第91位 「ダイ・ハード」(1988年) ★★★★★ アクション映画に求められる面白さが全部入りした奇跡の傑作。ボヤきながらも頑張るタンクトップの主人公、憎たらしくも演技派な悪役、無駄なく巧みに展開する物凄いシナリオ。終盤の盛り上がりは出色で興奮必須。伏線を完璧に回収するラストシーンも最高!
第90位 「スタンド・バイ・ミー」(1984年) もう戻らない子供時代、かけがえのない親友のことを思い出す超名作。ラストシーンに流れ出す「Stand By Me」に自然と涙が溢れてくる。
第89位 「イニシエーション・ラブ」(2015年) 日本が誇るハイパー大どんでん返し映画。 ありがちな切ないラブストーリーと見せかけて、ラスト15分のどんでんで見事サスペンススリラーに変貌する傑作。原作を読むと実写不可能としか思えない仕掛けを、驚愕の発想で切り抜けた製作陣に拍手!
第88位 「鳥」(1963年) 全貌が掴みきれないヒッチコックの恐怖映画。パニックものなのか?サスペンスなのか?ホラーなのか?突然鳥が襲撃してくる意味不明さ。ジャングルジムに止まった大量のカラス。独特の気持ち悪さに呑まれる怪作。居心地の悪すぎるラストシーンに唖然
第86位 「シン・ゴジラ」(2016年) 映像、特撮、役者...全てが尋常でない力の入れ方で、日本中の映画ファンの想像をぶち抜いた怪獣映画の超傑作。キャラの立ちまくった登場人物、311を彷彿とさせる驚愕のシナリオ、テロップ、あくまでも日本人的なゴジラ撃退作戦!ラストカットの余韻含め、圧巻の一本。
第85位 「真実の行方」(1995年) エドワード・ノートンという怪物俳優を映画ファンが認知した傑作サスペンス。教会の大司教が殺害され、逮捕された純朴そうな青年が抱える秘密。卓越したプロットと芝居で見せる後半はまさに圧巻で、これぞ法定劇という面白さを味わえる。衝撃のラストに鳥肌!
第84位 「シンドラーのリスト」(1993年) ユダヤ人大虐殺。近代史上最も重いテーマに、スピルバーグが全身全霊で挑んだ不朽の名作。人間の邪悪さ、非道さ、醜さ、そして優しさ...その全てを抉り出す容赦のない演出。唯一カラーで描かれるラストシーンに震える。この現実は今もまだ我々の近くにある
第83位 「古畑任三郎/今、甦る死」(2006年) TVドラマスペシャルながら、驚愕の大どんでん返しに鳥肌が立つ超傑作回なので掲載。魅力的にストーリーを展開しつつ、あらゆる伏線を完璧に回収する三谷幸喜脚本の真髄がここに。狡猾な真犯人と古畑との終盤の攻防はシリーズ屈指。そのラストに鳥肌が立つ
第82位 「パルプ・フィクション」(1994年) 映画史の流れを変えたタランティーノの最高傑作。無駄話ばかりなのに、こんなに面白いのは何故だろう。活き活きとしたキャラクター、人を食った構成、オシャレな演出。いつ観ても新しい発見がある天才的名作。型破りながらピタリと着地するラストシーンも素敵
第81位 「鬼畜」(1978年) 愛人に3人の隠し子を産ませておきながら、正妻に隠していた男が、ある日愛人が子育てを放棄したことから修羅場になってゆく話。緒形拳の人間の情けなさ、可笑しさを全て背負ったかのような芝居はまさに圧巻。人間性の極限を見させられるクライマックスの展開に戦慄!
第80位 「アバウト・タイム」(2014年) タイムリープとラブコメディを融合させた最高にハートフルな一本。人生を肯定してくれるかのようなテーマが素晴らしい。ラストシーンを観終えた後、見ている景色が少し変わっている。そんなとてつもない力を持った大傑作。たとえ嵐でも結婚式は最高!
第79位 「メメント」(2001年) C・ノーラン初期の傑作。10分しか記憶が持たない男を主人公とし、時系列を逆で描くという発想が凄すぎる。訳が分からなくなりそうなものだが、見ているうちにぐいぐいと引き込まれ、衝撃のラストシーンがピタリとハマる。監督の神業的技巧が冴え渡るスリラーの逸品!
第76位 「ミッドサマー」(2019年) 陽が沈まない北欧の白夜...怪しい村に訪れた若者たちを極限の恐怖が襲う!147分に渡り展開する圧倒的にクレイジーな世界観、エロとゴア描写。突き抜けた物凄いインパクトで観客全員を唖然とさせるホラー映画の進化系。ラストシーンのシュールさに唖然
映画「リング」で松嶋菜々子が呪いのビデオを見てしまうコテージと、映画「恐怖人形」で死のバースデーパーティが行われるシーンは ロケ地が一緒。
第75位 「乱」(1985年) 黒澤明が遺した空前絶後の大傑作。 凄まじい物量の人間や馬たちの争いが全て無駄であるかのようなクライマックス。たくさんの人間が死に、朽ちた城壁の上で笛が響き渡る。この映画史に残る無情極まりないラストシーン。必見。
第74位 「グリーンブック」(2018年) アカデミー作品賞を受賞した傑作ロードムービー。黒人の天才ピアニストとイタリア系の粗暴な用心棒が、旅の中で絆を深めてゆく。物語が進むにつれて、人の優しさが感じられてゆく展開が素晴らしい。小粋なラストシーンも最高!
第73位 「怒り」(2016年) 七大キャストが集結した群像劇の大傑作。じりじりした展開を経ての、とてつもない熱量の感情が交錯するクライマックスは出色。犯人が明かされた瞬間の衝撃。俳優陣の全身全霊の熱演。胸をかきむしるドラマ。広瀬すずのラストカットまで、忘れられぬ映画体験になる至極の一本
第72位 「レザボア・ドッグス」(1991年) タランティーノの伝説的デビュー作。 無駄な会話と音楽、バイオレンス。そして観る者の期待に応えながら、定石をぶっとばしてゆく脚本の破格さ!魅力的なキャラクター達と、自由自在な時系列。最後の最後までタランティーノの持ち味フルパワーで突き進む傑作。
第71位 「ジョジョ・ラビット」(2019年) 第二次世界大戦時を舞台にした、ヒトラーに憧れた少年とユダヤ人の少女の物語。コメディでありながら、容赦なく戦争の悲惨さを突きつけてくる大傑作。戦時中でも必死に生きようとする人間の力強さが胸を震わせる。D・ボウイが流れ出す破格のラストシーンに感涙
第70位 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000年) どこまでも哀しく、言葉を失う映画。 自らが失明しても、仕事を馘になっても、殺人犯の汚名を着せられても、息子のために耐え忍ぶ母親の運命は...刹那の幸せなミュージカルシーンと絶句するラストシーンが観た者の心に刻まれる。あまりにも辛すぎる傑作
第67位 「カッコーの巣の上で」(1975年) アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を独占した伝説の傑作。 精神病院を舞台に、本当の自由とは何かを問う。J・ニコルソンとL・フレッチャーの壮絶な演技対決、そして窓をぶち破るラストの衝撃は一生忘れられない。
第65位 「禁じられた遊び」(1952年) 戦争中、両親と犬を機銃掃射で喪った少女が、年上の少年と出会う。彼は少女と“埋葬ごっこ”を始める。まだ死という概念がよく分からない少女は、その行為に没頭してゆくが... 反戦のテーマを静かに描いた映画史に残る傑作。少女の叫びがこだまするラストが無情過ぎる
第63位 「仁義なき戦い」(1973年) ゴッドファーザーがハリウッドでウケたのなら、日本人はヤクザだ!という凄まじいノリとエネルギーで作られた伝説的シリーズの1作目。濃すぎるキャラクターたちと、容赦なく殺されてゆく展開に目を回していると映画が終わる。 「山守さん、弾はまだ残っとるがよぉ」
第62位 「ヘレディタリー/継承」(2018年) 悪魔の存在を圧倒的な芝居と映像、音響で描き出した恐ろし過ぎる傑作。メインキャラクターたちの恐怖に満ちた顔、顔、顔。物語は常に全貌が見えない悪夢的感覚に支配され、やがて破滅的なテンションの結末へ。あまりに異常なラストカットに戦慄
第61位 「トゥルーマン・ショー」(1998年) 主人公の生活はテレビの中だった!?物凄い着想。こんなプロットを考えた人は間違いなく天才である。ジム・キャリーのコミカルな中に悲哀のある演技。エド・ハリスの存在感。監督による奇妙でアイロニックな演出が素晴らしい。歓喜と皮肉を両取りした結末も最高