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西井開さんに書いていただきました。典型的な男性(デフォルトマン)は様々な「特権」を持つこと、それがあまりに自明であるがゆえに特権に気づきにくいこと、その裏面として競争に駆り立てられるなどネガティブな面があることなどを丁寧に論じてます。学びが深すぎる…。
gendai.ismedia.jp/articles/-/708…
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担当記事が出ました。翻訳家のすんみさんの協力のもと、6人の執筆者に、韓国でのフェミニズムの動向について分野別に解説していただいてます。女性たちは何に憤り、どう「沈黙のカルテル」を破り、何を達成したか。めちゃくちゃ力強く繊細な前後編。ぜひ読んでほしいです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/725…
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衝撃的なのが、大学入試改革は、英語の民間試験活用「以外」の部分でも、格差を拡大する可能性が専門家の間では取り沙汰されてる点(5ページ)。さらに驚くのが入試改革の「効果」を測定するデータ取得計画が作られてないという話。改革自体が目的になってるお粗末さ…。
gendai.ismedia.jp/articles/-/682…
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木澤佐登志さんのご寄稿です。テレビ番組の特集から、社会に浸透した優生思想的発想を浮き彫りにする。〈障害者を恨み施設を襲撃した植松聖と、障害者支援団体の理事が、ほとんど同じ価値に根ざした言葉を発している〉。もともと「群像」に寄せられた文章。ものすごい名文。
gendai.ismedia.jp/articles/-/744…
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松本俊樹さんに書いていただきました。草彅剛主演『アルトゥロ・ウイの興隆』を「ファシズム体験プログラム」という切り口で読み解く劇評です。ブレヒトという作家の特徴、演出の効果、それを凌駕する「スター」の魔力など論点が盛り沢山で、ものすごくおもしろい。
gendai.ismedia.jp/articles/-/915…
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飯田泰之先生に書いていただきました。アベノミクスを数字で検証。7年で雇用を500万創出、2014年からは正規雇用も増加に転じた。下落したとされる実質賃金も、じつは労働時間あたり実質賃金、若年層の実質賃金は上昇。さらに消費増税がなければ全体でも5%増だった。
gendai.ismedia.jp/articles/-/754…
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すごく印象的なのが、戦前日本では「ここまでは許せる」という社会の許容ラインが引き下げられる中でファシズムが拡大したという指摘。「これ、10年前なら許されなかったのでは?」という事態がなぜかまかり通ることが多い昨今を思うと、考えさせられるところ大です。
gendai.ismedia.jp/articles/-/688…
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〈調査対象者のほとんどが年収300万円以下でしたが、彼女たちの多くは自身の収入額について、「不満を言い出したらきりがない」「上を見ればきりがない」と言って、不満を口にせず、「自分よりも給料が少ない人もいるから、まぁいいほうかな」…と話していました〉
gendai.ismedia.jp/articles/-/946…
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さらにこの記事は、その結果だけでなく、「共助」が浸透しにくい理由についての仮説も提示してる。政治的な活動への関心が低い人ほど、「共助」的な行動にも忌避感がある、というもの。「政治嫌い」が「助け合い嫌い」の背景にある可能性がある。
gendai.ismedia.jp/articles/-/671…
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杉田敦先生に書いていただきました。芸能人の政治的発言について「知識のない人間は口出しするな」といった物言いが目立ちましたが、そうした批判の危うさについて、歴史に遡って解説してくださってます。『デモクラシーの論じ方』著者による、知識と発言と民主主義の関係。
gendai.ismedia.jp/articles/-/727…
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この記事、以前、田野大輔先生に書いていただいた「ヒトラーを「左翼」「社会主義者」と見なしてはいけない理由」の記事と一緒に読むと、両方の記事の理解が深まってよいです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/698…
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松尾匡先生に書いていただきました。現政権で持続化給付金の中抜き問題など「縁故資本主義」的な事態が続出している。こうした行政の非効率を打破すると言われていたはずの「新自由主義」は何を勘違いしていたのか、1970年代に起きた「転換」に遡って解説してくださってます。
gendai.ismedia.jp/articles/-/737…
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編集を担当した『裁判官も人である』が日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しました。岩瀬さんは取材の鬼みたいな方で、100人以上の裁判官に取材して裁判所内部の論理を描き出してます。取材の苦労を隣で見てきたので、この評価は超うれしいです。この機会にぜひご覧ください!
bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0…
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韓国ではフェミニズムに批判的な思想をもつ一部の人たちが「フェミはチュチェ思想派のスパイ」みたいな仕方で批判を展開するという話が、『対抗言論』の趙慶喜さんの寄稿に書いてあって、日韓で似たような言説が出てくることを興味深く感じた。自分たちにとって許しがたいものは、
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佐藤卓己さんに書いていただきました。岩波新書から出た芝健介『ヒトラー』を読む際に頭に入れておいたほうがいい、ヒトラーやナチ像の変遷について解説してくださってます。終盤の、 現代の歴史修正主義についての洞察も含蓄があって、すごく勉強になります。
gendai.ismedia.jp/articles/-/879…
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林貴志先生に書いていただきました。デヴィッド・グレーバー言うところの「ブルシットジョブ」=意味のないクソ仕事がなぜ、どのように生じるのかを経済学の観点から考察してくださってます。保険、シグナリング、順選択などによるクールな説明ですが、大変に感動しました…。
gendai.ismedia.jp/articles/-/699…
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ホームレス状態の人や生活保護受給者への攻撃的な発言が話題になっていますが、「納税していない人の権利は制限していい」という思想を近代国民国家がいかに克服し、人権という稀有な制度を整備してきたかについては以下の石川敬史さんの記事に詳しいです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/654…
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将基面貴巳先生に書いていただきました。「愛国」の概念がナショナリズム/パトリオティズムの区別で整理される。愛国者(パトリオット)が元来、暴政に抵抗する反体制の人々を指していたという指摘に蒙を啓かれる。「自国スゴイ」ではない愛国の在り方。めちゃ面白いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/668…
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梶原健嗣先生に書いていただきました。八ッ場ダムが台風19号の洪水被害を防いだという見方について、専門家の梶原先生が簡潔に解説してくださってます。今回は八ッ場ダムを評価すべき側面もあるが、それは「二度とできない活躍」であることを理解する必要あり。超勉強になる。
gendai.ismedia.jp/articles/-/680…
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澁谷知美先生に書いていただきました。「包茎」が恥ずかしいものとされるようになった経緯を紹介してくださってます。美容整形医がマッチポンプの構造を作っていたそう。また、包茎いじめが男性による男性の支配の一つケースであることも示されていて、とても興味深い。
gendai.ismedia.jp/articles/-/802…
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山岡淳一郎さんに書いていただきました。東京都の保健所のみならず「自宅療養フォローアップセンター」も崩壊状態にある現状をレポートしつつ、一方で、ワクチン接種や自宅療養者フォローに成果をあげる「墨田区」の取り組みについて同区保健所長・西塚至氏に聞いています。
gendai.ismedia.jp/articles/-/861…
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長島有里枝さんに書いていただきました。90年代に始まったとされる女性写真家の活躍。その作品は女性蔑視の色濃い「女の子写真」として括られたが、本人たちは違和感を覚えていた。当事者である長島さんの異議申し立てはとてつもなく示唆に富んでます。ぜひぜひ読んでほしい。
gendai.ismedia.jp/articles/-/701…
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松村一志さんに書いていただきました。一般化してきた「エビデンス」という考え方ですが、扱い方を間違えると「エビデンス」を重視しているつもりが、陰謀論にハマる人と大差ない思考に陥ってしまう危うさがある…といったことを指摘してくださってます。めちゃ面白いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/912…
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リアルナンパアカデミー塾員による強姦事件の判決が出ました。小川たまかさん(@ogawatam)さんに裁判を取材して書いていただいた記事は、この事件の性質をすごく明晰に整理しています。犯行動機に、性欲というより「レイプすることで男に認められたい」欲が垣間見える。→
gendai.ismedia.jp/articles/-/597…
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セックスワーカーについても支援の対象となり、彼ら/彼女らの生活を守るために法律も一部変わったそう。「人々の暮らしを守る」という意識があると様々な目配りができるのだと実感する。
gendai.ismedia.jp/articles/-/718…