映画レビュー 「search」(2018年) 失踪した娘の行方を必死に探す父親の運命は...なんとPC画面上だけで物語が完結するという衝撃の手法に圧倒される一本。そもそもスリラーとしてのシナリオの完成度が実に素晴らしく、先の読めない展開とどんでん返しに驚嘆。サスペンス新時代の到来を告げた大傑作!
映画レビュー 「遊星からの物体X」(1982年) これぞSFホラーの伝説的傑作。南極という狂気の舞台設定、誰が「物体」になっているか分からないサスペンス、そして想像を絶するグロさに衝撃を受けるクリーチャーの数々。生涯記憶に残り続ける最強最悪のエイリアン映画。犬がありえない死に方をします。 twitter.com/i/web/status/1…
#女神の継承」 「#哭悲」 「#呪詛」 去年夏のアジアンホラー傑作三連発は胸熱過ぎた。
第30位 「愚行録」(2017年) king of 胸糞邦画。嫌な気分になる映画は数あれど、ここまでリアルに、人間の愚かさと生々しさを描ききった映画はなかなかない。一家惨殺事件の謎を追う迫真のシナリオ。上手い人しかいないキャスト陣の圧倒的演技力。そしてラストのバスのシーンの凄味...隠れた傑作
第29位 「マジカル・ガール」 白血病で余命わずかな少女は日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。コスチュームを着て踊るという娘の願いをかなえるため、失業中の父ルイスは暴走を始める...タイトルからは想像もつかない超絶暗黒スリラー。あれよあれよとドツボにハマってゆく群像劇に戦慄&絶望
第28位 「ミスティック・リバー」(2003年) イーストウッド監督が哀しき過去を抱えた男たちを描いたサスペンス。S・ペンとT・ロビンスの芝居は名演の極致に達しており、物語に壮絶なまでの重厚さを与える。哀しい行き違いによる結末が、深く川の底へ潜ってゆくような余韻を残す。言葉を失う鬱映画の傑作
第27位 「イレイザー・ヘッド」(1976年) 鬼才D・リンチの恐るべきデビュー作。都会の片隅で生まれた奇形児の父親が体験する、悪夢のような物語。反響する鳴き声と轟音、頬の膨れた女、吐き気のする造形物の数々...異常すぎる世界観が観客の思考を麻痺させ続ける、おぞましいカルト映画の最高峰
第26位 「トガニ 幼き瞳の告発」(2011年) 聴覚障害者学校に赴任して来た男。彼が目撃したのは、そこで教育者たちが行っている恐るべき性的虐待の実態だった...実話をベースにした、憤りと悲しさで心をズタズタにされる映画。本作が韓国世論を動かし、実際の事件の再審に持ち込んだのが唯一の救いである
第25位 「マザー!」(2017年) 日本劇場公開中止。到底まともな神経では観られない超怪作。次々と増えてゆく訪問者たちに蹂躙される妊婦の住居と精神。不快と狂気の果てに行き着くのは...というスーパー胸糞映画なのだが、後半のあまりのぶっ飛び方に不覚にも笑ってしまった。力のある作品なのは確か。
第24位 「ブルー・バレンタイン」(2010年) 超絶憂鬱ラブストーリー。愛し合っていた日々と、どうにもならず離婚するしかない現在との絶望的なシーンバック。ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズという演技上手すぎキャストで愛の終わりを抉るように描く。残酷なエンドロールに言葉も出ない
第23位 「ヘレディタリー/継承」(2018年) あまりにもおぞましい映画である。メインキャラクターたちの恐怖に満ちた顔、顔、顔...その凄まじい形相。全く救いの無い展開、最悪を煮詰めたような演出、一向に物語の全貌が見えてこない悪夢的感覚に苛まれ続ける。その果てに辿り着く凄まじい結末に戦慄
第22位 「葛城事件」 戦慄の通り魔殺人を起こした次男。その背後には、悪夢のような家族の呪縛があった。独善的すぎる父親、精神崩壊寸前の母親、失職を言い出せない長男...何の救いもない人間ドラマにも関わらず、画面から目が離せない。これは家族という地獄。負のエネルギーに包まれた傑作 twitter.com/i/web/status/1…
第20位 「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年) アカデミー作品賞を受賞した極限の人間ドラマ。ロッキーのような華々しい展開と、あまりの辛さに言葉を失うラスト30分......耐え難い運命。許されぬ罪。究極の愛とは何なのか。いつまでも心に残り続ける至極の傑作。
第19位 「鮮血の美学」(1972年) あまりにも辛く救いのない胸糞映画。女性をレイプし殺害した強姦魔が立ち寄った家は、なんとその女性の両親の家だった...この話を90分かけてジットリジットリと描写する。嫌悪感しか無い殺人シーン。正体に気づいた両親のエグすぎる復讐。並みの神経では到底作れぬ一本
第18位 「女神の継承」(2022年) R-18指定、戦慄のタイ産ホラー。 前半はオーソドックスなPOVホラーと見せかけて、次第に恐怖の濃度を上げてゆき、一つ一つ観客の希望を剥いでゆく。そして終盤...気がつけば絶望しか存在しなくなっている地獄のような惨状に絶句。全く容赦がない本物のホラー映画
第17位 「アレックス」(2002年) 鬼才:ギャスパーノエ監督による超絶鬱映画。強姦された女性とその復讐に関するストーリーなのだが、異常としか言い様のないほどグラグラする映像、9分間に及ぶ拷問のようなレイプシーン、時系列の完全逆転した構成など、唯一無二の鬼畜作品。二度と観たくない鳥肌の一本
第16位 「屋敷女」(2007年) R-18指定確実、究極エグ映画の名に恥じないスプラッタースリラー。凶行に容赦皆無の敵キャラ、攻撃守備が入れ替わりまくる凄まじい展開、そして迎えたクライマックス、限界を超えた目を疑う凄惨な描写が...妊婦さんは絶対に観ては駄目、救いの欠片も無い伝説の恐怖映画
第15位 「ソドムの市」(1976年) 4人の権力者が、拉致して来た若者たちを監禁し、変態的かつ残虐な拷問を行い続ける映画。エンタメ性も倫理性の欠片もなく、観賞自体が拷問と呼べるほどの胸糞。これは人間の欲望を描いた芸術か。はたまた興味本位なだけの駄作か。ちなみに監督は撮影後何者かに殺された
第14位 「風が吹くとき」(1987年) 核爆弾の恐ろしさを描いた戦慄の一本。農場で平和な暮らしをしていた夫婦。ある時、離れた街で核爆発が起きる。放射能は知らないうちに2人を汚染し、身体に異変が起きてゆく...可愛らしいアニメの作画が、事のおぞましさと絶望をひたすら抉り出す唯一無二の鬱映画
第13位 「誰も知らない」(2004年) 育児放棄された子供たちの現実を描いた救いなき傑作。ドキュメンタリータッチの見せ方は残酷なほどのリアリティを生み出し、その現実でしかない展開に絶望する。ラストカットの余韻が言葉にできないほど凄まじい。彼らは今日もこの世界のどこかで生きている
第12位 「凶悪」(2013年) 死刑囚と対面したルポライターが、まだ見ぬ凶悪犯の存在を知り取材を始めるが...えげつなさ過ぎる殺人描写と闇の深すぎる結末にハンマーで殴られたような衝撃を受ける絶望映画。ピエール瀧の狂犬のような凶暴性、リリー・フランキーの救いようのない極悪性は一生のトラウマ
第11位 「セブン」(1995年) ラストの衝撃が世界中の観客をどん底へと突き落としたサイコサスペンスの超傑作。全ての要素が最高品質。ホラーであり、アートであり、人間ドラマであり、最凶のどんでん返しスリラーである。忘れられないあの絶望感。未来永劫語り継がれるであろう猟奇サスペンスの金字塔
惜しくも圏外① 「チェイサー」(2008年) 圧倒的なサスペンス、暴力、猟奇性を凝縮した戦慄のスリラー。韓国映画が凄いのは“これをやると映画自体が崩壊するのでは?”と思える凶行を平気でやってのけること。とてつもない演出力と容赦ない展開に圧倒され続ける2時間。あまりにも凄惨でハードな傑作
惜しくも圏外② 「岬の兄妹」(2019年) 光の当たらない社会の最底辺を生きる人間をグラグリと描いた一本。足が悪く仕事を解雇されて生活に困った兄は、知的障害者の妹に売春させて生計を立てようとする...兄妹とは何か。この世界のどこかで起きているリアルなしんどさに心抉られる衝撃作。
惜しくも圏外③ 「アンチクライスト」(2009年) 夫婦でセックス中に乳児を転落死させてしまった妻が狂っていく話。その滅茶苦茶な狂乱ぶりはトラウマそのもので、終盤には女性●を切●するというマジでどうかしてるシーンが存在する。あまりの過激さゆえ世界各国で上映が禁止になってしまった超問題作