第27位 「イレイザー・ヘッド」(1976年) 鬼才D・リンチの恐るべきデビュー作。都会の片隅で生まれた奇形児の父親が体験する、悪夢のような物語。反響する鳴き声と轟音、頬の膨れた女、吐き気のする造形物の数々...異常すぎる世界観が観客の思考を麻痺させ続ける、おぞましいカルト映画の最高峰
「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年) 初老の気難しい美術鑑定士が、引きこもりの美女に心奪われ、振り回されてゆくサスペンス。とにかくイタリア映画らしい格調高さと上質なシナリオに引き込まれる傑作。内に閉じ込めた愛情の暴走に戸惑うJ・ラッシュの芝居はまさに名演。衝撃の結末も必見です
第22位 「葛城事件」 戦慄の通り魔殺人を起こした次男。その背後には、悪夢のような家族の呪縛があった。独善的すぎる父親、精神崩壊寸前の母親、失職を言い出せない長男...何の救いもない人間ドラマにも関わらず、画面から目が離せない。これは家族という地獄。負のエネルギーに包まれた傑作 twitter.com/i/web/status/1…
「タクシードライバー」(1976年) ベトナムから帰還し、社会に馴染めない男。都市が増幅させる果てしない孤独。自身の存在価値を見出せぬまま狂ってゆくデ・ニーロの圧巻の芝居...人との繋がりが消えた無敵の人の行く末は。ハンマーで殴られたような衝撃を受けるスコセッシの最高傑作の一つ
第98位 「キャラクター」 (両角/ Fukase) およそ実在感のない狂気の殺人鬼。これが映画初出演という Fukaseが、観客を容赦なく絶望へと叩き込んでくる。山中の車道に突如出現したかのような、登場シーンの不気味さが忘れられない。
第18位 「激突!」(1971年) 中年男を襲う殺人アオリ運転の恐怖。弱冠24歳のスピルバーグの伝説的デビュー作。この監督が天才たる理由がよく分かる恐怖演出がバシバシ決まる!1人の人間と1台のタンクローリー、そして絶えず命を狙われるスリルだけを配置して極上のエンタメ・スリラーを成立させた超傑作
第43位 「アイ・アム・サム」(2001年) 7歳程度の知能しか持っていない父親が、引き離されてしまった娘を裁判で取り戻そうとするヒューマンドラマ。コミカルでシビアで優しい、映画史に残る感動作。ショーン・ペンの芝居はアカデミー主演男優賞も納得の超名演技。爽やかな感動に包まれるラストに感泣!
第10位 「デス・プルーフ」(2007年) 中盤まではひたすら無駄話。グダグダなガールズトークにダウナーなテンションで迎えたラスト20分 う、あ、あ、あ、あ...... それまでの焦らしが嘘のような圧倒的クライマックスが最高すぎて興奮がブチ上がる。なんという大転換。タランティーノ監督の伝説的傑作!
女優・萩原みのりさん渾身の超絶演技が観れるスリラー映画「成れの果て」各映画配信サイトで視聴可能です。 81分のコンパクトな作品です。 年末年始に、是非 filmarks.com/movies/96791
第26位 「真実の行方」 (エドワード・ノートン) まさに法廷劇という逆転の面白さが味わえる傑作サスペンス。大司教が殺害され、逮捕された純朴な青年が抱える秘密とは...エドワード・ノートンのこれが映画デビュー作とは思えない超怪演に震える。この天才俳優を映画ファンが認知した記念碑的名作である
「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021年) ホラー映画史に現れた新たなる傑作。物語前半に感じる違和感が全て回収される後半に文字通り「!!!」となる。映画でこそ活きる着想が最高である。ホラーとアクションという両軸で大ヒット作を量産してきたジェームズ・ワン監督だからこそ生み出せた一本!
第18位 「母なる証明」(2009年) ポン・ジュノ監督の超一流サスペンス映画。知的障害者の息子の無実を晴らそうとする母親の運命は...中盤以降の怒涛の展開は圧巻の一言。主演2人の極限の芝居とドラマに魂が震える。観客に解釈を突きつけてくるラストシーンの余韻が、言葉にできぬほど美しく凄まじい。
No.1101 「BLACK ROOM」(2001年) ★★★★★ 世にも奇妙な物語、木村拓哉主演の伝説的作品。 圧倒的なシュールさでボケ倒すというコメディを、おそらく日本で初めてメジャーでやった記念碑的傑作。当時は新しすぎて何が起こっているのかと未知の爆笑を体験した。樹木さん志賀さんのボケ夫婦も最高!
映画レビュー 「ライアーライアー」(1997年) 腹がよじれる傑作コメディ。不思議な力で嘘をつけなくなってしまった弁護士の運命は...このもどかしい設定によりジム・キャリーの変顔芸&身体芸が延々爆発し続ける物凄い映画が誕生。法廷で自分の論述に自分で「異議あり!」とツッコミ続けるシーンに爆笑!
第19位 「インセプション」(2010年) 他人の夢に、侵入する。 C・ノーランという天才監督は、この設定を軸にスペクタクルなアクションと、エンタメ性に溢れたミステリと、迫真の人間ドラマを両立させた。予測不能な展開と想像を超えたイマジネーションに圧倒される大傑作。ラストカットの余韻に震える!
第60位 「ゆれる」(2006年) 吊り橋から転落して死亡した女。それは事故死だったのか、殺人か...兄弟間の確執と人間の業を、天才的な演出とすさまじい芝居で切り取った大傑作。登場人物の心が揺れ、カメラが揺れ、真実さえも揺れてゆく作品の作りが圧巻。ラストカットの余韻に言葉を失う
「グリーン・インフェルノ」(2013年) 森林伐採反対だ!原住民を守れ!と熱帯雨林にやってきた意識高い系の若者たちが、実は食人族だった原住民に襲撃されまくる話。自分たちが守ろうとしていた秘境が想像を絶する地獄で、皆殺しにしなきゃ駄目だ...と反転する皮肉が面白い。R-18指定のグロさも良い
「CURE」(1997年) 黒沢清の名を世界に轟かせた傑作サイコスリラー。作品全体を全貌の掴めない闇が支配しており、簡単に人が人を殺してゆく異質さに背筋が凍る。等身大の人間である役所広司と、虚無そのものを体現した萩原聖人との絶望的な対決...観客のアイデンティティをも揺るがす不朽の名作恐怖映画
「バトル・ロワイアル」(2000年) 未だデスゲーム系映画の最高峰に君臨する原点にして金字塔。最後の1人になるまで中学生が孤島で殺し合うという驚愕の設定。容赦ない展開の中で味あわされる恐怖と興奮は一生もの。豪華俳優陣の強キャラバトルに燃え、そのエネルギーに圧倒される傑作。
第24位 「オーメン」(1976年) 悪魔、宗教、憑き物、そして凝りに凝った殺人描写...オカルトホラーのあらゆる要素が噛み合った、元祖にして金字塔的な名作。シッターの首吊り、神父の串刺し、ガラスによる首チョンパ。トラウマレベルの驚愕シーンの連続。ダミアンの笑顔は一生忘れられない。
「トレーニング・デイ」(2001年) 新人刑事と破天荒なベテラン刑事が、バディを組んだ一日の出来事を描くスリラー。何を書いてもネタバレになるが、中盤以降のストーリー展開には高確率で「は??」となるので是非観てほしい。名優デンゼル・ワシントンはこの作品でアカデミー主演男優賞に輝いた
第71位 「ジョジョ・ラビット」(2019年) 第二次世界大戦時を舞台にした、ヒトラーに憧れた少年とユダヤ人の少女の物語。コメディでありながら、容赦なく戦争の悲惨さを突きつけてくる大傑作。戦時中でも必死に生きようとする人間の力強さが胸を震わせる。D・ボウイが流れ出す破格のラストシーンに感涙
「ホステル」(2005年) アホな若者観光客がやって来たホテルは、なんと金持ちが宿泊者を監禁し、拷問を加えて楽しむためのスポットだった... イーライロスらしいゴア描写と恐怖。そのエグさはR-18の面目躍如。一気に逆襲展開になる後半のカタルシスも素晴らしい。エログロホラーの代表的快作
ドラマレビュー 「#古畑任三郎/しゃべりすぎた男」(1996年) ★★★★☆ 驚愕のシナリオの完成度、テンポ感溢れる会話の応酬に痺れっぱなしの大傑作回。特に最後の裁判シーンの逆転劇には鳥肌が立つ。物凄いセリフ量を完璧にこなすその芝居力はまさに圧巻。田村正和さん、心よりご冥福をお祈りします。
No.1187 「ブレアウィッチプロジェクト」(1999年) ★★★ 製作費800万円。 興行収入300億円。 POVという手法で革命を起こしたホラー映画。木にいっぱい吊るされた謎の人形。ひたすらぐるぐる同じ道を歩いていることに気づく主人公たち。意味不明なラストカット。背筋が凍る瞬間が幾つもある伝説の一本