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社会は個の集合体で、それぞれ違う個が補い合うことで成り立っているので、個人が社会に合わせて変わる方向がマジョリティになると社会は機能しなくなります。誰もが自分らしくなく幻の「不変の社会」に縛られ、社会を変えようとする動きには圧力。とても苦しい未来に向かっていると感じています。
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何度かツイートしてますが、私が約20年前にアメリカの研究所を訪れた際には、教授からいい研究者になりたければまずいい妻を見つける事だと言われましたが、今はそんな差別的な事を言う研究者はかなり少ないでしょう。でも日本には女性が男性を支える、そんな価値観が未だに溢れています。
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日本社会の問題の核は、社会への意識の低さです。なのに、幸せになる為の啓発本は溢れている。これは決定的に矛盾してます。人は社会で生きており社会と個人は直接関係しています。社会に関心がない中で個人の幸せを考える、これが不自然だと気づかなければこの社会の生き辛さは増す一方だと思います。
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女性の一人暮らしは危険。男性用下着を外に干すと安全。女性が暗い夜道を歩くのは危険。女性専用車両。これらが当たり前のように言われる現状で、なぜ差別なんてほとんどないという解釈ができるのでしょう。
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例えば経済的な部分では、私が住んでいた欧米の地域では物価上昇に対して収入も相応に増えていましたが、日本では収入の上昇が明らかに遅く、細かい部分だとお菓子などの食料品のサイズが10年前に比べて驚くほど小さくなっていたり一袋あたりの量が減っていたりと随所に苦しい現実が溢れています。
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日本の決定的な問題は、差別がある事を正面から受け止め、それをなくす取り組みを個人を超えて社会全体として行うスタートラインにまだ立てていないという点です。差別がない地域なんて私の知る限りありません。でも差別をなくそうと日本より遥かに真剣に取り組む地域は確実にあります。
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アメリカとオーストリアに住んで苦労も多いですがよかったと思える事の一つが、私の場合は妻との時間や家事や育児や旅行したりなどですが、仕事以外の時間を持つ事を当り前の権利と感じられるところです。文字で書くと当り前すぎて伝わらないかもですが、私はこの点に極めて大きな違いを感じています。
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研究者として勤務することを辞め10年ぶりに帰国しました。これまで、成果を出してきた一方で、吃音へ無理解な社会の中で無理を続け体は限界でした。この話に同情してくれる人は多いのですが、私は自分の状況に昔流行った「同情するなら金をくれ」という言葉を思い浮かべます。過激に思うかもですが、
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感染がどんなに広がっても、オンラインなどで対応する体制を整えてないから休校にできない、やむを得ず休校になったら学校教育は一時ストップ、でも代わりに子供を家で見る保護者への補償も不十分、みたいな子供への教育を軽視した政府が少子化対策なんて言葉を使うのは、全くの矛盾です。
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そこには、社会に新しい要素が入る可能性はなく、つまり社会が変化し発展する可能性はありません。しかし、社会とは時代と共に例え望まなくとも変化するものであり、特に現代はネットの普及と共に世界の変化は速まっています。日本がその変化に対応できないのは、必然でしかないと思います。
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日本に女性差別などもうほとんどなく自分も差別などしていない、と考える男性は驚くほど多いようですが、例えば、小説でも啓発本でもビジネス書でも、自分が信頼できると感じて読んでいるまた読んできた作品の作者の性別の比率を考えてみてください。
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ウクライナでの戦争を見て、日本も戦争に備えて改憲して軍を持つべきという意見が増えているようです。繰り返しますが、この意見は、戦ってくれる若者を盾に自分たちを守ろうという非常に重たい意見であると理解しているのでしょうか。私たちが何よりも守るべきは、若者や子供たちの未来です。
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吃音で苦しむ一人として「これじゃ吃音の芸人テレビ出れないじゃん」という意見に思うのは、「まずは吃音に対する差別は確かにあるという事実を見て」、です。差別に対する抗議と吃音を持ちながら仕事に立ち向かう芸人さんは矛盾しておらず、差別があることが唯一の問題です。
news.yahoo.co.jp/articles/4bc2d…
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誰1人、誰が誰より人間として優れていて誰がこの社会に必要で必要ないかないなどという事を判断できるような頭を持った人間などいません。そんな私たちにできる事は、全ての人間を尊重し全ての可能性を大切にする事だけです。それが私たちの社会の可能性を最大化する唯一の方法だと強く思います。
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このような国際社会の中では、教育により国際感覚を身につけることは、個人だけでなく国にとっても大切ですが、日本はこの部分の教育が非常に弱く、私の周りでも国際社会で戦う個人は基本的に試行錯誤を繰り返しほぼ自力で身につけた思考や知識や経験でがんばることになっているように感じます。
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何度も言います。森氏の発言やセクハラ等、昔は問題なかった言動が急にダメになった訳ではなく、昔からダメなものはダメでしたが、今より更に男性中心の社会で差別へも未熟な理解しかなかったので、ダメな事に気づけない人が多かっただけです。最低限ここへの認識なしに明るい未来には向かえません。
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女性は経済状況が平均的に男性より悪く、また偏ったルッキズムにより化粧等への出費を社会から要求される度合いが男性より強い状況であり、この状況には触れず男性が食事等を奢るべきとの意見だけを否定するのは果たしてフェアでしょうか。目指すべきは、差別なくフェアな社会だと思います。
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一方で海外の研究者などと仕事をすると、初めて学会に参加する学生などであっても多くの地域で言語や国際感覚など日本とかなり違っています。冒頭の会話にあるように、日本では多くの人が義務教育等を受けることができていますが、その内容を早急かつ大幅にアップデートする必要があると思います。
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中田敦彦さんが松本人志さんにYoutubeを通して、松本さんが審査員を多くやることなどお笑い会の力のバランスの悪さに提言をしたことに対し、実力で地位を築いた人に、そうでない人間が何かを言う権利はない、という意見が少なくない現状に、日本に生きづらさが集約されていると感じました。
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看護婦という表現は差別という概念が定着して十年以上は経っていると思いますが、未だに、女医、女優、女子アナなどの表現を疑いなく使う人で溢れています。そんな事ぐらいで騒ぎすぎと感じる人もいるかもしれませんが、その軽視こそが差別の本質でありその軽視の放置こそが日本社会の大きな問題です。
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人間は一人では生きられないから社会を作って生きる動物なので、個人の幸せは社会から得られます。皆で生きやすい社会を作る、この当たり前であるはずの基本に帰る事が個人の幸せへの最も簡単な道筋だと思います。
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森氏の発言を受けて様々な国の大使館が声を上げています。それ程までに日本の性差別は国際的に際立っています。問題は、このような声を政府だけでなく、自分に無関係かのようにスルーしてしまう日本人が多い点です。日本で暮らす全ての人にとって、明るい未来は無関心の先にはありません #DontBeSilent twitter.com/EUinJapan/stat…
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このツイへの批判の多さが日本の問題点です。著名人同士が結婚した際に、女性側が仕事を辞めたりセーブする例は実際に多々見られますが男性側はほとんど見られません。それが当然とされ当前のように女性側のみの進退を記述する記事が書かれる。ここを問題とも捉えられないのが日本の差別の現在地です。 twitter.com/kyokosakaino/s…
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日本に特殊なのが、ツイッターなどネットの一部で見られる女性差別に繋がる発言を現実でもガンガン聞く点です。対してここ9年住んできた欧米の土地では、現実に同僚や知り合いが話す内容とネットの一部に見られる内容は明らかに違います。日本の社会への視野の狭さに多様性の弱さの現れだと思います。
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記事を書かせて頂きました。私の子供は、日本に一時帰国すると言葉の質問をとても多く受けます。その結果、将来日本には住めないと感じるに至ってしまいました。日本のこの独特の排他性は、未来ある子供達の可能性を奪ってしまっています。その背景を考察しました。
@frau_tw gendai.ismedia.jp/articles/-/753…