「クローバーフィールド」(2008年) まさかのPOV×怪獣映画!想像を超える大胆な手法で当時の観客の度肝を抜いた一本。逃げ惑うカメラは我々とシンクロし、壮絶な恐怖へ。自由の女神の首が飛んできた時の衝撃は忘れられない。全編がジェットコースター、パニックホラーの新たな可能性を示した傑作
「シリアル・ママ」(1994年) 今日も世直し!正義の殺人! ある住宅地の主婦が近所のムカつく奴らを次々ぶっ殺してゆくブラックコメディ。初見時、あまりのぶっ飛びっぷりに不覚にも爆笑してしまった...終盤の裁判シーンのバカバカしさは笑うなという方が無理である。主役のママが格好いい!
「悪の教典」(2012年) 大量殺人×エンタメを奇跡のバランスで成立させた、貴志祐介の傑作サイコパス小説の映画化。前半は三池監督のホラー演出の冴えに圧倒され、後半はあまりに異常な死体量に胃もたれを起こす。瞳孔が開ききった伊藤英明の怪演...この映画が東宝300館規模で公開されたのは奇跡である。
「アイデンティティー」(2003年) 空前のどんでん返しが味わえるサスペンススリラーの傑作。寂れたモーテルに閉じ込められた11人の男女。やがてそのうちの一人が殺されるが...!?全てをひっくり返す後半の展開はまさに衝撃的。最後の最後まで気が抜けない見事なシナリオに拍手。
「輪廻」(2005年) この映画は本当にガチで怖い。山奥のホテルで大量殺人が起こる。35年後、その場所で映画が作られることとなったが...8mmフィルムを介して襲いかかる前世の記憶と怪現象の数々。優香の演技は本当に狂ってしまったのではと恐ろしくなる凄まじさ。観客の記憶にこびりつくJホラーの傑作
「インビジブル」(2000年) 極秘実験で、透明人間化してしまった男の欲望が暴走してゆくスリラー。複雑な心情を描くというよりは、透明人間になったぜ!覗き見!ムカつく奴ぶっ殺す!的な方向に振り切ってくれるので、非常に観やすく面白い。悪役を多く演じてきたケビン・ベーコンの集大成がここに
「トレーニング・デイ」(2001年) 新人刑事と破天荒なベテラン刑事が、バディを組んだ一日の出来事を描くスリラー。何を書いてもネタバレになるが、中盤以降のストーリー展開には高確率で「は??」となるので是非観てほしい。名優デンゼル・ワシントンはこの作品でアカデミー主演男優賞に輝いた
「バタリアン」(1985年) 現在まで脈々と続く「おバカゾンビ系映画」の元祖的傑作。やたらキャラが立っているゾンビたち、明るいエロありグロありのパンクなノリ、アッという間に終わるテンポ感...ラストのアホすぎるまとめ方も素晴らしく、この一貫したB級ノリが気持ちいい
「ホステル」(2005年) アホな若者観光客がやって来たホテルは、なんと金持ちが宿泊者を監禁し、拷問を加えて楽しむためのスポットだった... イーライロスらしいゴア描写と恐怖!そのエグさはR-18の面目躍如。一気に逆襲展開になる後半のカタルシスも素晴らしい。エログロホラーの代表的快作
「CURE」(1997年) 黒沢清の名が世界に轟いたサイコスリラー。作品全体を全貌の掴めない闇が支配しており、簡単に人が人を殺してゆく異常さに背筋が凍る。等身大の人間である役所広司と、虚無そのものを体現した萩原聖人との絶望的な対決...観客のアイデンティティをも揺るがす不朽の名作恐怖映画。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年) タランティーノが在りし日のハリウッドに《ある魔法》をかけた傑作。事件の予習は必須だし、大長編だが、映画愛という監督の究極のテーマに気づくと胸が熱くなる。2大スターのキャラクターも素敵で、ここぞという場面の見せ方やはり最高。
「パラサイト」(1998年) ロドリゲス監督の青春SFアクションホラー!驚異的な豪華キャスト、恐怖映画の王道でありながらヒネリのあるストーリー、ユーモラスでセンス抜群の演出が相まった、最後まで全く目の離せない秀逸な一本。宇宙人に乗っ取られているのは誰だ!?エンタメとして完成された大傑作!
「ゲット・アウト」(2017年) サスペンスに絶妙な形で人種問題を絡めたところ、アカデミー脚本賞をも獲得してしまった奇跡の作品。前半に張り巡らされた無数の伏線が、怒涛の勢いで回収される後半はまさに圧巻。恐怖とユーモアのバランス感覚も天才的。とにかくシナリオが秀逸なスリラー映画の大傑作。
#クリスチャン・ベールの健康が心配な人RT 「太陽の帝国」(1987年) 「マシニスト」(2004年) 「ダークナイト」(2008年) 「バイス」(2018年)
「ヒメアノ〜ル」(2016年) 国産殺人鬼スリラーの傑作。前半はコメディを装って、中盤から急転直下のサイコサスペンスになるという構造の異常さ。森田剛演じる殺人鬼の、サイコパスでありながら隣に住んでいそうなリアリティ。とにかく気味の悪い、吉田恵輔監督の才能が光る一本
「何がジェーンに起ったか?」(1963年) 子役時代の大スターが、老婆になってもその栄光を忘れられず、発狂して姉を監禁し、さらに狂気を暴走させてゆくサイコ・スリラー。全編に纏わりつく異常性がすさまじく、実に恐ろしい2時間を体験できる。その成れの果てを描いたラストシーンに戦慄!
「ザ・チャイルド」(1976年) スペイン産ホラーの傑作。ある日突然、小さな島の子供たちが大人を襲い、殺し始める...何の理由も描かれない凶行の圧倒的な恐怖。しかも可愛い子供を殺すことなど誰もできない。後半の衝撃に次ぐ衝撃の展開には震えが来る程で、ここまでやるかと戦慄。これぞトラウマ映画
「ボーダーライン」(2015年) 圧倒的な緊張感に鳥肌が立つアクションスリラー。メキシコの麻薬カルテルとアメリカ国防総省との対決を描く。冷酷無比な展開。完璧な撮影。殺伐としたメキシコの情景。やがて女性が退場し、いつの間にかデル・トロが主役になってしまう恐ろしさ。傑作だと思います。
「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021年) ホラー映画史に現れた新たなる傑作。物語前半に感じる違和感が全て回収される後半に文字通り「!!!」となる。映画でこそ活きる着想が最高である。ホラーとアクションという両軸で大ヒット作を量産してきたジェームズ・ワン監督だからこそ生み出せた一本。
「タイタニック」(1997年) 「ジャンゴ 繋がれざる者」(2013年)
「PERFECT BLUE」(1998年) 「パプリカ」今敏監督の出世作となったサイコスリラー。アイドルから女優に転身した女の子がヌードを迫られ、プレッシャーと疑心暗鬼から精神崩壊してゆく話。アニメの技法を最大限駆使して描かれる、妄執と恐怖の表現は圧倒的。シナリオのヒネリも見事な恐ろしすぎる大傑作
「REC/レック」(2008年) POVならではの臨場感と恐怖をフルコンボしたスペイン産ホラー!75分に詰め込まれたその熱量とジェットコースター的展開は素晴らしいの一言。終盤のどんどん光源がなくなってゆくくだりは、もはや怖すぎて劇場から逃げ出したくなった程。主人公の熱演にも満足の大傑作!
「ペット・セメタリー」(1989年) 《哀しきホラー映画》の代表格として君臨し続ける傑作。怪物になると分かっていても、最愛の人を生き返らせたいか...?究極の愛と恐怖がせめぎ合う人間ドラマに震える。S・キング自身が「あまりに恐ろしさに出版を見送った」という曰く付き原作の見事なる映像化。
「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008年) 学校で酷いイジメを受けている少年が仲良くなった女の子は、吸血鬼だった...雪の降りしきる北欧の情景のなか、観客に想像を委ねながら、静かに進行する恐怖映画。寒々とした世界で描かれる、切なくも残酷な恋模様。美しき終盤の殺人シーンが心に焼きつく