小説レビュー 「十角館の殺人」(1987年) 日本ミステリ史上に燦然と輝き続ける超傑作。伝説の一行。映像化不可能のあの大トリックに“!!??”となった衝撃は一生忘れられない。7人の登場人物が容赦なく殺されてゆく展開もスリリングでぐいぐい引き込まれる。ミステリの入門にも最適なマスターピース
「マッド・ハイジ」(2022年) チーズファシスト達にペーターとおじいさんを惨殺されたハイジが、女子刑務所から孤高の戦士へと成長して暴虐の限りを尽くす話。アルプスの少女ハイジ×チーズ×スプラッターアクションという意味不明にも程がある最狂の92分。7月14日日本公開!!!
「シャイニング」(1980年) ホラー映画の金字塔の一つ。 世界観、映像、演技、全てがおよそ人間に作りえない異次元の域に達しており、その魔力に背筋が凍る。そして狂気が頂点に達した時に現れる、原稿用紙の束。斧。殺人。血飛沫。巨大迷路...未体験のビジュアルと圧倒的な恐怖が味わえる至極の超傑作
「最後まで行く」(2023年) 緊迫感を伴って突っ走り続けるノンストップサスペンスの良作。とにかく恐怖と笑いの表裏一体感が最高すぎる。緊張と緩和の塩梅が絶妙で何度も笑ってしまった。岡田准一そして綾野剛のキャラクター設定も素晴らしく、その演技と顔面力に引き込まれ続けるオススメの一本
「ゴーン・ガール」(2014年) ネタバレ厳禁なストーリーテリング、センスに溢れたビジュアルと編集...まさにD・フィンチャーらしい完成されたサスペンススリラー。目まぐるしく立ち代わる登場人物と、二転三転する展開に引き込まれっぱなし。オープニングとラストカット、あまりにも秀逸すぎませんか
「X エックス」(2022年) ポルノ映画撮影で田舎の納屋にやってきた若者6人が、家主の欲求不満すぎるババアに惨殺されてゆく話。殺人鬼のキャラが斬新な以外は驚くほどまっとうなスプラッター映画だがこういうのもいい。前日譚となる映画「Pearl」が今年公開されるらしい。実に楽しみである
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年) 岸辺露伴のテレビシリーズを観た時は相当に感動した。奇妙とリアリティの狭間を行き来するキャラクター、シナリオ、撮影、音楽...全ての要素が荒木飛呂彦作品を見事に実体化していたからだ。本作はそれらを正しくスケールアップ。映画館で観賞すべき良作である。
「アパートメント:143」(2011年) 現在YouTubeにて無料配信中のスペインホラー映画。怪奇現象が多発する家に超心理科学グループの3人組が乗り込むモキュメンタリー×エクソシストもの。このテの映画にしては珍しく、リーダーの博士がめちゃめちゃ有能&冷静で格好良い! youtube.com/watch?v=4_A1RC…
「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021年) ホラー映画史に現れた新たなる傑作。物語前半に感じる違和感が全て回収される後半に文字通り「!!!」となる。映画でこそ活きる着想が最高である。ホラーとアクションという両軸で大ヒット作を量産してきたジェームズ・ワン監督だからこそ生み出せた一本!
「告白」(2010年) 凄い映画である。冒頭のシーンだけで恐怖とビジュアルの凄さに完全に圧倒されるが、そのテンションが全く落ちぬままラストを迎えてしまう。交錯する人間達のエゴ。松たか子全身全霊の怪演。邦画史上にその名を刻む、中島哲也監督のフルパワーが詰め込まれた大傑作サスペンス。
「NOPE/ノープ」(2022年) 突然謎の巨大飛行物体が牧場の上空に出現。それを見た人間は死ぬ...という筋書きながら、シュールな難解要素とアクションエンタメが共存するとてつもなく変な映画。殺人チンパンジーの恐怖を皮切りに、物凄い量のメタ表現と個性的な展開に圧倒される超絶新感覚スリラー
「ザ・メニュー」(2022年) 孤島のレストランにやってきた金持ちたちが、サイコなコック集団にとんでもないコース料理を提供されるスリラー。想像以上に恐怖度が高くて驚愕する。結局伏線が回収されきっていない惜しさはあるが、レイフ・ファインズの鬼気迫る怪演によって緊張感が見事に持続する快作
巨大な市松人形が、ターゲットを呪い殺すのではなく、なぜか物理攻撃で襲ってくるホラー映画「恐怖人形」各映画配信サイトで視聴可能です。 この土日によかったら〜〜 filmarks.com/movies/84606
「ノーカントリー」(2008年) 荒野を舞台にした、おかっぱ頭の最凶殺し屋との地獄の攻防... 延々とみなぎる生きるか死ぬかの緊張感が凄まじい傑作スリラー。ボンベ銃を携えて、まるで漫画のように情け容赦なくターゲットを殺害してゆくその無双っぷりには可笑しくも戦慄。伝説のアカデミー作品賞受賞作
「アングスト/不安」(1983年) 殺人鬼が衝動的に豪邸の家族を惨殺して逃げる。ただそれだけを描いた作品だが、この人が尋常ではなくパニクっているので、一体我々は何を見させられてるんだ...と呆気に取られる事態に。ただ成り行きだけを観てると映画が終わる怪作
「RUN/ラン」(2020年) 生まれつき身体が弱く、車椅子生活を送る少女が、母親の恐ろしい本性を感じ親元からの脱出を試みるスリラー。何かがおかしいという状況の中、まるでヒッチコックのようなタッチでジリジリと進行する前半が素晴らしい。想像を絶する毒親ぶりに戦慄する後半も見応え抜群。
「死刑にいたる病」(2022年) 白石和彌監督がフルパワーを注ぎ込んだ国産猟奇サスペンス。阿部サダヲ演じる大量殺人鬼は、いかにも実在しそうなリアリティを醸し出していて目が離せない。全編に渡る面会シーンの物凄い演出、背筋の凍るマインドコントロールのメカニズム等、見どころに事欠かぬ傑作
実家に置いてあった2004年のジャンプ見たらびっくりした。 ラインナップが地味に黄金期すぎる。 #ワンピース #ナルト #テニプリ #ブリーチ #デスノ #銀魂 #アイシールド21 #ネウロ #Dグレ #ボーボボ #いちご #ハンター #ジャガー
「きさらぎ駅」(2022年) 邦画史に新星の如く現れた快作ホラー映画。有名な都市伝説をベースにした作品だが、何よりFPS《完全一人称視点》という斬新な撮影方法が駆使される前半...物凄い没入感で恐怖体験ができる。と思っていたら後半、いつの間にかコメディになる。82分しっかり楽しめるお勧めの一本
「パフューム ある人殺しの物語」(2006年) まごうことなき変態映画。 究極の香りを求めて殺人者になってしまった香水師の物語なのだが、常人には到底思いつかない戦慄のラスト30分が凄すぎる。あの展開は完全に常軌を逸している。香りの魔力を具現化した映像表現も凄い。忘れじの傑作
「ヴァチカンのエクソシスト」(2023年) 試写にて観賞。生涯で数万回の悪魔祓いを行なった実在する伝説のエクソシスト:アモルト神父をラッセル・クロウが迫力たっぷりに演じるというこの時点でお得感しかないホラー。作り込まれた世界観、悪魔祓いシーンのガチバトル等しっかりしたA級作品。7/14公開!
「殺人鬼から逃げる夜」(2020年) 韓国スリラーの新たなる傑作。殺人を目撃した耳の聞こえない女性が、自らの知力と走力をフル活用して殺人鬼から逃げ切ろうとする...あの手この手でハラハラさせ続けるストーリー展開が素晴らしく、終盤までの緊張感の持続は特筆モノ。綺麗に決まるクライマックスも素敵
「ミッドサマー」(2019年) 陽が沈まない北欧の白夜...怪しい村に訪れた若者たちを極限の恐怖が襲う!147分に渡り展開する圧倒的にクレイジーな世界観、エロとゴア描写。突き抜けた物凄いインパクトで観客全員を唖然とさせるホラー映画の進化系。ラストシーンのシュールさに唖然
「炎628」(1985年) ドイツ軍がロシアの村人たちを虐殺してゆくさまを、少年の目線で描いた戦争映画の最高峰。その惨状は、もはや胸糞という次元すら通し越してただただ言葉を失う。発狂して廃人のようになる少年の表情...そして終盤のナチズムへの怒りを込めた映像の濁流は映画史に残る。圧巻の傑作
「わらの犬」(1971年) 都会から田舎に越してきた気弱な理系男(ダスティン・ホフマン)。だが彼は村人たちから徹底的ないじめに遭い、ある日とうとうブチ切れて皆殺しにし始める...人間誰もが持つ凶暴性を炙り出した傑作。監督のジメジメした暴力演出が不快ですさまじい