Yuichi Hosoya 細谷雄一(@Yuichi_Hosoya)さんの人気ツイート(いいね順)

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昨日は、「学問の自由」の重要性が分かっていないと大学教員の方々からの批判が殺到して、今日は国民の怒りが分かっていないという批判が殺到。今日と昨日と、正反対の批判を両側から頂き、あらためてこの問題をめぐる溝の深さを実感。外の厳しい空気がほとんど伝わらない牧歌的な学界。やばいかも。
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私は、ウクライナが倫理的な国家かどうかということとか、ネオナチがいるかどうかということには、関心がありません。関心があるのは、ロシアがウクライナに軍事侵攻することには合法性も正当性もないということであり、「非ナチ化」を理由に戦争を始めたプーチンの論理は擁護できないということです。
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「米国もひどいことをしたから、ロシアを批判するのはおかしい」という一部の真摯な、そして一部のロシア影の響力工作的なツイートは、前段は正しく後段は間違っていると思います。米国もイラク戦争などでひどいことをしたことは、私も以前の著作で書きましたが、露の侵略を擁護する理由にはならない。
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こちらのEconomist誌も、コロナ対策が比較的うまくいっている日本で首相批判が激しい「謎」に言及。 amp.economist.com/asia/2020/05/2…
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なのでもし国際社会がウクライナを見捨ててプーチンが勝利すれば、時計の針を200年戻すことになる。帝国主義、軍事主義、大国主義の世界であり、核戦力の規模が安全の基礎となる。そうなったときに中国がその論理に基づいて行動すれば、尖閣諸島の占領と沖縄の独立及び中立化、米軍撤退が進むのでは。
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まさに「戦争反対!」をいうなら、後者の「日本が攻められる戦争」を想定して、日本に「攻める」国の政府や指導者に、反対をすべきですよね。北朝鮮は明確に日本に敵意を示してミサイル発射実験を繰り返し、中国は台湾統一での武力行使の可能性を否定せず。そして、ロシアも昨年来、日本を武力で威嚇。 twitter.com/yuichi_hosoya/…
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もしもプーチンとの交渉がそんなに容易であるとすれば、もうとっくに北方領土が平和的な交渉で戻ってきているはず。しかしそうなっていないし、楽観的に交渉で目的が実現できるという錯誤が、安倍政権での対露交渉の挫折に帰結したのではないか。
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だから、なぜか交戦国ではなく、「米国第一主義」の影響から内向きとなっているアメリカを全力で批判して、アメリカが戦争の原因と考える。アメリカは交戦国ではありません。開戦前から、国際社会にロシアが軍事攻撃を開始する可能性に警鐘を鳴らし、止めようとした。「色眼鏡」をとってほしい。
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外交の世界で拘束力を持つためには基本的には、双方の当事者の署名がある文書にすることが必要です。またNATOの意思決定を行うのは北大西洋理事会(NAC)で全加盟国による合意が必要です。NATOが東方拡大をしないとソ連政府と「約束」をしたという署名入りの文章が存在するという研究は知りません。
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国家と国民を代表とする国家元首の演説内容について、事前に原稿についての内容に日本政府としての意見を提示するのは自然だが、「絶対条件」として「首脳会談・共同声明」を突きつけることは外交儀礼として失礼なこと。日本の総理の演説や天皇のお言葉が相手国の「条件」提示で制約されべきでない。
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本当に一刻も早く戦争が終わって停戦して欲しいと想うのであれば、その方法は簡単。プーチンがキエフをはじめ大量の核ミサイルを発射して首都機能を崩壊させ、200万の人口とともにゼレンスキー大統領を抹殺すれば、ウの継戦が不可能に。実際に米国は戦争期終結を目的に、原爆を投下したではないか。
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おそらく代表は、自分の頭で考えたのではなく、事情がありロシア政府の主張を日本で代弁する方々がニュース番組でロシアの侵略を擁護する言葉を耳にしたのであろう。だとすれば、そういった「専門家」を使い続けた報道組織も猛省してほしい(最近はそういった方々の出演が減って好ましいが)。
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ここで神保さんが、「規律のない武装民兵ではなく、ロシア正規軍の残虐行為である」と指摘しているのは重要。そうなれば、戦争犯罪の責任が、戦争指導者層に向く可能性が高く、ショイグ国防相、さらにはプーチン大統領の責任も問われるはず。もちろんハードルは高いですが。 twitter.com/kenj0126/statu…
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交渉で停戦を実現するべきであると語るのであれば、プーチン大統領がどのような条件であれば停戦へと譲歩するかということと、その条件を果たしてウクライナ政府とウクライナ国民そして国際社会が同意して受け入れる可能か、具体的に条件内容を提示できなければ、単なる楽観か「祈り」になってしまう。
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賛同。今のウクライナで、ロシア兵の前で武器を持たずに助けてくれるように懇願しながら惨殺され、レイプされた女性や子供たちの地獄のような苦しみへの想像力が不足しているのでは。また指摘されているとおりチェチェンとシリアの戦場を想起すべき。インドの非暴力についての歴史の誤用の例。 twitter.com/masataka_ishid…
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Twitterの仮想世界では、「何を論じているか」ではなく「誰が論じているか」のみで判断して、理解しないまま反射神経的に過剰に反発する人がいかに多いかを学びました。だからこそ実際に私の周りにいる、思想や立場が違っていても誠実かつ礼節を持って接してくれる友人への感謝が深まりました。(続)
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れいわ新選組は衆議院決議で、ウクライナへのロシアの軍事攻撃を非難する決議に賛同せずに、全会一致となる可能性を潰しました。その理由は、欧米がNATO東方不拡大の約束を破った、ということです。それが誤った認識であることを、以下詳しく書いています。note.com/yuichihosoya/n…
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ちなみに、軍事力と外交をもっとも適切なかちで組み合わせた時に、「外交による平和」が実現するということを書いたのが、拙著『外交による平和』(絶版)であり、それが私の国際政治観、安全保障論の根幹にあります。だが、軍事と外交を二元論的に考える傾向が強いので、なかなか理解してもらえない。
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なので私は、今回のロシアのウクライナへの侵略戦争に批判的であり、残念に思っている。他方で、今回のロシアの武力侵攻が、ゼレンスキーという「ネオナチ」に対する正当な戦争として擁護している方々は、この偉大な大国が国際的地位と信頼を失うことを、惜しいと思わないのか。
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このようなことを書いても、なかなか意図を伝えるのは難しく、私を「憎む」方々からさらなる無数の攻撃、誹謗中傷を受けることはわかっているのですが(左右両方から)、せめて私の意図をご理解いただける方に、ご理解いただければ嬉しく思います。
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権威主義体制における相手の責任を強調するプロパガンダと、民主主義諸国における自己批判とは、しばしば不幸にして共鳴することがあります。後者は真摯な姿勢かもしれませんが、今回のウクライナ戦争ではロシア政府がプロパガンダとしてそのような民主主義国の自己批判を大量にリツイートで利用。
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国際社会では911テロ以降、欧州諸国などで凄惨なテロリズムが続いたため、悲劇の再発を防ぐためにもテロリズムが起こった後にどのような発信をするべきであって、どのような発信をするべきではないかという認識が広がった。日本で、そのような理解の欠如は、英雄になれる新たなテロリストを生み出す。
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結局は、1960年の岸政権打倒の学生闘争と、その後のベトナム反戦運動のときにつくられた「原型」を、なんと60年が経過した現在において、岸政権ともベトナム戦争とも関係ない、ロシアのウクライナ軍事侵攻問題においてさえも、用いられている。すごい強靱性。
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言い換えれば、そのプーチンがどのようにしたら停戦する決断をするかが条件となる。戦争開始でさえほとんどわれわれは予測できなかったし、残虐で非人道的な攻撃の理由も理解できなかったので、交渉による和平を求めても、それほど容易に目的は達成できるとは思わない。
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本当にそう思います。ロシアは国連憲章2条4項の武力不行使に違反しているのに対し、ウは同51条に基づく正当な自衛的措置。核保有の大国に侵略され、殺害される一般市民を見殺しにする姿勢は、到底リベラルとはいえません。小国や弱者に寄り添う姿勢が皆無なのはなぜ? twitter.com/rockfish31/sta…