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社会をよくしよう、他人を思いやろう、それは余裕がある人がやる事でも偽善でも何でもなく、自分と他人は常にセットなので、その意味で、自分が大切なら余裕の有無に関係なく自然と意識に入る事です。社会に視野があれば、自分だけに視野を持つという事が原理的に起こりえない訳です。
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もし、建設会社にマイホーム建設を依頼したら、出来た家は欠陥だらけ、払ったお金をどう使ったかも不透明で、何を質問しても答えない、そんな状態でも、建設会社だって頑張ってるんだからとただ耐えてその家に住むでしょうか。税金を払う私たちは政府にプロとしての仕事を要求する権利があります。
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政府への批判が高まる中、自分を「中立」と位置付けてそれを「知性」や「達観」と勘違いする日本人が少なくないようで残念です。それは自分の意見がないという意味です。考えて生きているなら意見を持つのは当然で、多様な人がいる社会において何かの意見を持つ限り、それは必ずどこかに偏ります。
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河野大臣がワクチン接種の問題に関して僕の失敗と述べた事へ、間違いを認めて偉いといった賞賛の声が多数上がっていますが、高度な政治が必要なコロナ禍で、間違いを認めるといった子供の教育のような内容で国政を評価しなければならない、この悲惨な状況を脱さなければ日本は国として成り立ちません。
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もっと言うと、私は私としては成功し、失敗したのは研究業界また社会だと考えます。なぜなら、私は吃音障害を持つ中で達成しうることは出来たと確信しており、それが健常者と平等にキャリアに繋がらなかったのは、業界また社会の問題だからです。そして私は成功したと胸を張り次のステップに進みます。
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日本に帰国して、事業に携わるようになって、あらゆる手続き時にそのシステムを運営する側の利権を感じて怖すぎます。アベノマスクなんて氷山のほんの一角だと思います。国や一部企業がやりたい放題で国民を搾取する現状をここまで放置するメディアは、民主主義国家の中では世界的にもかなり珍しい。
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妻が仕事で日本に一時帰国する度に国内外の日本人から言われる「えっ、一人で?」「子供は誰が?」「行かせてくれるなんていい旦那さんだね」といった男性である私が同様に出張に行く際には言われない言葉は全て、「家族を置いて一人で出張=悪い事」と言う罪悪感を女性に与える社会からの圧力です。
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女性差別なんてない。ハラスメントは思い違い。日本は安全。そんな声はまだありますが、実際にこういう事は陰で日々起こっています。これをこの高齢者の問題と考えるか、それを簡単にできてしまう社会の問題と考えるかは自由ですが、私は自分が気持ちがいいと感じる社会で生きたいので後者を取ります。
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何度か呟いていますが、「意識高い」が嘲笑の意味を持ちえてしまっている今の日本社会はこじれ過ぎています。人類は意識を高く必死に歴史を繋いで来ました。それでも不完全な世界です。日本だってその不完全な世界の中にいるのに、なぜその外側にいるかのように意識の高さを笑ってしまえるのでしょう。
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この経済の悪化と多様性軽視の組み合わせは、社会的な弱者がより激しく追い込まれる状況を生みます。なのにこの状況を実質的に生み出すエリート層は、日本は平和云々と非現実的な思考の中で自身のことばかり考えるという地獄。SDGsという言葉もありますが、流行りとかでなく日本は本気で変わる時です。
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この敬意も理解も欠いた会話のように、変化する国際社会の中で日本の政治もメディアやビジネスも変化があまりに遅く時が止まったかのような感覚を持ち続けているケースが目立ちます。特に現代は、ネット拡大と共に情報の動きが劇的に速くなっている中、言語の壁もありアップデートの遅れが目立ちます。
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これは、オーストリアがすごいと片付ける話ではなく、教育という国の機能として基本にあるべき部分をなんとしても機能させ、日本に住む全ての子供が教育を受けられるように国が動くのは、先進国と言われる国であれば当たり前です。
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日本で見かける個人的に嫌な現象の一つに、他人のために身内を落とす、というものがあります。相手を立てたり会話を盛り上げるために自分のパートナーを悪く言う、相手の家族を立てるために自分の子供はダメだと言うなど色々あります。そして最も嫌なのがこれを政府が国民に対してやっている点です。
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日本は政府を甘やかし過ぎています。それは、リーダー等の仕事をなくし、本来の仕事と違う利権やら癒着やらを行う余裕にそれを行っても大丈夫という無駄な自信を与えてしまっています。政治を見て、自分が辛いなら声を出し、おかしいと思ったら批判する。それらは何も悪くなく、民主主義の基本です。
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例えば、女性が女性の体の問題で、男性と平等に働けないのであれば、それは女性だけが薬を飲むなど努力して改善するという問題ではまったくなくて、そもそも性別によらず平等に働けるシステムではなかったという問題なので、男性の働き方を変える事も含めて社会全体で改善する問題です。
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大人が社会に関心がなく教育を軽視しているような視野の狭い社会における一番の被害者は、未来があるはずの子供達です。YouTube等に素晴らしい面があるのも事実ですが、このランキングは単に、日本で大人が子供に見せている関心事は、人生哲学や社会ではなくネットにお金という事だと思います。 twitter.com/JMSDFHS/status…
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日本には性差別はないと言う男性がネットだけでなく多くいますが、例えば育休取得率の女性と男性の10倍以上の差や男性ばかりの政治家に会社役員など明確な差別を毎日目にする中で差別がないという解釈はありえません。差別の解消に興味がない、これを差別がないと置き換えるのは卑怯だと私は思います。
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例えば、下の子の幼稚園の友達はシリア難民で、親同士でも家族ぐるみで付き合っているのですが、その家族はオーストリアに留まる為に職を何とか繋いで余裕などなく必死に生きています。しかしご夫婦共本当に優しく常に他者の心配をしている人達です。
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と色々と聞いた事情を打ち明けてくれました。母親不在で父親が子供の面倒見ることの珍しさに加え、子供や女性などが社会的に弱い立場に立たされ犯罪への恐怖まで日常的に感じざるを得ない現実。平和で安全な日本、私はこの幻のイメージから一旦離れる事が、真に平和で安全な未来に繋がると思います。
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日本の生き辛さの根本は、社会の未熟さを棚に上げて、個人は成熟した神になる事を求める思考にあると思います。本来は逆で、個人の未熟さを互いに補い合う成熟した社会、生きやすさとはその中にこそあると思います。
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コロナ禍における日本の教育に対する対応の悪さは、世界的に見て信じがたいレベルであり、本当に早急になんとかしなければいけない大問題です。
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おそらく10年後にはまた今と変わっているはずです。何度もツイートしてますが、日本は単一民族の国でも単一の性の国でも会社員の国でも健常者の国でもなく、他国同様に多様な人が暮らす国です。そんな当り前を受容する事はどの国でもまだ変化の途中ですが、日本はそのスピードが遅すぎると思います。
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今の日本社会が歪んでいる根本の1つは、「恵まれている」と感じる所謂エリート層が自分の事しか考えない事です。世界を見ても珍しい傾向です。この考え方は、その人達が「恵まれていない」と感じる人達を無視し切り捨てると言ってるのと同義であり、例えば英語ならuneducatedに分類される考え方です。
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研究でも東大には優れた思考力を持つ研究者もいますが、知識に縛られてしまう人もいます。いずれにしても、この思考力が問われる時代に、日本で1番と位置づけられる東大を後者こそ東大生のように扱うメディアの方向性は、知識を詰め込む形の化石のような「勉強」を肯定する危険な風潮だと思います。
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これは障害に限らず性差別や人種差別など全ての差別に当てはまると思います。例えば性別や人種などによってキャリアが断たれた、理不尽な扱いを受けた、それは必要な可能性を失った社会の敗北でしかありません。差別された側が評価されなくとも何かをしたのならそれは個人として成功でしかありません。