「レオン」(1994年) 殺し屋と少女の絆を描いた言わずと知れた名作。ジャン・レノの不器用で優しい殺し屋。ナタリー・ポートマンの神懸かり的な凛々しさ。ゲイリー・オールドマンの狂った悪役。完璧なキャストと鳥肌モノの演出で紡がれる名場面の応酬に心震える。映画史にその名を刻む傑作。
「悪魔のいけにえ」(1974年) この世のホラー映画の頂点に君臨する伝説の超傑作。唐突かつ不条理な展開、意味不明な登場人物、地獄のような絶叫、容赦のないチェーンソーの轟音...その理解し難い全ての要素が恐怖に結実してしまった奇跡の一本。狂気としか言い様のないラストカットは永久不滅
「ホステル」(2005年) アホな若者観光客がやって来たホテルは、なんと金持ちが宿泊者を監禁し、拷問を加えて楽しむためのスポットだった... イーライロスらしいゴア描写と恐怖。そのエグさはR-18の面目躍如。一気に逆襲展開になる後半のカタルシスも素晴らしい。エログロホラーの代表的快作
「黒い家」(1999年) 保険金殺人の恐ろしさを描いた国産サイコサスペンスの地獄映画。大竹しのぶの最恐演技は、どんな怪物や幽霊より包丁を持ったキチガイババアが一番恐ろしいことを証明した。二度に渡るクライマックスはまさに圧巻。その想像を絶する恐怖には戦慄するしかない
第24位 「ハロウィン」 (1978年/ジョン・カーペンター) スラッシャーホラーの原点的傑作。人間らしい感情を一切持たない殺人鬼:ブギーマン。その恐怖を、無駄を全て削ぎ落としたストーリーと演出で魅せる。音楽も監督本人が作曲したシンプル極まりないものだが、頭に残り続ける名テーマである
第11位 「サスペリア」 (1977年/ゴブリン) 赤青緑の極彩色と美女、スプラッターな殺人シーンが融合した唯一無二の伝説的傑作。そして何より、とんでもないテンションのゴブリンの音楽が異常を極めていて最高すぎる。発売から50年近く経った今でも全く古くならない超絶映画音楽!
第8位 「ダークナイト」 (2008年/ハンス・ジマー) 超絶密度のシナリオ、圧巻の見せ場、ジョーカーの歴史的狂演...その全てが観客の心を震わせる、善と悪という究極のテーマを描き出した最高傑作。ヒーロー不在のこの世界で、それでも力強く戦おうとする者の姿を表現した劇伴も最高。
第4位 「砂の器」 (1974年/芥川也寸志) 日本映画史上に残る人間ドラマの最高傑作。原作者の松本清張にまで「凄い...」と言わせてしまったラスト40分はもはや伝説。過去と現代、そして壮大なオーケストラが完全融合。人生の過酷さ全てが詰まったそのクライマックスに、言葉を失いただ涙するしかない
第1位 「スター・ウォーズ」 (1977年/ジョン・ウィリアムズ) 最初の一音だけでテンションが爆上がりする史上最高の映画音楽。夢と希望と感動をのせた神サントラ中の神サントラ。帝国のマーチをはじめとして他の曲も粒揃い。究極の映画音楽がここに
「ゲット・アウト」(2017年) サスペンスに絶妙な形で人種問題を絡めたところ、アカデミー脚本賞を獲得してしまった奇跡の作品。前半に張り巡らされた無数の伏線が、怒涛の勢いで回収される後半はまさに圧巻。恐怖とユーモアのバランス感覚も天才的。全てが見事に噛み合ったスリラー映画の傑作
「冷たい熱帯魚」(2011年) R-18指定、園子温手加減なしのバイオレンススリラー。「近所にいそうなハイテンションおじさんだが完全に頭のおかしい殺人鬼」を体現したでんでんが最高すぎる。凶行に次ぐ凶行の凄まじさ。全ての倫理が崩壊するクライマックスに唖然。邦画史に刻まれし狂気の傑作。
「LAMB/ラム」(2021年) 淡々と生活していた羊飼い夫婦が、ある日羊から生まれた【禁断の存在】をとりあげ、我が子のように育て始めたことから日常が崩壊してゆく...話? アイスランドの荒涼な自然を背景に、生物というものへの畏敬が伝わってくる哲学的な世界観に浸れる。どこまでも奇妙で難解な怪作
「時計仕掛けのオレンジ」(1971年) 映画史上最高の予告編
「オーディション」(2000年) 三池崇史監督がその才能を全発揮した伝説のサイコホラー。海外では「マジで日本のホラーやべぇ」と極めて高い評価を受けた作品である。【痛み】しか信じられないサイコ女の標的になった男の運命は...中盤以降の怒涛の恐怖。R-18指定も納得のエグさ。禁断の大傑作
「青い春」(2002年) ある男子高で繰り広げられる破滅的な青春模様...自分が何者かも分からないまま暴走してゆく若者の理不尽なエネルギーがこれでもかと描かれる戦慄の一本。今では実現不可能な豪華キャスト、力強い演出と編集、ミシェルガンエレファントの音楽が刹那的な世界を描き出す青春映画の傑作
「子宮に沈める」(2013年) 母親がマンションの一室に幼い子供2人を置き去りにし、ガムテープで扉を塞いだ状態で餓死させた実際の事件をベースにした映画。胸糞などという言葉では到底表現しきれない、育児放棄という名の殺人を描いた超衝撃作。助けを求め続ける女児の声が今も頭から離れない
「パルプ・フィクション」(1994年) 映画史の流れを変えたタランティーノの最高傑作。無駄話ばかりなのに、こんなに面白いのは何故だろう。活き活きとしたキャラクター、人を食った構成、オシャレな演出。いつ観ても新しい発見がある伝説的名作。型破りながらピタリと着地するラストも素敵
「遊星からの物体X」(1982年) マジで地獄のような傑作である。
「CURE」(1997年) 黒沢清の名を世界に轟かせた傑作サイコスリラー。作品全体を全貌の掴めない闇が支配しており、簡単に人が人を殺してゆく異質さに背筋が凍る。等身大の人間である役所広司と、虚無そのものを体現した萩原聖人との絶望的な対決...観客のアイデンティティをも揺るがす不朽の名作恐怖映画
【映画トリビア】 日本映画史に残る男性サイコパスといえば「冷たい熱帯魚」のでんでんと「CURE」の萩原聖人が代表格だが、「CURE」ででんでんは萩原聖人に操られて人を殺している
「マジカル・ガール」 白血病で余命わずかな少女は日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。コスチュームを着て踊る娘の願いをかなえるため、失業中の父は暴走を始める...タイトルからは想像もつかない超絶暗黒スリラー。どんどんドツボにハマってゆく展開に戦慄&絶望 #とにかく気分が滅入る映画
「フリー・ガイ」(2021年) ゲーム内のモブキャラだと気づいた主人公が、ゲームから脱出しようとする話。最高の着想をテンポ感溢れる脚本と映像、魅力的なキャラクターで映像化したまさにハリウッドの娯楽大作。挟まれる小ネタの数々も秀逸。C・エヴァンスが「僕の盾!?」と驚くメタギャグに爆笑
「リバー、流れないでよ」(2023年) 2分をひたすら繰り返す羽目になった旅館の人々のタイムループコメディ。何より登場人物が全員、2分を繰り返していることを自覚している設定が面白すぎて笑いの渦に包まれる。たったの2分でこれだけの展開が作れるとは。ドラマあり恋愛ありSFありの充実した86分!
「グリーン・インフェルノ」(2013年) 森林伐採反対だ!原住民を守れ!と熱帯雨林にやってきた意識高い系の若者たちが、実は食人族だった原住民に襲撃されまくる話。自分たちが守ろうとしていた秘境が想像を絶する地獄で、皆殺しにしなきゃ駄目だ...と反転する皮肉が面白い。R-18指定のグロさも良い
「手紙は覚えている」(2015年) 知る人ぞ知る傑作サスペンス映画。余命短い老人が、アウシュビッツで家族を殺された友人に頼まれ、当時のナチス兵を探し始める。極めてスリリングな作品であり、そのテーマの凄味と完成されたシナリオに絶句。名優C・プラマーの鬼気迫る芝居にも引き込まれる凄い映画です