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ADHDの家事ライフハック
・料理の合間に片付けも終わらせる
―食った後は動けなくなるぞ
・洗濯物は干したら畳まず、そのままハンガーラックへ
・衣類に入れる電化製品はウッカリ洗濯して大丈夫なよう防水性にする
・靴下等は同じ柄/色で揃え「片方無くなる」という概念を消す
・Twitterをやらない
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陰キャの陰は後天的に作られる面もあって、人間は誰しも話し方を笑われたり外見を揶揄されたりすると、自分に自信がなくなって表情も暗くなってハキハキ喋れなくなるし、お洒落等の陽キャ的営為に「傷付き」を抱えて遠ざかるようになるんだよな。陰キャ、幼い頃は明るく天真爛漫だった個体も少なくない
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Twitterは知見を「広める」のではなく「深める」ツールで、良い悪いは別にして自分でアカウントを選んでフォローする仕組み上、TLには「自分の中で既に結論が出てること」や「こうであって欲しいという願望」を肯定する情報が無限に流れてくるようになるんだよな。Twitterはバイアスの相互増幅装置。
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「みんな苦しんでるだぞ」「それぞれの地獄がある」的な言説にのれないのは、「みんな同じように負担を抱えているにも関わらず得られてる物はそれぞれ違う」という側面を無視しているからなんだよな。みんな同じように苦しんでるからこそ、「結果の不平等」という理不尽が重くのしかかってくるというな
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「キモい人間は差別されたり殴られても仕方ない」みたいな理屈、確かにキモい人間は排外を受けやすい1因を有している事は間違いないけど、それはチャリパク犯が「自転車に鍵かけてないなら盗まれても仕方ない」と言うようなものなんだよな。被害者に落ち度がある事は、加害者無罪を意味しないわけでな
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自己肯定感の低いメンヘラ、人間と仲良くなっても不安感が強いうえに人間関係が乏しいから、相手に多くを求めてしまい、多くを求めるから満たされず不安が強くなり、不安が強くなるから更に唯1の親しき相手に…と悪循環に陥る構造があるんだよな。健全な人間関係を築く為の健全な人間関係がないとうな
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精神がヤバくなる前兆として「楽しむ事に罪悪感を抱くようになる」というのがあるんだよな。何かが心に引っ掛かってるあまり、常に「これはサボリではないか?」と思ってしまい、何をやっても妙な焦燥感に焼かれてしまう。結果、苦役や罰に救いを見出すようになってしまいメンがヘラッてしまうというな
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人間は失敗が許されない状態だと、「如何に成功するか?」ではなく「如何に挑戦を避けるか?」「如何に失敗前提に予防線を張るか?」ばかりに注力するようになり、結果として機会を喪失して更に失敗しやすくなってしまうんだよな。陰キャが陰になる理由、大体はこの失敗の連鎖で説明可能な気がするな。
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陰キャの悲しい習性として「それが理不尽な事であれ、相手に怒られると罪悪感を覚えてしまう」というのがあるんだよな。怒鳴られたり物に当たられたりして「私をここまで怒らせた貴方は加害者だ!」と主張されると、相手を被害者と感じてしまう。理不尽に謝罪させられ過ぎたが故の、条件反射だというな
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先延ばし癖のある人間は、往々にして完璧主義者も兼ねてる事が多くて、「やり始めるとトコトンやり過ぎてしまう」事が自分でも分かるが故に、ヤル気の無い時は「面倒臭い」という感情に支配されてしまうんだよな。結果、着手は遅いが着手したら変な所に拘りが出て終わりが見えないという地獄が現出する
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先延ばし癖のあるADHD、締切が迫るほど「時間切れによる精神不調の為に時間を使って精神を安定させようとしてしまう」重力により動けなくなるものの、焦燥感や罪悪感は膨れ上がり続けるので、本人的には多大な苦痛に苛まされてるものの、客観的には「ダラダラ楽してる」ようにしか見えない悲劇があるな
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先延ばし癖の強引な解決法として「何か嫌/面倒なタスクを設定する事で、それへの回避行動(先延ばし)として他のタスクが捗る」というのがあるんだよな。掃除してる時に目に入った本を読むと異様に面白く感じたり、風呂に入る前にスマホ見始めたら止まらなくなったりする現象を、逆に利用するというな
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インターネットは構造的に「ネットを使えて尚かつ時間を注げる層が支配的になる」傾向がある為、Twitterというsnsは中高では少数派だった、「クラスに馴染めないインドア派な陰キャ(オタク)」「噂話大好き女子(主婦)」「社会不適合人間(無職/フリーランス)」達が濃縮された空間になるというな。
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「誰もが好きに発言出来る空間」というのは、当然だけど「誰からも好き勝手に自身の発言を言及される空間」でもあるので、結果として自由故に凄まじい同調圧力やマウンティングや謎ルールが発生する傾向があるんだよな。自由を謳う暴走族は、往々にして学校よりも決まり事や礼儀に滅茶苦茶厳しい法則。
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必死で社会に適合しようとしてる社会不適合人間、どんなに社会適合人間の言動をエミュレートしてトレースしても時間が経つごとにボロが出始めるので、傍目には「個性的なのに自分の意思がなく、他者に凄く気を遣うのに空気が読めず、神経質で真面目なのにミスが多い」という矛盾生物に映りがちというな
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人間を怒鳴ったり強い言葉を使う事の何が悪いって、「恫喝して言う事を聞かせた」という成功体験を得てしまう事なんだよな。その成功体験に引きずられると恫喝が癖になるし、周囲は離れていくしで☓☓化に歯止めが効かなくなり、最終的には「誰からも相手にされず1人でキレ続ける生物」と化すというな
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コミュ障が会話の後に脳内で「変じゃなかった?」「ああ言えばよかった」的な反省会をやる理由、端的に言えば「会話時は緊張感で思考や視野にデバフがかかってる」からなんだよな。それ故に緊張が解けてくるに従って様々な見落としや失敗に気付いてしまい、何度も悔しさを噛みしめる羽目になるというな
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過干渉なママに育てられた人間、往々にして行動原理が「自分がしたい/したくない」ではなく「人間から何言われるか分からないからやる/やらない」になるので、如何に努力して成果を出しても達成感ではなく「これで悪く言われない」という安堵感が先に来るし、疲労感がひたすら蓄積されていくというな。
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コミュ障で困るのは「穏やかな否定や怒りの表明」が出来ない事で、嫌な事や不本意案件があっても、それをどう指摘していいか分からず「我慢」で全て解決してしまうんだよな。結果、積み重ねで限界を迎え、傍目には「突然ちょっとした事でブチ切れたり逃亡する☓☓」という完璧な悪者に映る悲劇があるな
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「辛い時は辛いと言う」事が出来るのは強者の特権で、弱者は往々にして「ギリギリのプライドや意地で自分を踏み留めてる」「周囲に信頼出来る人間がいない」が故にSOS発信が困難になってしまうんだよな。例えば虐められっ子にとってイジメ以上に「虐められを認め告白する」がキツイ場合もあるというな
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ADHDの人間には、往々にして「今思いついた事を最優先と感じてしまい、さっきまでやっていた事に集中出来なくなる」傾向が見受けられるけど、それを端的に表すのが「インターネットで次々とタブを開いていくが、前のタブを見返す事は滅多にない」現象なんだよな。
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メンがヘラッてる時の辛さは、具体的な問題単体に苛まされてるというよりも、往々にして「今みたいな状態が永遠に続くのか?」という不安と恐怖なんだよな。それ故に問題1つ1つは解決可能だとしても、「解決出来てもどうせ…」的な諦観から面倒臭い以外の感情が薄れていき、気力が湧かなくなるというな
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陰キャは往々にして「自分が無い」と思われがちだけど、あれは実際のところ「極度の怯えで自分を出せない」という方が正解なんだよな。過去の様々な経験で、目立つ事や自己主張や挑戦する事のリスクを骨身に叩き込まれており、頭の中は常に「如何になぁなぁにやり過ごすか?」で占められてるというな。
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陰キャという言葉、自分から「どうも変人です!」「マトモな人間ではありません!」と堂々と言えるほど逸脱してるわけでも逸脱したいわけでもないが、「真っ当な人間です」「極々普通に生きています」とは決して自認出来ない「普通未満・逸脱以上」を指す人間達の自称として、あまりに便利なんだよな。
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【書籍発売のお知らせ】
色々と事情があってKADOKAWA様より本を出させて頂く事になりました
発達障害含む陰キャやコミュ障や非モテの生き辛さと、その緩和や展望について色々書いてます
発達障害、生きてるだけで疲労困憊(6月10日発売)
Amazon→amazon.co.jp/dp/4040646029/…
#生きてるだけで疲労困憊