Yuichi Hosoya 細谷雄一(@Yuichi_Hosoya)さんの人気ツイート(古い順)

プーチン体制は、プーチンが生物学的な寿命がある以上は永遠ではない。だが国際社会の経済制裁は永劫に続けることも可能。なので遅かれ早かれ、政策を転換して国際社会と協調せざるを得なくなるはずだが、おそらくその際には今回の戦争の国際刑事裁判所での戦争犯罪の検証が条件に。事実上の謝罪です。
そして、韓国以下のGDPしかないロシアがこれだけの戦費と犠牲、そして経済制裁による国内経済の疲弊と混乱を伴えば、その後の経済復興は国際社会からの支援に頼るか、完全に中国に依存するかの二択で、いずれも好ましいものではない。人口減、ゼロコロナ、米中対立で後退する中国経済のみでは困難。
@rockfish31 正論。外交は万能薬ではないし、あらゆる問題が交渉で合理的に解決可能なほど人間は理性的ではなく、残念ながらそれを人類史が証明している。坂本龍一さんには私の『外交』を是非一読いただきたいと思う。困難でも外交を続ける必要と、その限界を両方書いてますので。
@hashimoto_lo 橋下先生は弁護士としてもタレントとしてほかの方にはない魅力と能力をお持ちだとおもいますが、今実際にウクライナで人命が失われています。日本にできることは非侵略国のウクライナに説教することではなく、民主国家としての彼ら彼女らの抗戦の意志を尊重し、その上で可能な支援をすることでは。
そしてそれは、主権国家体系の中で、国際法上もあらゆる国家に認められている権利です(自衛権は国連憲章51条、NATO加盟は10条)。それは国民の意志であり、民主主義である。他方でロシアのウクライナの武力の威嚇および武力攻撃は、明白な国際法違反。そこに巨大な断絶があることをふまえるべき。
戦争での破壊を防ぐためにウクライナが武器を置くべきだという議論や、そもそもNATO東方不拡大の約束を破った欧米が問題だと非難がなされることがあるが、重要な点を一つ忘れている。ウクライナが主権国家であり、侵略に抵抗するのも、NATO加盟を申請するという判断も、国民の意思、希望だということ。
大国の都合で中小国の未来を独断的に決めるのが良いのか?あるいは中小の主権国家は、独立と自由と安全を享受し、自らの運命を自らの意志で決定する民主主義的な決定権を持つべきでないのか?安易な欧米批判は、実は米国が東欧諸国を奴隷にするだろうという、ロシア的国際秩序観に自ら浸かってる。
NATO加盟すべきでないという論理は、大国の意向で小国の意思を挫くべきだという、プーチンの大国主義の論理と同じ視点で世界を見ていることを意味する。中小国にも、国民の意思を表明し、独立と自由と安全を享受する権利がある。大国の論理に忖度し、NATO加盟を求める中小国の希望を拒絶すべきでない。
それを、あたかも勢力圏を確立して、周辺国であるジョージアや、ウクライナや、ベラルーシと圧力をかけて連携するロシアの大国主義的な勢力圏的構想で見るので、米国が無理やり強引にNATOを東方拡大したという物語になる。拡大をめぐる議論はNATO内でもEU内でも常に賛否があり、それほど容易ではない。
そもそも核大国であるロシアと長大な国境線で接し、さらにロシア系住民が多いウクライナがNATOに加盟することを、NATO、とりわけ内向きになっている米国が強く望むとは考え難い。むしろ責任の拡大は、防衛負担の増大になる。なので、加盟申請の条件を検討して、満たしている場合に合議で承認している。
つまりは今回の対立を、ロシア対ウクライナという単純な二国間の対立としてみるのではなく、大国が周辺の小国を支配する権利があるという大国主義的勢力圏的発想で見るのか、中小国も自らの意思を表明し、実現する権利があるというリベラルな国際秩序の発想で見るかの対立で見るべき。私は後者の立場。
かなり長い返答となりましたので(約2000字!)、読みにくいと思いまして、こちらにまとめました。■ウクライナ戦争における「宥和政策」の効用をめぐる橋下徹氏へのリプライ|細谷雄一|国際政治学者 @Yuichi_Hosoya #note note.com/yuichihosoya/n…
かなり長い返答となりましたので(約2000字!)、読みにくいと思いまして、こちらにまとめました。■ウクライナ戦争における「宥和政策」の効用をめぐる橋下徹氏へのリプライ|細谷雄一|国際政治学者 @Yuichi_Hosoya #note note.com/yuichihosoya/n…
@hashimoto_lo 頂いたご質問への返答は、先ほどスレッドで長くなりまた誤字脱字が多く読みにくく失礼しましたので、こちらのnoteにまとめました。やや読みやすくなっているのではないかと思います。失礼します。note.com/yuichihosoya/n…
ほんと。これに尽きる。ゼレンスキー大統領。ユダヤ人迫害をするなら、まず自分を殺さないといけない。これほどまでバレやすく、低次元なプロパガンダがロシアから出てくることは少し悲しいが、さらにそれを信じる方々が驚くほど日本で多いことによりいっそうの悲しみを感じる。 twitter.com/chutoislam/sta…
ロシアの兵士が、避難中の母親とその子供二人を意図的に迫撃砲弾により殺されたことを報道する、ニューヨークタイムズの記事。ロシア軍として通常の行動をとったとしても、それが国際報道にさらされて、他の主権国家の国民の殺戮だとすれば、容認されるはずがない。 twitter.com/ewong/status/1…
かなり恣意的であった極東軍事裁判と比べて、80年近い時間が経過して、国際司法裁判所が設立されて、国際刑事法も飛躍的に整備、発展した結果、万能とは言えないが、かなりの程度戦争犯罪についての共有認識が広がってます。おそらくロシア政府はプーチン大統領のもとで、それをあまりいも軽視。
私が言いたかったことを、見事にジャーナリストの佐々木さんがこちらで書かれてます。必読!◾️ウクライナ侵攻「正しい情報」見抜くプロの読む力 「陰謀論、間違った情報」にだまされない秘訣 | 東洋経済オンライン toyokeizai.net/articles/-/536… #東洋経済オンライン @Toyokeizaiより
「スターリンは、叛乱を阻止するため、わざと飢餓を引き起こして、ウクライナの農民を300万人殺した。このような歴史的背景があるので、プーチンの侵略にこれほどまでウクライナ国民が抵抗するのを理解するのは、容易であろう。」 twitter.com/joenbc/status/…
早くロシアに降伏するようにウクライナ国民を説得しようとする前に、こういった史実があるということもまた重要ではないでしょうか。外から傍観するよりも、実際の歴史は複雑です。 twitter.com/Yuichi_Hosoya/…
異常気象を告げる動物の行動のように、ロシアが軍事目標主義から一般市民を標的にした凄惨な軍事攻撃により犠牲が増えると、国際世論が批判的異なるので、どうしてもロシア擁護、ウクライナ批判のSNSの投稿が増えてきます。今後より残酷になる予兆かもしれません。
ロシアが一方的に悪だとも、ウクライナが一方的な善だともいうつもりはありませんが(事実もおそらくそうではない)、まずはロシア軍によるウクライナ侵略と、女性や子供を含めた一般市民に対する殺戮をとめてから冷静な議論をすべき。ウクライナ軍はロシアを侵略も、そこでの虐殺も、していない。
ロシア政府による影響工作か、イデオロギー的なロシア擁護か、ロシアと政治的あるいは経済的利益による深い関係にある方か、単なるプロパガンダを鵜呑みにしているのか、正当なバランスのある見方をしようとしているのか、区別がつきませんが、侵略と一般市民殺戮は国際法的にも正当化しえない。
より分断が、明確な形になってきました。そしてこれまでその両者を懸命に橋渡しをしていた方々が、結果として一番困難な時代に。われわれも、この新しい時代を前提に、国際政治を分析しないといけなくなるのかもしれません。それも、ウクライナ戦争の結果如何によって、大きく変わりそうですね。 twitter.com/tnak0214/statu…
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すでにもう何年も前から、世界は厳しい地政学的な競争の時代に入っていました。どうぞこちらをご覧いただければ、そのような趨勢を俯瞰できるのではないかと思います。メディアでご活躍の廣瀬陽子さんも、ロシアについての地政学的な秩序感を見事に論じておられます。 twitter.com/allreviewsjp/s…