「手紙は覚えている」(2015年) 知る人ぞ知る傑作サスペンス映画。余命短い老人が、アウシュビッツで家族を殺された友人に頼まれ、当時のナチス兵を探し始める。極めてスリリングな作品であり、そのテーマの凄味と完成されたシナリオに絶句。名優C・プラマーの鬼気迫る芝居に引き込まれる物凄い映画です
「カメラを止めるなって傑作ですよね!」 「ゴメンなさい...私開始30分で辛くて観るのやめちゃったんだよね」 ここ最近3人の知人と全く同じ会話をしてる😭これから観る人はマジで40分までは止めないで欲しい。そこからが本番なんです。本当です...
「エンゼル・ハート」(1987年) 未曾有の恐怖に包まれる傑作。 人捜しを依頼された探偵が辿り着いた、絶対に踏み込んではならぬ真実とは...普通のサスペンスに見せて、悪魔という存在そのものを血生臭く描き出す後半は悪夢そのもの。誰にも真似できない唯一無二のオカルトスリラー映画
「ハッピー・デス・デイ」(2017年) 時をかけるビッチに明日は来るのか!? 誕生日に殺された主人公が目を覚ますと朝に戻り、何度も殺されて誕生日を繰り返す設定が秀逸すぎる傑作。テンポ良い展開と犯人当てのサスペンス、そして成長してゆく主人公のドラマが観客の心を掴む、最高のコメディスリラー!
「蝋人形の館」(2005年) ひとけの無い小さな町と、その奥に建っている蝋人形だらけの館。そこに迷い込んでしまった6人の若者に、壮絶な蝋人形の恐怖が襲いかかる!とにかくテンポ良く一気に魅せてくれる良品。生きたまま蝋人形にされてゆく恐ろしさに背筋が凍る。
#観たら絶対に忘れない映画のカット 「セブン」ミルズ刑事の極限の葛藤
「ジョニーは戦場へ行った」(1971年) 究極の反戦映画である。 戦争での交戦中、爆発で両手両足、視力聴覚、鼻と口を失った若い兵隊ジョニー。それでも《生きている》感覚だけがある彼は、病室で何を思うのか...その壮絶な心情描写に打ちのめされる、戦争の愚かさを後世に伝え続ける大傑作
「サプライズ」(2011年) 《凶悪殺人犯たちが豪邸に押し入るが、そこには相当な強キャラがいて想定外の反撃に遭う》というコンセプトを徹底してやってくれたスリラーの快作。予想外の展開の連続で飽きさせず、監督の鋭い演出力で描かれるアクションは見応え抜群!
「12人の怒れる男」(1957年) 12人の陪審員が殺人裁判の内容を会議するワンシチュエーション作品。ただそれだけの内容なのに、これほどまでに引き込まれるのは何故だろう。オーソドックスな演出、描き込まれたキャラクター、二転三転するシナリオ。公開以来世界の映画ファンの心を掴み続ける不朽の名作
「イレイザー・ヘッド」(1976年) 鬼才:D・リンチの恐るべきデビュー作。都会の片隅で生まれた奇形児の父親が体験する、悪夢のような物語。反響する鳴き声、止まらぬ轟音、頬の膨れた女、吐き気のする造形物の数々...異常すぎる世界観で観客の思考を麻痺させる、世にもおぞましいカルト映画の最高峰
「ディープ・ブルー」(1999年) ジョーズ以来駄作の温床となりつつあったサメ映画界隈において、突然出現した快作!遺伝子操作で人間並の知能を持った鮫の恐怖、牢獄と化した海中施設から脱出するスリル、死亡フラグを裏切りまくる予想不能な展開!アクションの切れ味も抜群の逸品。
「黒い家」(1999年) 保険金殺人のおぞましさを描いた国産サイコサスペンスの怪作。大竹しのぶの最恐演技は、どんな怪物や幽霊より包丁を持ったキチガイババアが一番恐ろしいことを証明した。二度に渡るクライマックスはまさに圧巻。その想像を絶する恐怖に戦慄する。
「永遠のこどもたち」(2007年) ギレルモ・デル・トロがプロデュースしたダークファンタジー風の傑作ホラー。昔孤児院だった屋敷に移り住んだ一家に、次々と怪奇現象が起きる。ついには子供が行方不明になり...巧みな伏線と表現で、現世と死後をドラマティックに描いた心を揺さぶられる傑作。
「アタックオブザキラートマト」(1978年) ある日突然、トマトが人々を襲い始めた...チープ極まりない酷すぎる演出が伝説となったカルト映画。トマトの襲撃シーンはカメラ脇からスタッフがトマトを投げているだけという凄まじさ。「B級映画」を超越して「Z級映画」と名高い歴史的バカ映画!
「マジック」(1978年) 腹話術士が、徐々に人形に人格を乗っ取られてゆくサイコ・スリラー。まだ若い頃のA・ホプキンスがどんどん狂ってゆき、後のレクター博士を思わせる異様な芝居へと変化してゆく様は見応え抜群。操っていたはずの人形に逆に操られ、殺人をも犯してゆくストーリーがホラーすぎる。
「グリーン・インフェルノ」(2013年) 森林伐採反対運動だ!と熱帯雨林にやってきた若者たちが、謎の食人族に襲撃されまくる話。自分たちが守ろうとしていた秘境が想像以上にとんでもない所で、恐怖へと変わる皮肉が面白い。安定のイーライ・ロス作品だけあって中々グロいのも良い
「告白」(2010年) 凄い映画である。冒頭から恐怖とビジュアルのすごさで完全に圧倒されるが、そのテンションが全く落ちぬままラストを迎えてしまう。交錯する人間達のエゴ。松たか子全身全霊の怪演。邦画史上にその名を刻む、中島哲也監督のフルパワーが詰め込まれた大傑作サスペンス。
「イット・フォローズ」(2014年) セックスによって呪いに取り憑かれ「それ」に追いかけられ続ける女性の恐怖を描いた新感覚ホラー映画。「それ」は普通に歩いて近づいて来るので、街行く人全てが恐怖の対象になるという発想が素晴らしい。奇妙とホラーの間を攻めたような演出もgood!
「バトル・ロワイアル」(2000年) 未だデスゲーム系映画の最高峰に君臨する原点にして金字塔。最後の1人になるまで中学生が孤島で殺し合うという驚愕の設定。容赦ない展開の中で味あわされる恐怖と興奮は一生もの。豪華俳優陣の強キャラバトルに燃え、そのエネルギーに圧倒される傑作。
「タクシードライバー」(1976年) ベトナムから帰還し、社会に馴染めない男。都市が増幅させる果てしない孤独。自身の存在価値を見出せぬまま狂ってゆくデ・ニーロの圧巻の芝居...人との繋がりが消えた無敵の人の行く末は。ハンマーで殴られたような衝撃を受けるスコセッシの最高傑作の一つ
「パプリカ」(2006年) 日本アニメ史上の裏ベスト的怪作。侵される夢、崩壊する精神、平沢進による異次元的な音楽。セリフも展開もこの上なく不可解だが、唯一無二のイマジネーションが観客を驚愕させまくる。世界に影響を与えた超鬼才・今敏の紛れもない代表作。
「ザ・スイッチ」(2020年) 凶悪殺人鬼とダメダメ女子高生の魂が入れ替わるスリラー。とにかくこのシチュエーションで考えられる爆笑ネタをやり尽くした快作!内股で少女走りするV・ヴォーンの芝居がまず面白すぎて腹筋が崩壊するし、笑うしかないほど過剰な殺人描写、家族愛が組み込まれた物語もgood!
「ブレアウィッチプロジェクト」(1999年) 製作費800万円。 興行収入300億円。 POVという手法で革命を起こした歴史的ホラー映画。木にいっぱい吊るされた謎の人形。ひたすらぐるぐる同じ道を歩いていることに気づく主人公たち。意味不明で怖すぎるラスト。背筋が凍る瞬間が幾つもある恐ろしい一本
「フルメタル・ジャケット」(1987年) 鬼才・キューブリック監督による変な戦争映画。地獄の特訓が続く前半、戦場に赴く後半のテンションがまるで違う。というより、ハートマン軍曹とデブの存在感が凄すぎてバランスが滅茶苦茶である。ラストのミッキーマウスマーチまで、イビツさを極めた怪作。
ミステリ小説レビュー 「十角館の殺人」(1987年) 日本ミステリ史上に転換点を生み出した超傑作。映像化不可能の大トリックに“!?!”となったあの衝撃は一生忘れられない。7人の登場人物が容赦なく殺されてゆく展開もスリリングでぐいぐい引き込まれる。ミステリの入門にも最適なマスターピース