第32位 「サスペリア2」(1975年) 鬼才・ダリオアルジェントの魅力が詰まった最高のスリラー映画。完成された殺人シーン、異常すぎる音楽、凝りに凝ったカメラワーク、色彩、からくり人形、そして映画史上に残る衝撃の映像トリック!観客をこの作品にしか無い世界へと導く稀代の傑作。
第33位 「リング」(1998年) Jホラーという概念を確立した超名作。 明かされてゆくビデオの恐怖、呪いのルールの強靭な設定、終盤への持って行き方が完璧なシナリオ等、非の打ち所のない内容。とりわけクライマックスのアレは、伝説そのものの凄まじいインパクト。当時はあまりの衝撃に腰が抜けた
第34位 「死霊のはらわた」(1984年) これぞ低予算ホラーの金字塔。 山奥のコテージ、5人若者と死霊、特殊メイクという3つの要素をひたすら使い倒し、一級のホラーエンタメに仕上げてしまったサムライミ監督のフルパワーが詰め込まれた大傑作。あまりのテンションに恐怖と爆笑が止まらない奇跡の84分!
第35位 「ファイナル・デスティネーション」(2000年) 【死】そのものが迫ってくるという天才的着想を基に、ピタゴラスイッチ的スプラッターホラーを生み出した大傑作。じわじわ型と瞬殺型の巧みな組み合わせによって、観客はひたすらハラハラする羽目に。家電すら怖くなってしまう究極のスリラー映画!
第36位 「ザ・フライ」(1986年) 研究所でのミスにより、ハエと同化してしまった男の悲劇を描いたクローネンバーグ監督の代表作。初見時の衝撃はとても書き尽くせない。想像を絶する凄まじいグロさ。激しく心揺さぶられるラスト。天才監督がその想像力を極限まで働かせたSFホラーの大傑作!
第37位 「シックス・センス」(1999年) 映画史上に残る衝撃の結末...その触れ込みで一世を風靡した名作。幽霊が見えてしまう少年と、心に傷を負った精神科医、それぞれの苦悩が絡み合い、結末へ向かうプロットが見事。B・ウィリスの静かなる名演。衝撃から真の結末へ向かう人間ドラマ。味わい深き傑作。
第38位 「ブラック・スワン」(2011年) プレッシャーから精神崩壊してゆくバレリーナの恐怖を描いた超一流サスペンススリラー。洗練された映像、物凄い演技、音楽、ストーリーが一体となって観客を追い詰めてゆく。特にクライマックスの畳み掛けは圧巻。その凄まじい余韻に席を立てなくなる。
第39位 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年) 世界初のゾンビ映画。突如死体が蘇り人々を襲い始める。一軒家に立て篭もった7人の男女に待ち受ける悪夢とは...ゾンビの恐怖以上に、エゴ剥き出しの人間が一番怖いというテーマが良過ぎる。最小限の登場人物と舞台でこの面白さ。時代を超えた傑作
第40位 「キャビン」(2011年) 奇跡の新感覚ホラー。 前半はベタなスプラッター展開と謎のラボのシーンバックで「何この映画?」という感じだが、後半のとんでもない展開に腰を抜かす。なんという天才的発想。なんという力技。未体験のクライマックスに興奮がぶち上がる、ネオホラーの大傑作!
第41位 「エルム街の悪夢」(1984年) ホラー映画の代表的怪物:フレディのデビュー作。寝たら襲ってくる殺人鬼という最高の設定で、観客に夢か現実かを分からなくするストーリーテリングが素晴らしい。罠を張って戦いまくるヒロインや、結末の余韻もホラー映画っぽくて実に良い。シリーズ化も納得の傑作
第42位 「es」(2001年) スタンフォード監獄実験をベースにした史上最凶レベルのサイコサスペンス。囚人役と看守役に分かれ、2週間収容される被験者。人格が変貌し、徐々に最悪の事態へと向かってゆくシナリオに震えが止まらなくなる。人間はどこまで凶悪になれるのか...戦慄のテーマを描ききった大傑作
第43位 「ヒッチャー」(1985年) 逃げても逃げても執拗に追いかけてくる殺人ヒッチハイカーの恐怖!逃げ場のない荒野に絶望する、揺るぎないインパクトを持ったロードスリラー。完全に人の心が欠落したL・ハウアー演じる殺人鬼は、映画史上最凶のサイコキャラの一人。恐怖映画好き必見の傑作。
第44位 「女優霊」(1995年) 中田監督によるJホラーの先駆け的作品。映画の撮影スタジオに出没する女幽霊の正体は...とにかくその出没シチュエーションがあり得ないほど怖い。作品全体を取り巻くじめったい雰囲気が、じわじわと観客の心を蝕んでゆく。感覚的に身の毛がよだつ傑作。
第45位 「マーターズ」(2008年) フランス産の究極のエグホラー映画。理解不能。意味不明。前半から気を病むが後半のノンストップ残酷シーンは観た者全てにトラウマを植え付ける。どうしてこんな映画が存在しているのか...女優さんの精神は大丈夫だったのか...ホラー映画史にその名を刻む問題作
第46位 「冷たい熱帯魚」(2011年) R-18指定、園子温手加減なしのバイオレンススリラー。「近所にいそうなハイテンションおじさんだが完全に頭のおかしい殺人鬼」を体現したでんでんが最高すぎる。凶行に次ぐ凶行の凄まじさ。全ての倫理が崩壊するクライマックスに唖然。邦画史に刻まれし狂気の傑作!
第47位 「PERFECT BLUE」(1998年) 「パプリカ」今敏監督の出世作となったサイコスリラー。アイドルから女優に転身した女の子がヌードを迫られ、プレッシャーと疑心暗鬼から精神崩壊してゆく話。アニメの技法を最大限駆使して描かれる妄執と恐怖の表現が凄まじすぎる。シナリオのヒネリも見事な大傑作。
第48位 「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008年) 酷いイジメを受けている少年が仲良くなった女の子は、吸血鬼だった...雪の降りしきる北欧の情景のなか、観客に想像を委ねながら、静かに進行する恐怖映画。寒々とした世界で描かれる2人の恋は鳥肌が立つほど切ない。美しき終盤の殺人シーンが心に焼きつく
第49位 「ブレアウィッチプロジェクト」(1999年) 製作費800万円。 興行収入300億円。 POVという手法で革命を起こした歴史的ホラー映画。木にいっぱい吊るされた謎の人形。ひたすらぐるぐる同じ道を歩いていることに気づく主人公たち。意味不明なラスト。背筋が凍る瞬間が幾つもある恐ろしい一本。
第51位 「ペット・セメタリー」(1989年) 《哀しきホラー映画》の代表格として君臨し続ける傑作。怪物になると分かっていても、死者を生き返らせたいか...?究極の愛と恐怖がせめぎ合う人間ドラマに震える。S・キング自身が「あまりに恐ろしさに出版を見送った」という曰く付き原作の見事なる映像化。
第52位 「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021年) ホラー映画史上の新たなる傑作。物語前半に感じる違和感が全て回収される後半に文字通り「!!!」となる。映画でこそ活きる着想が最高である。ホラーとアクションという両軸で大ヒット作を量産してきたジェームズ・ワン監督だからこそ生み出せた一本!
第53位 「ミッドサマー」(2019年) 陽が沈まない北欧の白夜...怪しい村に訪れた若者たちを極限の恐怖が襲う!とにかく全編に渡り監督の天才的センスが大爆発。147分展開する圧倒的にクレイジーな世界観、エロとゴア描写。突き抜けた物凄いインパクトで観客全員を唖然とさせるホラー映画の進化系。
第54位 「ザ・チャイルド」(1976年) スペイン産ホラーの傑作。ある日突然、島の子供が大人たちを襲い、殺し始める...何の理由も描かれない凶行の圧倒的な恐怖。しかも可愛い子供を殺すことなど誰もできない。後半の衝撃に次ぐ衝撃の展開には震えが来る程で、ここまでやるかと戦慄。これぞトラウマ映画
第55位 「REC/レック」(2008年) POVならではの臨場感と恐怖をフルコンボしたスペイン産ホラー!75分に詰め込まれたその熱量とジェットコースター的展開は素晴らしいの一言。終盤のどんどん光源がなくなってゆくくだりは、あまりの怖さに劇場から逃げ出したくなった程。主人公の熱演にも満足の大傑作!
第56位 「何がジェーンに起ったか?」(1963年) 子役時代の大スターが、老婆になってもその栄光を忘れられず、狂った挙句に姉を監禁し、さらに狂気を暴走させるサイコ・スリラー。全編に纏わりつく異常性がすさまじく、実に居心地の悪い2時間を体験できる。その成れの果てを描いたラストシーンに戦慄!
第57位 「ゲット・アウト」(2017年) サスペンスに絶妙な形で人種問題を絡めたところ、アカデミー脚本賞をも獲得してしまった奇跡の作品。前半に張り巡らされた無数の伏線が、怒涛の勢いで回収される後半はまさに圧巻。恐怖とユーモアのバランス感覚も天才的。シナリオが秀逸なスリラー映画の大傑作!