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ですので、国際社会で、共有すべき価値や正義が一切ないわけではないが、全てが共有されているわけではない。その意味で、solidarityとpluralismとの双方が存在する。時代によって、それが破壊される時代と、それが強化される時代がある。今はそれが破壊されている時代です。
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さらに次のように続きます。「われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。」
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アメリカのイラク戦争で非合法な戦争をしているじゃないか、という批判への信頼できる謙虚でバランスの取れた解説。必読。私もイラク戦争の国際法上の合法性の疑念を、拙著『倫理的な戦争』で少しだけ書いています。国際法が専門ではなく僭越ですが。 twitter.com/UtBeneVivas/st…
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ウクライナが降伏せずとも、あるいはウクライナがロシアに領土的な譲歩をしなくとも、最初からこのようにロシア軍が撤退すれば戦闘は終わる。ただし戦争は続く。おそらく停戦合意がつくられたあとであっても。 twitter.com/cnn_co_jp/stat…
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それでは絶対的平和主義がどうなったのかについては、オクスフォード大学教授のMartin Cedeal, Pacifism in Britain 1914-1945 (1980)をお読みいただければ理解を深められると思いますし、それが面倒であれば私の『外交』や『国際秩序』でもそれには触れております。
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研究者は複数の要因を総合的に考慮する傾向があるために断定ではなくて可能性を示唆する場合が多いのに対して、そうでない方々は「俺は全部知っているが、お前は知らないので教えてやる」というような、断定的な口調が多いですよね。だから、SNS世界では、第一人者の専門家に素人が教える姿が頻繁に…
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そのような疑問から、読売新聞の下記のリンクの原稿で、バイデンには弱さから戦争を回避したいという「チェンバレンの顔」と民主主義を結集して力で圧力をかける「チャーチルの顔」があり、両者の組み合わせが重要で、今は後者を強めるときと書きました。yomiuri.co.jp/serial/earth/2…
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クリミアに繋がる戦略的拠点なのでそれを欲しても不思議ではないのかも。実質的な降伏という、早期の「停戦」と「和平」の実態はこれなのかもしれません。「非ナチ化」真実の姿。もちろん実態は時間が経過しないと分かりません。
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そして、このような当たり前のことを指摘しなくなったら、本当に日本は国際社会で迷走します。ただ国民の多数は常識的に、それがおかしなことと気づいていると思います。
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国際社会で、何が正義で何が悪か。どのような指導者が評価され、どのような指導者が批判されるのか。そして歴史の中で、これまでさまざまな指導者がどのように評価され、位置づけられてきたのか。そのようなものごとを多角的に観る視座が重要なのではないか、と思います。
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なので、影響力工作に対しては、過剰に反応しすぎることも、逆にあまりにもそれに無知であることも、いずれも危険なのだろうと思います。全体の中で、そのような活動をしている人はかなり限られているのだろうと思いますが、それが一気に拡散していくのがSNSの怖いところです。みなさんも気をつけて。
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同意。これまでのG7不要論に対して、有効な反論になったように感じます。 twitter.com/kenji_minemura…
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もちろん冷戦後の米国によるコソボ戦争やアフガニスタン戦争、イラク戦争も、国際法上の合法性に疑義があるものでした。ただし、コソボ戦争は国際人道法上の要請、アフガニスタン戦争は個別的自衛権の拡大解釈、イラク戦争は国連安保理のロシアを含めたいくつかの決議を根拠にし、評価は分かれます。
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怖い話だが、ソ連の歴史を振り返るとあり得たりします…。 twitter.com/tetsuo_kotani/…
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ロシアにとって飢餓は武器。自国兵士についても、他国の一般市民に対しても、人道的考慮よりも軍事目標達成を優先させることで、長期間の戦争が可能となるのでしょう。われわれの感覚ではロシアの行動を理解することは常に難しい。 twitter.com/t_gordau/statu…
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国際政治の基本は、相手国がどのような政治体制、政治的伝統、政治文化があり、どのように世界を見ているのかということ理解することにあり、国際政治を見誤る典型例は、自らの慣れ親しんだ感覚と同じ視座で相手国政府も思考しているはずだと思い込むこと。そしてその誤解が、数々の戦争を生んだ…。 twitter.com/rockfish31/sta…
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日本のある特定の新聞だけを毎日読むことで、無意識のうちに育まれた「正義感」や「感情」が絶対的なものとならないよう、世界の多様な主張を知る必要があると思い、国際論壇レビューを毎月書くようにしているのだが、そういった「正義感」に執着する方は、きっと読んでくれないのだろうな。これ。
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ここからわかることは、ウクライナが嫌がる中でむりやりアメリカがNATO拡大を進めたのではなく、新規加盟を望む諸国の希望を抑制して、アメリカはむしろロシアの抵抗を懸念してそれに躊躇してきた現実かもしれません。他方日本ではロシアの「プロパガンダ」を鵜呑みにする言説が多いのが気になります。
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それに加えて、日本の学術界の一部に濃厚なイデオロギーが残存しており、軍民で技術の境界線がほとんどなくなった現在に、「戦争を目的地する研究は絶対に行わない」(7月27日記者会見)という曖昧な規範が、無数の優秀な科学者の手足を縛り、人材の海外流出と研究の障害になっているのでは。
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「事前に原稿についての内容に日本政府としての意見を提示するのは自然だが、「絶対条件」として「首脳会談・共同声明」を突きつけることは外交儀礼として失礼なこと」と私は演説前に書きましたが、話がすり替わって日本側の要望を聞いてもらえたのは野党代表が事前調整を求めたからだということに。
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この部分が、いつまで経ってもなかなか議論がかみあわない問題の根元な気がします。日頃、平和主義の重要性を繰り返している立場の方であればなおさら、「侵略」や「軍事攻撃」というロシアの「行為」を看過してはならないのだろうと思います。だが「戦争」と言えば、「行為」の主体性が消える。
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私以外にも、欧州国際政治や、欧州外交史を研究する方の中で、このようなホロコーストの反省から人道主義を重視する姿勢が強い立場の場合に、平和主義を優先する立場の主張ともしかしたら、立場の違いが生じるのでしょう。どちらかが正しいというよりも、歴史認識の違いから生まれるものかも。
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なお政治において人格批判は生産的ではありませんが、政策批判は不可欠です。志位委員長や辻元議員は、安倍元首相の銃殺後は品格ある言葉で哀悼の意を示す一方、現政権の国葬実施という政策決定には異議を示すというのは、政治的立場やイデオロギーは私と異なりますが、優れた姿勢で、敬意を抱きます。
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まさにこれですね。かつての民主党政権の時代には、自民党と切磋琢磨してより良い政治を作ろうとする気概が見られました。政権を奪取する意欲が見られず、野党の地位に安住し、相手の足を引っ張ることに徹するのは、本来民主党を結党した時の精神ではなかったように感じます。 twitter.com/sasakitoshinao…
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「避難」という美名のもとで、ロシア人植民計画があるとしたら、またヨーロッパで民族対立の新しい悲劇が植えつけられる。