい。
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村上春樹がオウム事件の時「”何故人はあんな荒唐無稽な物語を信じたのか…”と言うが、人は荒唐無稽な物語だからこそ、信じたのだ。そして荒唐無稽な物語だから”稚拙な力(純愛や正義をテレずに堂々と讃える)”を持ちえたのだと思う」と指摘していたことの重要さ。これは「だから届いた」でもあると思う
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「”あの作品はエロくない!”と否定するのではなく、”エロいよ。それの何が悪い?”と言うべき」という話。ちょくちょく目にするのに、まったく流行らない。なぜなのかしら。やっぱりみんな、心のどこかで「エロ」が後ろめたいのだろうか。自分の好きな作品はもう少し高級なものがあってほしい、みたいな
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『ジョーカー』に「格差社会から目を逸らす金持ち達が、弱者を描いたチャップリン映画を見て喜ぶ」という場面があって、初めて見た時「もしかして、今は映画館自体が金を持ってる奴にしか行けない場所になってるのか…?」と思ったもんだが、今考えるとそんなに的外れな感想でもなかったのかもしれない
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>今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業 多分そのうち「性格のよさ」というものも「特権階級の子供たち」の専用物になると思うよ。
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「英国では公立校は学費無料だが、私立校の学費は平均で年間200~300万円。レッドメインやカンバーバッチが行った学校はその中でも特に一握りの特権階級の子供たちしか通えない学校であり、今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業になったのかと言われているのだ。」
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「ロックは金がかかるからもう労働階級にはできない」というノエルの愚痴。数年前話題になった「労働者階級の子供は芸能人にもサッカー選手にもなれない時代」と一緒なんだろうな。そして労働者階級を演じられる俳優も消える。そしてケン・ローチのような監督が英国から消える news.yahoo.co.jp/byline/bradymi…
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「殺される覚悟がある奴だけが”戦争反対!”って言えよ」という奴がツイッターにも山ほどいるんだから、そりゃ、橋下さんの言説がウケるワケですな、とは思うよ。実際。みんな、もっとテキトーに「争いごとは嫌でござる」と言っていいんやで。
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たまに野郎が雑誌のフェミニズム特殊に寄稿してるの読むと「俺、俺、俺、俺の気持ちが〜」みたいなのが多くて、流石に引く時がある。つまり、既に社会的に認められてる野郎にとってはソレは「単なる気持ちの問題」なのさ。そして彼は混乱する自分の心を正直に話せば、受け入れてもらえると思ってるんだ
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日本映画界のトホホな状況を見ると「俺達には〝行き過ぎたme too運動は…〟とか言う贅沢はねぇや。行き過ぎどころか圧倒的に足りねぇ」という気分になるよ、ホント。米国はある程度行き渡ってるからこそ、批判もできるんだな。俺達にはまだ贅沢品だよ。「君達の気持ちは分かるが、しかし〜」なんてのは
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大抵の人は自分が思うほど「自由な解釈」なんか好きじゃないと思う。大抵の人は権威が好き(巨匠って一つの権威でしょう?)。「正解」が好き(というか「間違ってるかもしれないこと」を言うのが嫌い)。「自由な解釈」という「正解」を賛美するのが好きで、実際に「自由な解釈」をするのは嫌いだろう
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「貴方達日本人だけが気付いてないけど、実は日本人は最高なんですよ!」みたいな話と同じだと思う。聞いてる方は、特に何もしてないのに(今のままの)自分が肯定されて嬉しい、みたいな。そしてそれは常に「こういう話をすればもうかるぞ」という金儲けとセット。
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「オタクは陰謀論にハマらない」でも「オタクは経済を回してる」でもいいが、好きで作品を見てるだけ(特に努力なんかしてない)なのに、そこに「だから偉いんだ、凄いんだ」というものまで引き出そうとする根性がコスいと思う。自己啓発っぽいよな、ありのままの貴方が一番(既に)最高!って感じの。
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この本で知ったけど、当時SSの一人は強制収容所について「疑惑が残り、歴史家の調査もなされるだろうが、証拠はないだろう。我々はお前達と共に証拠も抹消するからだ。仮にお前らの誰かが生き延びても、お前達の話はあまりに非道で信じられない、と人々は言うだろう」と発言したらしい。凄いよな、コレ
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『イメージ、それでもなお』強制収容所のゾンダーコマンド(『サウルの息子』のアレ)が、惨状を人々へ伝えるべく、監視の目を盗んで密かに撮影した写真について論じた書物だけど…初めて読んだ時、冒頭にゴダールのこの言葉↓の引用があって驚いたな。一つの言葉が収まるべき箇所に収まった感じが凄い
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宮崎駿の発言で好きなのが「ディズニーが嫌い」なのよね。要は「娯楽作品は入り口は広いけど、見てる内に階段を登らされて、出口では清められた気分になってるのが本当。でもディズニーは入り口と出口が同じ高さじゃないか」という。その意味で監督は「映画は娯楽でいいんだよ」という考えは嫌いらしい
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文學会の当事者批評鼎談。カフカの『変身』に関して「”虫になったザムザが大冒険するかと思ったら、部屋が出ないで終わるのでびっくりした”と言ってる若者がいた」という話が出てきて爆笑したんだけど、でも「あの小説(映画)は難解だった…」と言う時の「難解」って、案外こういうものかもしれんよな
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サイゼリヤ。創業者の正垣泰彦氏が書いた外食経営の指南書がかなり面白い本で、この「求められる”おいしさ”は店によって違う。客は料理の品質と店の用途があってる時に”おいしい”と思うのだ。味だけ論じることには何の意味もない」という指摘とか、他の物事にも当てはめることができると思うんだよな。
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この前TVでニコラ・テスラの伝記をやってたけど、彼が電気に興味を持ったのは猫に触れた時の静電気が切っ掛けだったとか。で、父親に「それは静電気。世界中どこでも存在する」と聞かされた時「世界は電気で出来ている」ではなく「世界は猫で出来ている」と思ったとさ。この辺が凡才と天才の違いかな…
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今これを映画で再現しようとすると「凄く残酷なことをしてます(でも、誰もそれに気づいていません)」みたいな「戦争って怖いですよね」感がどうしても出てしまう。でも小津はまるで「ピクニックでこういう光景を見た」みたいな感じで話す。この感じ。この感じは絶対再現できない(できなくていいかも
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小津が戦場体験を「実際に人を刀で斬る現場を見たんだけどね、斬られた方が一瞬「うっ」と動きが止まって、それで倒れるのよ。チャンバラ映画と一緒。チャンバラ映画も案外馬鹿にできんね」とか語ってるを読むと「おい…」となる。このあっけらかんさが凄いよなぁ。この感じは今映画では再現できないよ
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[『たたり』とかもそうなんだけど「その描写自体は怖くくないけど、その描写を可能にしたもの(作り手の「冷静さ」や、戦争体験等)は下手なホラー映画より怖い」という感じは、昔の映画を見てるとよくある。戦場で人殺したことあるスタッフとか普通にいたんろうなぁ… twitter.com/madanaizo/stat…
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『モスラ』でネルソンが射殺された時、警官が死体の手を踏んでから拳銃を取り上げる場面があるんだけど、あそこは見る度に「凄くリアルだ…」となるな。今までずっとファンタジーでやってた作品なのに、なんで急に「作り手の戦争体験を反映したであろう、超リアルな描写」を入れてくるの…と怖くなる。