アニ(@gorotaku)さんの人気ツイート(古い順)

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「テレビがない」+「DVD再生手段を持たない」という生活スタイルはどんどんメジャーなものになってきているけど、そのスタイルだとジブリ作品へのアクセスが異常に困難になる、というのが元々のポイントで
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で、この、世代が変わって好みが変わったとかじゃなくて、もう物理的にジブリ作品にアクセスできなくなってる状態はなんとかしたほうがいいと思うのよね。要するにサブスク解禁だけど。
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名前がLil'で始まるんだから黒人に決まってんだろ、ってのうけたし、最後の「リトルマーメイドはそもそもある男を喜ばせるためにアイデンティティの中核を変える若い女性の話だろ」ってのも鋭く重い twitter.com/TheDailyShow/s…
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「文法概念を使いながら文の構造を見極め、それに対応する解釈を得る」という作業を経験してきている学生と、全くやってきていない学生がいますね。後者はどうするかというと、単語の意味から想像で文全体の意味を創作します。的を外れた解釈になることが多いです
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「わかる単語の意味から解釈を創作する」というストラテジーの何がまずいかというと、原文に自分の知らないことや常識に反することが書かれていると頻繁に解釈を間違える、ということです。「創作」は今の自分の知識を使って行われるので。
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僕はこれよく言うんですが、国語の入試でスピーキングってやらないでしょ。試験やったら絶対差はつきますよ。でもやらない。大学入学者の選抜に、日本語の「スピーキング力」は重要だと見做されていないからです。ではなぜ英語だけ?
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僕の観測範囲だと、大学生が授業コメントシートの質問欄に、「○○はXXですか?」という疑問文ではなく「○○はXXなのか気になりました」という文型を使うことが顕著に増えているんだけど、これどうですか同業者の方々
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ちなみにこないだ学生から聞いた「意味論の先生は文字通りの解釈しかしないので、学生が「ここが難しかったです(だから教えて?)」と言っても「そうですか」としか返してくれません」が面白かった。やはりsemanticistたるものそうあらねば
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僕が大学院の時の意味論の先生は、学生がまとまりのない質問をすると「ごめんなさいあなたの言ってること全く分からない。他には?」と授業を進めていた
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そもそも図書館の吹き抜け構造ってもはや陳腐以外の何物でもないと思う。「なんかイマドキでかっこいいの建てたい」に思考停止で反応しただけ
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あと「壁一面の本棚(置いてあるのはイミテーション)」もダサすぎると思う。本当に滅んで欲しい
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ぼくのロマンチシズムからすれば、図書館というのは圧倒的で壮大で、絶対に全容を知ることができない情報の真っ只中で自分の小ささを自覚できる場所であるべきなんです。たぶん大自然の中でキャンプするとか、高い山に登るとか、そういうことをやる人が求めている感覚と共通してる
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「『山月記』は大半の高校生には理解も共感もできないんだから教科書に載せるべきではない」と言ってた人がいましたが、僕からすれば、本当に高校生に理解も共感もできないんだったらそれこそ教科書に載せるべきなのよね。人間はわからないこと、共感できないことに可能な限り触れていたほうがいい
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自分の理解できないもの、共感できないことと共存していくためには、「理解できない自分を許せる」ようにならないといけなくて、それには訓練が必要なのよ
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「4技能をバランスよく」の英語教育は、ヌルい会話ならなんとなくできるけど、引くほど読めない子を量産しているように思う。とにかく文の構造がとれない。主語に関係節がついた文だと非常に高確率で読み違える。品詞の違いがわからない。述語を副詞のようにとったり副詞を述語のようにとったり。
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結構恐ろしいことに、拾い読み推測から内容把握四択問題を当てる技術だけは発達させてるので、現在主流のテスト形式だと「わりと読める」ことになりがちなんだよな。
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さらに恐ろしいのは、例えば授業で「この文はどういうことを言ってるのか説明して」という課題が出たとして、拾い読み推測でうまくいかなかったらもう手がなさそうなとこなんだよな。まず動詞を辞書で引いてそこに載ってる用例から構造を見極めて、みたいなルートが全くない
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だから最初の推測で当たりが出ない文にはもう全く歯が立たない。時間と辞書とインターネットがあってもそれらを使う方法を知らない。「読み解く」というモードがない
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文法と読解を敵視し、「コミュニケーション」に重点を置く英語教育は着実に成果を上げているわけですが、しかし今の学生も「学校の英語は文法偏重」「もっと実践的なコミュニケーションを」みたいなナラティブにべったり親和的なんだよな
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んでたぶん今の子の方が、旅行やホームステイに行った時などに単語を並べてどうにか会話する、みたいなのはよくできると思う。でも例えば、大学で学ぶとなった時に、「読み解く」ができないのはかなり致命的に可能性を狭めてしまう
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かつての女子大・女子短大の高偏差値は、高学力層の女子が、「女が四大/国立大/XX大なんか行ってどうする、嫁の貰い手がいなくなるぞ」的な女性差別に押されて入ってきていたことによって支えられていた、という側面は否定できない
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で、そういう「女が共学なんてダメだ」みたいなイカれた女性差別(10年前は高校の進路指導教員でもあっけらかんと口に出す人いました)が薄まってきているのだろうし、それは素晴らしいこととしか言えないし、完全に無くなるまで進むべき、と思う
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女子大で教えていると、女子大は学ぶための環境として共学にはたぶん発生しない空気を生むし、少なからぬ割合の学生がその空気に合っていることがわかるのよね
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ただそういった「女子大ならではの良さ」って、数値化できないし言語化しにくいし、外に伝えるのが難しくて、手をこまねいている間に現状なのである
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冠詞は多分、日本語母語話者は大人になってからimplicit learning不可能な文法項目です。僕のアメリカ大学院の指導教員は、「理由はわからんが、日本語や韓国語やロシア語母語の大学院生にとってridiculously difficultなのは明白。言語学ができて英語めっちゃ喋れても冠詞だけはみんなダメ」と